えびのエコミュージアムセンター ~天候・火山・交通情報~

霧島のえびの高原にあるえびのエコミュージアムセンターのブログです。
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♪霧島連山登山道の情報♪

硫黄山 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) 新燃岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 硫黄山と新燃岳の一部の範囲とそこへ至る登山道は規制が継続しています。 【登山ができる山】韓国岳・白鳥山・池巡り自然探勝路(不動池まで)・甑岳・高千穂峰・栗野岳・丸尾自然研究路・御池野鳥の森など  【登山規制継続中の山】硫黄山周辺・新燃岳周辺 <登山者は通常通り、事前に天気や登山道、火山の状況について調べ、安全対策をしたうえでお楽しみください。 また入山に際しては登山届を出しましょう。>

5月14日第5回ジオパーク国際ユネスコ会議

2012年05月15日 | 霧島ジオパーク

今日は旅館を出発して、巡検へ。
霧島ジオパーク推進連絡協議会顧問の井村先生に解説して頂き島原半島ジオパークのジオサイトの、
1990年からおよそ5年間続いた平成噴火による災害遺構を見にいきました。

写真は旧大野木場小学校被災校舎です。
1991年9月15日に発生した大火砕流に伴う、強烈な熱風(火砕サージ)で焼失した校舎を保存・展示した施設です。
(『島原半島世界ジオパークガイドブック』より引用)
立ち入りが規制される警戒区域になっていたので、被災者はなかったとのことですが、すさまじい様子にぞっとしました。


次に、土石流被災家屋保存公園へ。
水無川流域では土石流によって多くの家屋や田畑が埋没してしまいました。
そのうち11棟が展示されています。こちらも想像を超える有様でした。

ところで、上の写真で赤い上着を着ているのがおわかりでしょうか?
今回霧島ジオパークの関係者は背中に「Living with Kirishima Volcano」と入った
揃いの上着を着ていましたので、どこにいてもよく目立っていました

ちなみに、ジオパーク国際ユネスコ会議の会場外では、おもてなしイベントが開催されていました。
チラシはこちらです。

雲仙温泉の湯煎餅屋さん、遠江屋本舗の実演販売。
焼きたてが食べられるとあって大人気でした。

会議はまだ続いておりますが、私たちの旅は以上です。
お昼前のフェリーで熊本へ渡り、霧島ジオパークへ帰ってきました。
このような機会を与えていただいたことに感謝致します。
霧島ジオパーク推進連絡協議会の皆さま、ありがとうございました。

学んだことを活かせるよう、明日からまたがんばっていきましょう(Y)

5月13日第5回ジオパーク国際ユネスコ会議

2012年05月15日 | 霧島ジオパーク
13日は皆さんは朝から会場へ行かれましたが、私は別行動で雲仙お山の情報館へ。
雲仙の温泉旅館に宿泊していましたので雲仙地獄をゆっくり散策してから向かいました。

ぶくぶくと熱いお湯と噴気が至るところに湧き出しています。

シロドウダンが咲いていました。雲仙地獄の周辺はシロドウダンが多く、群生地として国の天然記念物に指定されています。
ミヤマキリシマはやや盛りを過ぎていました。これから仁田峠等が見頃を迎えるそうです。

お山の情報館は環境省のビジターセンターで、一般財団法人自然公園財団雲仙支部が管理を請負っています。
展示や情報提供の仕方等について教えて頂きました。ありがとうございました

会場に移動し、皆さまと合流してジオパークガイドフォーラムへ。

参加者は主催者の想定を超えて多く、会場に入りきれないほど!

世界ジオパークネットワーク事務局のパトリック・マッキーバー教授。

ジオガイドとして活動していて課題に感じていることについて参加者が発言するワークショップをおこない、
その後マッキーバー教授よりジオガイドはどうあるべきかのお話がありました。
教授のお話を一部をご紹介しますと、
お客様の要求を理解し、保険やリスクマネジメントについてよく知り、
お客様にジオに興味を持ってもらえるようなガイドの能力があること。
自分を安売りせず、責任をもってガイドを行うこと。
立入規制等のルールに従うこと。
また、地域社会の他の産業とコラボレートし、魅力ある食事や宿泊の創造にも関与すること、など

あくまで私にわかった範囲のことを書いておりますので、誤りがありましたらごめんなさい
地域社会、ストーリー、ということを特に強調されていたように思います。
その土地に住むガイドとして、伝えられる文化や歴史があるはずだと。興味深いお話でした。

お昼からはまた各自で行動。

「子どもフォーラム」では、霧島市の陵南中学校の生徒さん達がジュニアジオガイドの取組みを発表されました。


「ジオパークの管理運営と地域の振興」というセッションでは、English Riviera Global Geoparkの方々のGeo Questの
パフォーマンスを見ることができました。
変わったコートを着ていたので、会場でずっと気になっていました(笑)。
歌って踊って「火成岩~♪堆積岩~♪変成岩~♪」と。
こちらのページで音楽を聞くことができます。
こんな楽しいジオパーク、行ってみたくなりました

「ネットワーク加盟を目指すジオパーク」のセッションでは前田霧島ジオパーク推進連絡協議会長が英語でプレゼン。
世界ジオパーク認定を目指しています!

それからまたポスターセッションなど。

静岡県立伊豆総合高等学校の生徒さんに伊豆半島ジオパーク構想の説明を聞きました。
自然科学部の部員だそうですが、大人顔負けのしっかりとした説明。特製ジオカルタまで!すごいなぁ


日程をおえてバスに乗るために会場の外に出ると、夕日が普賢岳の真上に沈んでまるで火映のよう。
美しい不思議な光景でした。ジオパークの皆さんを歓迎してくれたのでしょうか?(Y)