江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

反省しない与党

2010年07月12日 | 政治
第22回参議院選挙は民主党の敗北に終わりました。
与党を応援する選挙は初めての経験でした。
野党の立場から政権を批判する攻めの選挙とは勝手が違います。

政権交代の政策実現のために参議院で安定多数をと訴えてきましたが、選挙戦後半、私はその訴えに説得力がないことも感じていました。
応援演説で与党批判もできませんから、選挙中には言えないことを大胆に述べてみたいと思います。

政権政党というのは、傲慢になってしまうもののようです。
自らの失敗を認めようとせずに言い繕う。
反省の色も見えない。
自分に任せろ、自分しかできない、自分は正しい、政権与党はいつもこれの繰り返しです。
自民党がそうでした。

今回の選挙、民主党はまずこの10ヵ月の政権の仕事を総括して、うまくいかなかった事があれば率直に認め、反省すべきを反省した上で、だから次はこうやって国民の期待に応えるべく頑張るから応援してほしいと訴えるべきではなかったのか。

政治とカネの問題については謝り、その対策を示すべきでした。
普天間問題は、処理の仕方を誤ったことを認め、その対応の稚拙さを反省し、これを教訓に責任ある対応をしていくので今後を見守ってほしいと国民にお願いすべきでした。
後期高齢者医療制度の廃止など約束しながらまだ手の付いていない問題は、現状とこれからについて国民に丁寧に説明すべきです。

政権政党は常に批判にさらされるわけで、都合の悪いことは隠したいし、与党の特権を強調したいのでしょうが、むしろ批判から逃げずに受け止める与党になってもらいたい。
いずれにしても真摯な姿勢で国民と向き合うことが求められます。

国民の審判が下ってから反省するようでは遅いし、だから敗北するのでしょう。

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2 コメント

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同感。 (けんもち)
2010-07-12 20:57:36
前回の総選挙で、選挙区は、民主が候補を見送ったため自民党の二世だか三世になる女性候補でしたが、比例区は農業個別補償政策に期待して民主党に入れてくださった元保守系の地方議員であった専業農家の方が、今回の惨状について、与党民主党の「勉強不足」を指摘されていました。
辺野古への問題も、最初からできないことを選挙目当ては見え見え。こども手当もバラマキ。さらに期待していた農業施策など現実をみないで、それをいじくりまわせば、ただの税金の無駄遣いになることを平気でしていることに党の方々は気づいてないことに呆れてました。もう少し菅総理をはじめとする党の重要ポストについてる幹部連中はしっかりと全国を行脚してもらいたいものですね。大変だけど、庶民の声をまだまだ吸い上げていない実状をしっかりと見つめてもらいたいものです。
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政治家の言葉 (すずきせいこ)
2010-07-13 11:21:04
江花会長の言われる通りです。
それにしても「みんなの党」には驚きですが、その「アジェンタ」の内容はともかく有権者には分かりやすかったのでしょうね。
政治家にとっての言葉は大切なことで、時には“いのちとり”にもなってしまい、今回の民主党の惨敗もその表れではと受けとめております。
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