江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

革命後の社会

2011年06月20日 | 政治
若い頃、革命を夢見ていたことがありました。
職場や地域で、労働運動・社会運動に参画し、理論学習もかじりました。

一昨年の総選挙で国民の選択で政権交代が起きました。
政権交代も革命の一形態でしょう。

「革命後の社会は、その革命のプロセスに基底される」と学んだことがあります。
矛盾に満ちた社会を変えようとする様々な運動とその共同戦線の経験の積み重ねの量と質が、そして政治的統一戦線の中身が、その後の社会のあり様に影響するのです。

一昨年の革命を成し遂げた主体は誰だったのか。
国民か?
民主党か?
それとも‥‥?

国民生活を破壊し続けてきた政治が、突然「国民の生活が第一」と叫び始め、国民は政治に期待したわけですが、当事者たる国民は社会の矛盾にどう抵抗し改革しようとしてきたのか、政治に頼るだけで事態は好転するのでしょうか。
労働運動もそのことが問われます。
「上部構造は下部構造に基底される」とも学びました。

民主党はどうか?
1990年代以降の政界の離合集散は、実は国民生活とは無縁のパワーゲームでしかなかったのです。
数が揃っただけだったことは、永田町の現状がそれを証明しています。
現場で矛盾と取っ組みあってきた国会議員が何人いるのか。
何のための「統一戦線?」だったのか。

30年前に学習したことを思い起こし、政治の現状もうべなるかの心境です。
であれば、やはりこれは革命ではなかったのであって、私たちはこれに幻想を抱くことなく主体の強化に努めるしかないのでありましょう。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
基底? ()
2011-07-04 06:29:42
規定ではなく基底でしたか!?
返信する
そう思います (江花和郎)
2011-07-04 11:47:34
誤植ではありません。意識して「基底」を使いました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。