


「機会は魚群と同じだ。はまったからといって網をつくろうとするのでは間に合わぬ」
三菱財閥創設者・岩崎弥太郎氏の言葉です。NHK大河ドラマ「龍馬伝」最終回で暗殺された坂本龍馬の土佐からの幼なじみで香川照之が演じた弥太郎さんも迫真の演技でした。
身分の低い家に生まれましたが、幼少より利発で土佐藩士・吉田東洋と出会い、長崎で貿易を学びました。明治維新後、大阪で土佐藩営の海運業者・大阪商会の幹部になり、やがて藩営を離れて九十九商会と名称変更となったのを機に経営権を握ります。明治10年に起きた西南戦争を利用して売上を伸ばし、日本一の海運業者となりました。その後、社名を三菱商会に変更し、炭鉱や銅山、鉄道など幅広い投資を行い、三菱財閥の基礎を築き上げました。
明治維新と西南戦争という動乱を利用し、日本一の海運業者にまで上りつめた弥太郎さんは「棚ぼた」ではなく、いつチャンスが訪れてもいいように網を張り、待ち構えていたのです。まさに歩く魚群探知機と言えるかも知れません。チャンスは自分でつくるものです。He is a fishermen.
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