「イタリアは、ロックダウン解除」

間もなく「して第2フェーズへと移行しますが、ついにその日がやってきた！という高揚感はまったく起こらない、一歩一歩足もとを確かめながらの再開です。


音楽でいえば「アダージョ」、ゆっくりと慎重に、というところでしょうか。


眩いばかりの陽光が降り注ぐ季節、緩和されたとはいえ、まだまだ制限された生活が続くのはなかなかの苦行ですが、ちょっとした気の緩みで、再び感染が拡大するかもしれません。


もし、データの数値が明らかに悪化した場合は「ダカーポ」、つまり再び封鎖の可能性もある、と政府からも釘を刺されているところです。
人生はじまって以来の、「ウイルスとの共存」という未知の春。


残酷でしぶとい疫病には違いありませんが、それでもこのCovid-19は、今まで見えなかった社会の歪みを、まざまざと見せてくれるルーペなのかもしれないとも思います。