栄子ママの箏だより

時々お箏のお稽古をしています。

ようこそ! 『栄子ママの箏だより』にお越しいただきありがとうございます。

2005年の夏、ふとしたご縁でブログを書き始めました。
今までお世話になった方たちに近況報告のつもりでほぼ毎日更新しています。
<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。

2017-01-02 16:50:55 | お箏

夏の日よけに植えていた≪パッションフルーツ≫の緑が、まだ残っています

 

・・・15日間、全くお箏を弾いていなくて・・・
今日は、一人で勝手に≪お弾き初め≫の時間をもちました

「一緒に習いましょう」と言われた曲『蛙(かわず)』

【曲種】地歌・作物・半太夫物
【作詞・作曲者】不詳.讃州某とも.箏手付け市浦検校.
【詞章】
水無月頃の昼、畑に来てみれば、茄子夕顔白瓜冬瓜、汗を流して暑さを凌ぐ
かかるところへ草叢より、蛙一匹逃げ出でて、さてさてひやいや危ういことと
天の命を拾いしと、喜ぶ後よりざわざわざわ、草押し分けて蛇(くちなわ)が、
鎌首盛ったて、盛ったて、舌をぴらつき飛びかかれば、蛙は驚き飛び退り、
たった一言聞いて給べ、わしが親父を烏に捕られ、どうぞ敵が取りたいと、一家一類相談半ば、
それをお前に呑まれては、かかる望みも水の泡、哀れと思うて蛇さん、
どうぞ助けて給われと、雨を呼ぶより声高く、泣くより他の事ぞなき

ことわり聞いて蛇も、おれが倅も鳶にかけられ、世には似たことあるものと、
ぞろりぞろりと立ち帰る、あと見送りて蛙はことことうち笑い、彼奴をまんまと謀りしは
口は調法なるものと、傍の溝へ飛んで入る

                  (久保田敏子 編 地歌筝曲研究より)

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