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なないろ山のひみつ

2016年08月18日 | 絵本

『なないろ山のひみつ』
征矢(そや)かおる・作 林明子(はやしあきこ)・絵
出版社:福音館書店
☆二年前に購入。数ページ抜粋して紹介いたします。





さちは、からだをできるかぎりちぢめて、大きな木にしがみつきました。
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「げこそれ、げこそれ、せなかをこすれ。かゆいぞ、かゆいぞ、水かけろ」
さちが 草むらをのぞくと、さっきの雨でできた水たまりで、かえるが
二ひき、うたをうたいながら、せなかをこすりあっていました。
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ことりたちは、うれしそうに、滝の水をのみました。
すぐに、ヤマネや、りす、うさぎ、のねずみたちが、やってきました。
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水は、あまく、つめたく、のどをとおって、おなかの中まですべりおちていきました。
いままでのんだ、どんな水より、おいしい水でした。

☆この本を購入したのは、二年ほど前です。
ちょうど、幼児教育を勉強していた娘と、以前にも増して
絵本について話がはずんだ頃でした。
福音館書店主宰の「林明子 絵本の世界」というセミナーに行った
娘から、本書のことを聴き、読みたくなり購入しました。
絵本と言うより、児童書になると思いますが、
やはり描写が正確且つ細やかで、単色の挿絵も含め、どの場面の絵も好きです。