江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

現場の生の声を聞きたい

2011年12月18日 | 東日本大震災
野田首相は「原発事故は収束した」と言ってしまった。
さすがにそれは違うと思う。

ステップ2が終わったとしても、放射性物質の放出が止まったわけでなく、原子炉の中がどうなっているのかも把握できていないのに、拙速な「収束」宣言は政府・東電に対する不信を増幅させるだけだ。

「冷温停止状態」について専門家の評価は分かれる。
安定した「冷温停止」ではないから「状態」なのだ。
危険な原発を安全と言い続けた体質は変わっていない。

現場で頑張っている人たちの生の声を聞きたいと思う。
吉田所長は辞めるとなって初めて少しだけ本音を語った。

ステップ2完了宣言の翌日、細野大臣が現場に出かけて「感謝と敬意」を伝えた。
そうなるとますます政府・東電の発表から外れるような事態はあってはならないことになっていくのではないだろうか。
政府と東電幹部のシナリオに合せざるを得ない現場がどんな無理を強いられているのか、それが心配だ。


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