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2007-04-07 | 色々と

     久し振りのお花見


ちょっとした習い事のグループで箱根に行く予定があったので、その前に母を近所のお花見に連れてゆくことにしました。その日は雨降りでしたが桜は見頃で、旅行から帰って都合の好い日というと、花も散ってしまうと思ったからです。
母は最近家の外にもほとんど出ることもなく、普段の生活でも転ばぬようにゆっくりと慎重に過ごしていました。数年前までは、月に何度か用事で実家の前を車で通ることがあったので、桜の頃は母を助手席に乗せて車窓からお花見をしてもらいましたが、その後用事もなくなり母も出るのを億劫がるようになったので、わざわざお花見に出掛けることもありませんでした。
最近懐かしそうに、その頃のお花見の楽しかったことを話すので、母の買い物がてらに車窓から又お花見をしてもらおうと、誘って出かけたのです。
母は元々乗り物酔いが酷くて、子供の頃東京まで連れて行ってもらった時も、途中で降りては休み休み行ったものでしたが、自分が結婚して実家とも遠のき身の回りのことで明け暮れている間に、大分よくなっていました。
お花見の場所は実家の近所でしたが、1本道を間違えたので中々其処に行けなくて、くるくると巡ってやっと見つけ、あそこが綺麗よ、此処が綺麗ね、と話しかけても生返事が返ってくるばかりで、着いたとたんに、雨で降りられないので帰りましょう…と、気付くと酔ってしまったのを我慢していたようでした。
寒いけれど窓をちょっと開けて急いで家に戻りましたが、母に駆け足などできる筈もなく、やっとトイレにたどり着き吐いてしまいました。暫く静かにして治まりましたが、少しの間に随分弱くなったことを思い知らされました。本人もそう思ったようで、意気地がなくなったと嘆いて、折角連れて行ってくれたのに悪かったねと謝るので、反って可哀相なことをしてしまいました。
いくつになっても母親で、家に戻ると、窓を開けて寒かったので風邪でも引きはしなかったかと、心配して電話がありました。



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雨の中の桜とレンギョウの花です


熊子さまありがとうございました