


「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」
(一休宗純)
解説
著書『狂雲集』より。お正月だからと世の中の人は浮かれているが、また一歩、冥土に近づいたということでもある。
門松は、それを確認する一里塚のようなもの――。そんな意味が込められています。一見、お正月気分に水を差す意地の悪い歌のように見えますが、眉をひそめるのは早計。誰もがいつか冥土にたどり着く運命だからこそ、人生は貴重であり、生きていることのありがたみを感じなければならないというメッセージも読み取るのが、大人の読解力と言えるでしょう。また彼は、お正月に杖の頭にシャレコウベを付けて、「ご用心、ご用心」と言いながら町を歩き回るという大胆(けっこう迷惑? )な行動に出たこともあります【auおとなマガジン】
“大徳寺7世の追悼法要にボロ布をまとって参列”
当時、大徳寺に限らず室町幕府の庇護を受けていた仏教。権威を否定する一休さんは、わざとボロ布をまとって参列し、奇僧と呼ばれ疎まれた。この画像は一休の書いた書「諸悪莫作(しょあくまくさ)」。意味は悪いことはするなということ。
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