エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

熱帯雨林の再生、保護に取り組む エコシステム株式会社のエコタクシー

2008年10月29日 14時14分50秒 | エコ・カー
先日、「ハイブリッドタクシー 日の丸交通 」の項で日の丸交通が、プリウスの
ハイブリッドタクシーを40台増やして90台体制にすると言うことを紹介したが、
以前から、それよりもっとエコを推し進めているタクシー会社がある。
2004年に営業を始めた東京都江東区に拠点を置くエコシステム株式会社で、
走らせるタクシーはその名もズバリ「エコタクシー」だ。

青い地球をかたどった行灯が目印のタクシーで、全車が環境にやさしいハイブリッドカー。

            

ハイブリッドカーは、二酸化炭素の排出量が、LPガスを燃料とする一般タクシーなどに比べると
約3割、ガソリンの車に比ベると約4割も削減される。
またエンジン音や振動も少なく、乗客からは車内が静かと、評判も上々だという。

因みにエコタクシーは、90%以上の部品リサイクル率と50%の低排出ガス削減を達成した
小型LPGタクシー専用車、日産クルーとトヨタの小型LPGタクシー専用車プリウスコンフォートを
使用していおり、それらはすべてアイドリングストップ車になっている。

     

他にもハイブリッド車使用のタクシー会社は存在するが、エコタクシーが
それらと大きく違っているのは使用車以外にも、その利益の一部を中米のコスタリカに寄付し
熱帯雨林の保護に役立てるほか、車の消毒や消臭にオゾンを使うなど、
環境に徹底的にこだわっている点があげられる。

この会社を設立したのは、元小学校教諭の中村秀樹氏で、改正道路運送法の施行で、
タクシー事業への新規参入規制が大幅に緩和されたため「エコタクシー」の創業を決意した。
関東運輸局によると、全国で初めて、全車をハイブリッドカーで、運営したタクシー会社だという。

又エコシステムは、コスタリカ共和国ナランホ産の有機農法で生産され、
種子を取り出した時に使った水を浄化槽で有機分解処理し、清浄な水に戻して川に流し、
水を有機分解する際に発生するメタンガスは集められて工場の動力源として使われたり、
コーヒー豆をローストする燃料としているなどエコシステムで製造されたコーヒーの
輸入販売もしている。

          

1袋340グラム入りで1,600円。1袋が売れると100円がコスタリカのコルコバード国立公園の
熱帯雨林の維持と保護のために寄付される。
エコシステムは、コスタリカの有機栽培コーヒー生産者と年間23トンの有機栽培コーヒーを
引き取る契約を締結しており、そのすべてを販売すると年間650万円がコスタリカに
寄付されることになるという。

このエコシステムの基本理念はタクシー事業、コーヒー事業ともに熱帯雨林の再生、保護であり、
その為に徹底してエコにこだわった営業方針を貫いている。
こういう会社は応援したい気持ちになる。
(実際乗車した経験がないので乗務員の接客態度などは解らないが、こういった理念の企業だから
きっと爽やかな接客態度だと勝手に想像しているが)

現在の企業理念を忘れずに頑張って欲しい。
個人的な意見だが、コスト面などクリアしなければならない事も多いが、
将来的には全てを電気自動車に変えるくらいの意気込みをもって営業展開して欲しい。


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by エ・ビ・ス



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