気ままに…

思い出のいとぐちにと

“ころ” への災難

2005-08-24 | 愛犬たち

それは日曜日に起こりました。
久し振りに皆ゆっくりとくつろいでいたお昼前頃でしたが、”ころ”の様子のおかしいのに娘が気付き、慌てて皆で駆け寄りました。
今まで年に何回か発作を起こしていましたがそれ程長い時間ではなく、お医者さんに見て頂いてもその時には治まってしまっているので、はっきりした原因が何か良く解りませんでした。きっかけは花火や運動会のピストル、雷の音などが聞こえてからなる事が多いようでした。発作と言うのは、最初震えがきてそれから足腰が立たなくなり呼吸が激しくなって苦しそうで見ていられなくなる程ですが、静かに抱え込んで暫くそ~っと撫でていると徐々に治まってきます。

それが今度ばかりは中々治まらず、お医者さんに電話をしても留守のようです。
前に呼吸が荒くなった時に飲ませる薬を頂、それがあったのを思い出して無理に飲ませました。
そのうち目が虚ろになり、それから瞼と目玉が脈拍と同じ間隔でピクピク痙攣を起こしてしまい表情が無くなって来てしまいました。顔も一方を向いたままでちょっと仰け反った感じです。もちろん手足の力が抜けて起き上がる事など出来ませんが、ちょっとでも抱えあげると首をグラグラ振り手足をちゅうでバタバタさせもがきます。私は素人考えで人間の脳梗塞の様な状態と思い、あちこち抱えて歩くのも良くないと思い、熱い体を柔らかく冷やしたりして皆で朝を待ちましたが、このまま死んでしまったら… と気が気ではなく、そんな不吉な事を考えては“ころ”が可哀相と思ったりしていました。

次の日の月曜日、診察が始まるのが待ち遠しいくらいに出掛け診て頂いて来ましたが、「内耳に炎症を起こし、耳の所には神経が沢山集まっているので、内耳神経の一部の前庭神経に異常が起きて表われた症状のよう」と言う事で、薬を3種類ほど頂様子を見ることになり、悪化するようだったら脳のレントゲンを撮って調べる為大きな病院を紹介して下さるとの事でした。家に帰り娘が様子を見ながら何とか薬を飲ませ、暫くして水を飲むようになった時には幾分ほっとし、その後缶詰の柔らかいひき肉を少し食べた時には手をたたきたい位嬉しく思いました。

そして火曜日全体的な様子は余り変わりませんでしたが、オシッコが出ても体を動かせなかったのが少し体をずらす様になり、夕方には眼球も落ち着いて薄紙を剥がす様に良くなる兆しが見えてきて皆で喜びました。

今日水曜日、又お医者さんに連れて行きましたが、もう少し薬で様子を見ることになり、脳の手術をするような病気でなくて一先ず安心しました。夜も交代で看る事にして、まだまだ元に戻るのは大変ですが表情が元に戻ってきたのがとても嬉しく、頑張ってくれてありがとうねと思わず言ってしまいました。皆  *ころ*  達にはどんなに癒されている事か… 。口がきけないので痛いとも、苦しいとも、何をして欲しいとも言えない家族を、もっと注意深く見ていてあげなければと深く思いました。