


「人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ」(司馬遼太郎『竜馬がゆく』より)
他人というのは、こちらの思うようには動いてくれないし、こちらの意図をわかってもくれません。「どうして、そこでそんなふうにしか言えないのか」といった不満も、しょっちゅう覚えます。しかし、自分自身だって不完全極まりない存在だし、他人から見ればさぞ不満でしょう。そもそも他人に完全を求めるのが筋違いであり、怒りやイライラを無駄に増やすだけの愚かな行為。粗探しをするより、ありのままを大らかに受け止めたほうが建設的です。
【au大人のマガジン】
歴女ならぬ「司馬女」を自称する女優の酒井若菜さん。座右の書に掲げる本も、やっぱり司馬遼太郎さんでした。20代半ばの頃。当時はすごく悩んでいた時期で、仕事の悩みもあったし、プライベートの悩みもあったそうです。そんな真っ暗闇だった時に"きっといい指針になるよ"って、友人が勧めてくれました。竜馬の行動力や思考がとても面白くて、またそれを書いている司馬遼太郎さんの感性というのもすごく興味深かったと言っております。「歴史は苦手」で、司馬遼太郎作品にはかなり敷居が高く感じていたそうです…。
「竜馬がゆく」名作です。
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