江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

みんなの党批判

2010年07月13日 | 政治
みんなの党が民主党批判票の受け皿になりました。
理由は簡単です。
既成政党への期待感はありませんし、新党の中では主張がはっきりしていたからです。

今回の選挙、有権者にとって分かりにくさがありました。
どの党がどういう政策を訴えているのか、私もよく分かりません。
比例代表に候補を立てたのは12党です。
マスコミはうち9党とそれ以外を諸派として扱いました。
報道はこの9党の主張を「平等」に扱い、1対8で民主党批判が連日流れます。

昨夏民主党に投票した人たちは8党のどこを選ぶか。
選挙区とくに1人区は、民主党と自民党しか選択肢がないので自民党が勝ちました。
比例代表は、分かりやすいみんなの党へ、という結果です。

しかしみんなの党の主張が本当に実現できるものなのでしょうか。
公務員叩きは受けますが、公務員にも生活はあるのです。
小さな政府は弱い立場の人をさらに弱くすることになりはしませんか。
自由主義で民間にまかせておけというのは、小泉・竹中路線の継承に聞こえます。
地方を大事にすると言いますが、小泉時代に地方は疲弊して中央だけが栄えたのです。
成長戦略の名の下に大企業や金持ち優遇税制をすすめれば格差はさらに拡大するでしょう。
民主党はみんなの党と連立を組んではいけません。
政策的にもっとも遠いのですから。

そもそも渡辺喜美代表は、安倍~福田内閣で行政改革・公務員制度改革の担当大臣を務め、政権の中で自分ができなかったことはどう説明するのでしょうか。
自民党がこれまでやってきたことの責任から渡辺代表は逃げるつもりのようです。
みんなの党の主張はそれこそ野党ゆえの無責任さを露わにしたものだと思います。

さらに言いたいのは、渡辺喜美は世襲議員だということです。
父親の渡辺美智雄の秘書になり、美智雄が大臣のときは政務秘書官を務めるなど、現在の議員歳費まで全部税金で高給を取ってきた自らをどう総括するのか。
「税金泥棒」とは渡辺喜美さんあなたのことです。
二世の特権で、かつてリクルートから未公開株5000株を受け取っていたこともありましたね。
初めから違うスタートラインにいる人間がまた権力者になっていくのでしょうか。

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