『まほうのえのぐ』
林明子 さく
出版社:福音館書店
☆数ページ抜粋して紹介します。
「だめだめ、これは だいじな まほうの えのぐなんだから」
おにいちゃんは、えのぐばこの ふたを しめてしまいました。
「わたしも かきたい。 まほうの えのぐで かきたい」
よしみは、えのぐばこを つかんで はなしませんでした。
「しょうがないなあ」
おにいちゃんは、とうとう、よしみに えのぐを
かしてくれました。
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りすが、しっぽを ふりふり、きのうしろから でてきました。
そのあとから、ねずみも へびも からすも きつねも くまも、
みんな もどってきました。
おまけに、さるや、うさぎや、すずめまで やってきました。
そして、みんな、えを かきはじめました。
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「うわあ、すごい! ほんものの まほうの えのぐだ」
と いって、ひっくりかえってしまいました。
☆どのページの隅々にも、たくさんの生き物(動植物)が描かれており、
お話のヒントにもなっています。
「あっ、ここにはねずみ!あ、しゃくとりむしさんは・・・」
「カラスは色々なところを飛んでいるからこんな絵が描けるんだね・・・」
等々、子ども達の年齢によって反応が色々あったことが、楽しく思い出されました。