エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

アリアナ63歳、始めての沢登り体験

2023年08月29日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
アリアナ63歳、始めての沢登り体験・・・
白老滝~三重ノ沢 F2まで
■ 山 行 日     2023年8月27日(日)  日帰り
■ ル ー ト     大石橋P~白老滝~白老川~三重ノ沢F2~道道三重橋~P
■ メ ン バ ー      アリアナ、petu、トラ、俊、トモ、iwa、エバ
■ 登 山 形 態      沢登り
■ 地 形 図     1/25000地形図  「徳舜瞥山」
■ コースタイム    トータルタイム  約3時間30分
<タイム>
10:00         P帯出発
10:20~40      白老滝
12:10         三重ノ沢出合

12:30~13:00   F1~F2にて懸垂下降体験
13:10         三重橋 (道道86号線)へ
13:25~14:45   P帯にてラーメンパーティー・・・豪雨撤退



アリアナの懸垂下降初体験シーン・・・

★ プロローグ・・・
今回主役のアリアナさんは、HYMLの岳友petuさんの友人。
HYMLとも縁が無かったし、山登りの経験はおろか沢登りも未知なる世界の方だった・・。
とあるイベント会場でアリアナさんとpetuさんも一緒に私も参加していたが、BBQ会場での歓談
で簡単な自己紹介があった。petuさんと私が山仲間と言う話題から沢登りの話まで発展するとアリ
アナさんが興味津々に聞き入る場面があった。

「沢登りってそんなに面白いの?」と言う問いに「やって見たら・・」と誘うとすぐに乗って来た。
そして、案内役が私に振られる・・。実はpetuさんの沢始めも私が案内していてその縁でお付き合
いも続いている。

アリアナの事は何も知らない。
始めて会った63歳の女性でpetuさんの友人というのが知り得る情報。自己紹介で山登りの経験も
無い事がプラス情報だったが、「やってみたい」という意欲だけは感じていたのでつい「行こう」
と言ってしまった・・。兎角ある「じゃ~こんど」とか「またいつか」というフレーズは嫌いで、
「〇月〇日」とその場で日にちを決めた。必要な装備もすべて揃えるので・・と、挑戦したい気持
ちは本物のようだ。


★ 迷う決行の有無だが・・・
8月27日の予報は、くもり時々雨。場所に寄り豪雨もあった。
全道的に天気が悪いと言う日を選んでしまった。心配する参加者からはどうするかリーダーに任せ
ますと言われたが、本心は土砂降りでもない限り「決行」したいと思っていた。少なくとも現地ま
で行って雨でも沢に足を入れて欲しかった。

63歳にして初めての沢登りを体験するために数万円の装備を買い揃えどれだけ楽しみにしていた
のかと思うと単に「中止」とは言いたくなかったのだ。



駐車場から出発するHYMLの仲間とアリアナさん(左から2人目) 平均年齢は60歳 (撮影 トモさん)

★ 運は天に任せて・・・
駐車場に着いた時すでに小雨がパラ付いていた状態だったが、雲は高く明るかった。
すぐに「決行」の号令と共に出発準備に取り掛かり、10時丁度に出発する。
今回参加の面々はpetuさんとトラさん夫婦以外はジジとババ。平均年齢はなんと60歳だった 笑

今シーズンの沢登りがはじめてというメンバーと二度目というちょっと危ないサポート隊だが、運
を天に任せて「なんとかなるさ」気分で始まった・・・。



駐車場から「砥石橋」を渡って白老川本流まで降りる出合に向かう・・・


白老川に降りる出合でガードロープを跨ぎ作業度を歩く・・・

★ 目的は達成・・・
白老川本流に降りるには、小さな無名沢に入渓するがアリアナさんにとってこれが始めての沢デビ
ューの瞬間だった。沢登りでは無く沢下りデビューと言う方が正確ではあるが、恐々と腰を引いて
歩くアリアナさんから笑顔は消えていた。それでも根っから明るい性格なのか仲間たちのアドバイ
スを聞きながら慎重に歩を進めている内に笑顔を取り戻し、会話も増えて来るから面白い。

無名沢から本流白老川の出合では、まったく渓相が変わり大きな流れの沢に感激する。ここから白
老滝まですぐだが、petuさんを先頭に案内役を任せた。ゴツゴツした右岸の河原を足元に注意しな
がら辿ると目の前に轟音と共に流れ落ちる「白老滝」が見えて来る。「凄~い、凄~い」と連呼し
歓声を上げるアリアナさんはすでに童心に帰った少女になっていた。



白老滝の滝つぼに誘い入れた二人とアリアナさん・・・


ジジたちにも入ってもらい「イエ~イ!」  (撮影 トラさん)


白い沢床の深みを見ると入りたくなりますね・・・


「いい湯だよ・・」と言ってなかなか上がろうとしないアリアナさん


白老川の下り・・・三重ノ沢出合までもう少しだ


三重ノ沢出合手前の切り立った壁の淵にて・・・    (撮影 エバ)

★ 本日のハイライト三重ノ沢・・・
比較的単調な白老川本流に比べるとまったく渓相が違う三重ノ沢。
出合から10分ほど登るといきなり大きな滝が現れる。これがF1だが、アリアナさんを先頭にし
てまずご対面して貰った。
白老滝でも感激していたアリアナさんだが、今度は滝下まで行けて見上げる大きなナメ滝に歓喜は
Maxだ。「なにこれぇ~なにこれぇ~すごいすごい」の連呼でただビックリしていた様子。

左岸右岸の直登は可能だが、始めてのアリアナさんには無理だった。当然だがクライミングの手ほ
どきは何もしていないので、ここはロープで確保して滝上まで登って貰った・・。

一方、雲行きが悪くなる予兆のゴロゴロと言う雷が遠くから聞こえ始めていた。13時頃から豪雨
予報もあり、ここで判断する。次のF2でアリアナさんに懸垂下降の体験をして貰い、その後は遡
行を中止して「三重橋」のある道道へ登りP帯に帰る事にした。

アリアナさんにとっても本日のハイライトである「懸垂下降」の初体験に挑戦である。



F1の出合い・・・アリアナさんを先頭に始めての光景を見て貰った。


F2の下で思わず天を仰ぐアリアナさんは嬉しそうだった・・・


F2の中間テラスで唯一の全員で記念写真 (三脚使用)

★ アリアナいよいよ懸垂下降体験・・・
本日最後のメインイベントとなった「懸垂下降体験」
天気が良ければ全員での下降訓練にもしたかったが、危うい天気なのでアリアナさんとpetuさんだ
けとした。最初にpetuさんが降りたが彼女もまだ2回目の体験。だが、意外に臆することなく慣れ
た手付きで無事滝下まで降りてしまった・・。

次は、アリアナさん。
先輩たちのアドバイスを受けながら滝上で準備する。私はホローのため滝の中間で待機した。



先輩たちの講義が始まっている・・・


いよいよ降り始めたアリアナさん・・・


待機していた私の横まで降りて来たので一枚・・・

★ 最後は豪雨で締めくくる・・・
アリアナさんの懸垂下降体験も無事終了した事が何よりだった。
楽しくてしょうがない彼女だったが、ここで遡行を中止した事で助けられたかのように、体力の限
界を感じていたらしい。ロープにしがみ付き自分の力で登ったり、滝の直登も長い距離を歩くだけ
でも疲れは出て来るもの。経験のない彼女にとってはこの位が大満足の体験初日だったかも知れな
い。

登山口となる駐車帯では、予定していた「ラーメンパーティー」を開催。
幸いにも雨は降っていないし、早々に着替えて準備した。ハイエースの屋根からブルーシートを張
ってタープの代用にする。その下にテーブルと椅子を並べ先ずは冷やしていたスイカを割った。

遡行の途中で抜いて行った別のグループが予定のコースを歩き終えて丁度良いタイミングで合流し
たので、スイカをお裾分け。喜んでくれた。

次はノンアルで乾杯!
そして、トモさんシェフによるラーメン作り、二台のコンロでラーメン7人分を作ってくれた。
疲れた体には塩味もあるタレが美味さを増す。みんなでキレイに食べ尽くしたころ、突然の雨がも
の凄い勢いで降り始めた。

早々に撤収も着替えた服もパンツもびしょ濡れになったが、何とか撤収を終えて、そこで解散とし
たが、移動している内に雨は弱まり、「三段の滝」でまた合流。用を足してソフトクリーム食べて
散会した。

わが家に着く頃再び豪雨となり二度目のびしょ濡れで同乗していたiwaさんと俊さんを見送った。



駐車場での「お疲れさん会」はスイカと野菜棒ラーメンで始まった。


予め氷で冷やして置いたノンアルで乾杯!スイカも沢でずっと冷やしていました・・









最新の画像もっと見る

コメントを投稿