気ままに…

思い出のいとぐちにと

菊の花の香りに

2006-11-16 | 思い出


 懸崖 
というとまっ先に思い出すのは祖父のこと、
おじいちゃんです。
物心のついたころには裏庭に何十鉢もの鉢が置いてあり、祖父が丹念に菊を育てていました。1本立て、3本立て、懸崖などと見せ方も色々あって菊の種類や色も異なっていましたがそれを立派に咲かせて、文化の日に隣町の 氷川様 で毎年行われる菊花展に、出展するのを楽しみにしていました。
その時にみんなに一番きれいに咲いているのを見てもらうには、手入れを怠れません。蕾みを持つと尚更大事にして、雲行きがあやしくなると屋根の下に鉢を取り込んだり(それは母も大分協力していたようでしたが)、蔵の中に入れて咲く時期を調節したりと忙しそうでしたが、日あたりの好い縁側に腰を下ろし、祖父が運んできた鉢の菊の花びらを愛おしそうに1枚1枚筆先で注意深く整えているのを、見ているのが好きでした。菊花展の前日にはダットサン(荷台のついた車)の荷台いっぱいにその花達を乗せて、叔父達が気をつけながら祖父と一緒に氷川様まで運んでゆきましたが、私も一緒について行った事があります。
展示会では祖父の菊の花にいつも金の短冊がキラキラと輝いていて、子供心にもとても嬉しくておじいちゃんを誇らしく感じたことを覚えていますが、今はそれがとても好い思い出になっています。


 一番手前の羅漢様が… 
の写真と上の菊の写真は、数年前に初めてパソコン教室のお友達と一緒に「デジカメ講座」で川越の 喜多院 に行き、その時に写した写真です。

そして 五百羅漢 を見ましたが、そのお顔の中に誰か知っている顔に出会うとか聞いていましたが、まさかそっくりな顔に出逢うとは思ってもいませんでした。息子にそっくりでした。このような所で出逢えるとは…
とても嬉しくなって仏様に感謝しました。

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