「いまがその時、その時がいま」
ただ本来は生きているということ自体、命懸けだと思うんです。戦争の真っただ中で明日の命も知れない人が、いま自分は生きていると感じる。病で余命を宣告された人が、きょうこの瞬間に最も生きていると感じる。つまり、死に近い人ほど生きていることを強く感じるわけで、要は死んでもこの仕事をやり遂げる覚悟があるかどうかだと思うんです。
外尾悦郎――そとお・えつろう
━━━━━━━━━━━━━━
昭和28年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。中学校・高校定時制非常勤教師として勤務した後、バルセロナへ。53年以来、サグラダ・ファミリア教会の彫刻に携わり、平成12年に完成させた「生誕の門」が世界遺産に登録される。24年ミケランジェロ賞、日本とスペインとの文化交流の促進の功績により、平成20年度外務大臣表彰受賞など国内外で受賞多数。『ガウディの伝言』(光文社)『サグラダ・ファミリアガウディとの対話』(原書房)など著書多数。サン・ジョルディ・カタルーニャ芸術院会員。京都嵯峨芸術大学客員教授。
ただ本来は生きているということ自体、命懸けだと思うんです。戦争の真っただ中で明日の命も知れない人が、いま自分は生きていると感じる。病で余命を宣告された人が、きょうこの瞬間に最も生きていると感じる。つまり、死に近い人ほど生きていることを強く感じるわけで、要は死んでもこの仕事をやり遂げる覚悟があるかどうかだと思うんです。
外尾悦郎――そとお・えつろう
━━━━━━━━━━━━━━
昭和28年福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。中学校・高校定時制非常勤教師として勤務した後、バルセロナへ。53年以来、サグラダ・ファミリア教会の彫刻に携わり、平成12年に完成させた「生誕の門」が世界遺産に登録される。24年ミケランジェロ賞、日本とスペインとの文化交流の促進の功績により、平成20年度外務大臣表彰受賞など国内外で受賞多数。『ガウディの伝言』(光文社)『サグラダ・ファミリアガウディとの対話』(原書房)など著書多数。サン・ジョルディ・カタルーニャ芸術院会員。京都嵯峨芸術大学客員教授。