っていうか働け

~誰からも愛されるエルニーニョ~

ファビョる(3)

2006-10-19 00:19:43 | Weblog
 私は頭を抱え考えていた。周りには誰もいなくなった。隣からは韓国人がファビョる声が聞こえている。
 刑事裁判になれば自宅謹慎になる。いわゆる停職。だがこのレベルで刑事はありえない。民事でやるべきそうなると全体としてどちらが正しかったかが争点だ。これは勝てる。マナーが悪かったことは相手のミス。それを注意したのは問題ない。ただ注意仕方が問題だった。だが次の瞬間それ以上の暴力で私は押さえつけられた。これは許されない。
 民事裁判で勝てたとして、私の手元に何が残るだろうか。弁護士への報酬を支払ってしまえば、お金はほとんど残らないだろう。それ以外で、私に何かメリットはあるんだろうか。私はただただ平和な朝を望んでいたのではなかったのか。
 私は頭を抱えていた。周りには誰もいなくなった。隣からの韓国人がファビョる声は聞こえなくなった。
 突然隣の部屋にいた警官から声がかかった。韓国人が和解をする気になったとのこと。私は彼らと会い、無表情に握手を交わした。その握手がどういう意味なのか、そのときはよくわからなかった。
 握手を終えて、韓国人家族は何も言わず帰って行った。続いて警官も帰って行った。執務室には私と西武鉄道職員だけが残った。職員たちは私を応援してくれた。手が出てしまったのは良くないけれど、あなたのような行動をしてくれる人がいるおかげで、自分たちは助かってるとまで言ってくれた。

 一時間の遅刻で職場に着いた。寝坊扱いされるのがくすぐったかったので、すぐに今日の出来事を職場の同僚たちに話した。反応はイマイチだった。内容が面白いかどうかよりも、私が愛されていないという事実に気付くべきだった。
 そして不思議な一日は、幕を閉じるので、、、、、、は、な~い。
 てことでもう少し続きます。