季節の風物おぼえ書き

~季節の風習や行事を紹介しています~

「七夕」の由来

2007年06月30日 | 夏・初夏 七夕

 中国では7月7日に、牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)の恋物語である「星祭り」という行事がありました。また、織女星をまつり、機織り(はたおり)や手芸の上達を祈った「乞巧奠」(きこうでん)という行事もありました。

 日本では古来、「棚機つ女」(たなばたつめ)というみそぎの行事がありました。それらの行事や伝説が合わさったのが現在の「七夕」と考えられます。

 また、七夕飾りに使われる「笹竹」は、日本独自のまつり方です。竹は、1日に1メートル近くも伸びることがあるといわれるほど成長が早く、人々はその秘められた素晴らしいエネルギーに願いを託し、天に届くようにと気持ちを込めたのでしょう。竹の節目は季節の変わり目を感じさせます。旧暦では夏と秋の交差する節目の祭である「七夕」にふさわしいといえます。 (参考:「ぎょうじのゆらい」講談社)

 日本の、「棚機つ女」(たなばたつめ)の行事とは、旧暦7月7日の夜、盆に先立って祖霊を迎えるため、乙女が人里離れた水辺の機小屋で一夜を過ごし、穢れ(けがれ)を水に流して祓います。水の上に棚作りをして機を織ることから、この祓えを「棚機」(たなばた)と呼びましたが、いつしか中国からの伝承と融合して、現在の「七夕」になったようです。 (参考:「室礼おりおり」NHKおしゃれ工房2006.7)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。