江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

ほんとの空

2012年04月02日 | 東日本大震災
高教組の文芸誌「汽水域」第4号が出ました。
去年も紹介しました。
2011年4月28日ブログ

今年の号は「総特集ポスト3.11」に多くのページを割き、文芸誌としての影が薄くなった感がありますがそれはそれで高教組発刊誌の歴史的役割なのでしょう。
その中で文芸誌らしく川柳を引いた三保日出男さんの編集委員後記に胸が熱くなりました。
新聞に掲載された川柳を引いています。

ほんとうの空の下での汚染米(郡山市 柴崎茂)

智恵子が見たいといった「ほんとの空」。
三保さんは安達太良の麓二本松の出身です。
昨年兄弟から送られてきたブドウは山梨のものだったそうです。
「せっかく送っても二本松のものは厭だといって捨てられたら悲しいから」と。
三保さんは「私もまたフクシマの人たちを拒否する立場であるようで、いたたまれない」と書いています。

この週末、私のつれあいの実家のある福島県伊達市へ行ってきました。
順番待ちだった屋根瓦の修理をようやく3月に終えたそうです。
近くを車で走ると周りの大きな木を切った家が散見されます。
降った放射能が木々に多く溜まっているので放射線量を少しでも減らすためです。
市の広報でポイント地点の放射線量が毎週報告されます。
実家のあたりは約0.5マイクロシーベルトで低い方だといいますが、新潟市の10倍です。
私たちもまた被災当事者の立場にはなく、そこで暮らす人の話をうなずいて聞くしかありません。
同じ被災地でも隣の仙台の復興のスピードはけた違いだそうです。
ほんとの絆の意味をフクシマは問い続けます。


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1 コメント

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ほんとうの… (m-kenmochi)
2012-04-04 07:34:05
ほんとうの空に芽吹いた蕗の薹


私は希望を詠いました。失いたくないですね。
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