江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

放射能と生きる

2011年08月15日 | 東日本大震災
この4日間ほどブログの管理がほったらかしで、コメントを入れて下さった方もあったのに恐縮です。
身内に不幸があってバタバタしておりまして、いま久しぶりに自分のブログを開けたところです。

というわけで、いま私は福島県内のある場所にいるのですが、ここは1時間当たり約0.6マイクロシーベルトの放射線量になっています。
武田邦彦著『放射能と生きる』(幻冬舎新書)によれば、1時間0.6マイクロシーベルトは1年で5ミリシーベルトになり、これを超える場所は法律で管理区域に定められ、放射能のマークで管理区域の表示をして一般の場所と違う取り扱いをするのだそうです。
これまではそうでしたが、今起きていることはこれまでと違う取り扱いのようです。

避難指示や計画的避難区域に指定されていない地域でもこれ以上の放射線量の場所はたくさんあります。
年間5ミリシーベルトが、人体にどのような影響をもたらすのかは分かりません。
さあ私たちはどう対応したらよいのでしょう。

武田邦彦氏は、政府の原子力委員会や安全委員会専門委員を務めるなど、いわゆる「推進派」の研究者でした。
しかも日本原子力学会から最高賞を受けるなど超一流の研究者です。
福島第一原発の事故を見て、武田氏は「過去に自分がしてきた研究や議論の日々、未来へ抱いていた希望が同時に砕かれ、事態の大きさに私はうちひしがれました」と書いています。
「今少しでも何かしなければならない、罪を償わなければならない」とブログを書き続け、それらをまとめて出版したのが上記の著書です。

「今後の長い放射線と共存する生活で、どうしたら身の安全、子供の健康を守ることができるか、具体的指針を示すもの」で、お薦めします。


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