感覚のズレ

完全失業率5.2％（完全失業者数347万人）、有効求人倍率0.44という数字が発表されました。
ハローワークに100人の失業者が並んでも、44人分の仕事しかない。
雇用状況はさらに悪くなる見込みです。

先日政府は「景気は底打ち」と発表しましたが、政府や経営者の感覚では、そうなんでしょうか？
私たちにはそんな感じはありません。
政治と国民の感覚のズレが、政策の失敗につながっているのだと思います。

労働者を犠牲にして経営を立て直す。
これが今の日本です。

先日、坂本光司さん（法政大学教授）の講演「日本でいちばん大切にしたい会社」を聴きました。
坂本先生は「会社の使命の第一は、従業員とその家族の幸せを追求することだ」、会社が追求する幸せは、①従業員とその家族、②社外（取引先）社員とその家族、③お客様、④地域社会・地域住民、⑤株主の順だとおっしゃっていました。

そういった会社は必ず業績がよいのです。
『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司著（あさ出版）をお薦めします。