季節の風物おぼえ書き

~季節の風習や行事を紹介しています~

花まつり

2007年04月08日 | 春の風物

Blog1_27 4月8日は、仏教の教えを説いた、お釈迦様の誕生日です。花で飾ったお堂の中にお釈迦様の像をおまつりして、甘茶をかけてお祝いします。

 花まつりにちなんで、私が34年程前に描いた仏画を思い出しました。亡くなった父親を偲んで、模写したものです。

 黒の描線だけの原稿も残っているので、最近興味のある「ぬりえ」の一形態と言えるかも知れません。             


「お花見」の由来

2007年04月03日 | 春の風物

 奈良時代までは「梅」が主に鑑賞されていました。平安時代になると「桜」が鑑賞されるようになりました。平安の頃の貴族にとっては、花見は野山で神を迎える儀式という意識がありました。武士の時代になると派手になり、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」は権力者の贅を尽くした花見として有名です。

 「さ」は「田の神」を、「くら」は「神座」(かみくら)で、神のいる場所を意味し、田の神が留まる常緑樹や、花の咲く木を指しました。その代表として桜の木が当てられるようになったといわれます。昔の桜の花は、現在のように「染井吉野」ではなく、「山桜」が主流でした。

 参考:ぎょうじのゆらい(講談社)


お彼岸・暑さ寒さも彼岸まで…

2007年03月18日 | 春の風物

Photo007  三月の「春分の日」をはさんで、前後約三日ずつの一週間が「春のお彼岸」です。春分の日は昼夜の長さが同じで、太陽が真西に沈むため、仏教で西方遙かかなたに有るといわれる極楽浄土にちなんで、この日に仏事をするようになりました。

 この期間中、お寺では彼岸会という法要が行われ、読経・説法などをします。又、檀家の人たちはお寺で説法を説いたり、祖先の墓参りをし、だんごやぼた餅を作って仏前に供えます。

 同じく、「秋の彼岸」は、九月の「秋分の日」をはさんだ前後約三日ずつで、祖先を供養し、故人をしのんできました。

 参考:「日本人のしきたり」飯倉晴武・編著(青春出版社)

〔追記〕2009.3.21

 「春彼岸」飾りの写真を追加しました。これは、「流しびな」にヒントを得て作りました。我が家の新しい風習にしたいと思っています。

 桟俵に納めてあるお札は、「散華」(さんげ)といいます。お寺の法要の時にまかれますが、参拝者は自由に持ち帰れます。

 「散華」は、古来、インドで花や香を地にまいてその場を清めたり、供養したことに由来します。日本では、古くは蓮の花びらなどがまかれていました。今は、紙製の花びらや葉がまかれるようになりました。

 参考:日本大百科全書(小学館)


バレンタインデー

2007年02月14日 | 春の風物

昔、中世ヨーロッパのローマでは兵隊の結婚が禁じられていました。当時の、キリスト教の司祭・バレンタインは、決まりを破り、兵隊の結婚式を挙げました。この事で、バレンタインは死刑にされてしまいました。

 後に、その日、2月14日は、キリスト教の愛の記念日となり、プレゼントを贈るようになりました。これが日本では、女性がチョコレートなどのプレゼントを贈る習慣になっています。 (参考:ぎょうじのゆらい・講談社)