書感とランダム・トーク

人間の本質を根本原理から追求研究する内容さらに遡っては生物・植物その他をサイエンス的原理から考察する。どうぞ御寄稿を!

便利なことは良いことか?sの4:本田宗一郎さんの思い出。

2009年12月30日 | Weblog
本田宗一郎さんとは、共通の会議で20年近く毎月お会いする機会があった。お会いするたびに、冗談の中に凄い心に残こるお話を伺った。

手紙の書き出しに ”拝啓、いつもお世話になっていますーーー”という決まり文句は誰でも使っていて、これを使えば無難で、”便利”ではある。しかし、本田さんは、”俺はこんな、心にもない言葉を使うのは、どうも嫌で、手紙の出だしの文句はいつも困っているんだ!”と。

始めて電話した会社からも、よく、”いつもお世話様になっています” と言う言葉を聞く。便利で応対を無難にこなしている積りでしょうが、こんな現代の風潮には、なにか心に空しい思いが伝わってくる。散歩道

便利な事はいいことか・その2

2009年12月23日 | Weblog
ちょっとコインを入れて、ボタンを押すとすっとコーヒーでもお茶でも出てくる。
かなり美味しい弁当とかスープ等もあっさり手に入る。有り難い便利な世の中になったものだ。一年もかかって作ったお米も、よりどり好みで手に入り、最新の電気がまでスイッチを入れれば数十分後には、美味しい御飯が食べられる。

こんなに便利に美味しい食べ物が手に入っても、一人でひっそり食べると侘しい。

ある会で、本を読む勉強会のあと、材料を各自が買ってきて、皆でわいわい言いながら、共同で食事を作って食べることがある。相当混乱して大変なのだが、わいわい食事はめっぽう美味しい。散歩道


便利な事は良い事か?その1

2009年12月23日 | Weblog
 今から40j年位も前の事だが、創業した仕事の要件で、アメリカの渡った時の事。国際電話で日本に電話をした。この頃は電話機に10セント硬貨を予めデポジットして、交換台をよびだす。交換代の女性に目的の電話番号と、そこの誰それと電話するかを聞かれる。暫く待たされて、やがて交換手が日本の電話につなげているの聞こえてきた。誰それが電話口に出ているが、その人物とつなげていいかと聞いてくる。目的の人と繋いでいる時間で課金すlるので、この操作とのやり取りはかなり厳密だ。
そうして、やっと1分くらいしゃべると、電話台はその頃の一か月の収入の何分の一かなと思うくらい高い。

いまや、携帯電話のボタンをちょっといじるだけで、瞬間的に地球の裏側の誰とでも僅かな電話料金で会話が可能だ。こんなに便利な時代になってさぞ、皆な、幸せな気持ちに浸っていると思いきや!現代人は殆ど何時もいらいら、ぎすぎすして暮らしているらしい。散歩道

繰り返し連呼のゼロ効果

2009年12月05日 | Weblog
  前回のエッセイで述べたスローガンの威力と対照的な無意味な繰り返し連呼を観察しよう。
何番線が参ります。危ないですから、なんとかかんとかーーーーください。
ドアが閉まります。閉まります。
乗る人は、”閉まります”の連呼を聞いて、まだ間に合うの合図と知って滑り込む。人間は学習効果という生まれながらの能力をフルに使っているのだ。

この連呼が各ホームでやられうから、聞かされる方はたまらない。何とか耳をふさぐ訓練が必要になる。たまに、わざと酷いアクセントでやる放送が新宿駅にいる。

あるジャーナリストが、変わった発音で、目立つ、いや、聞き立つ、ので素晴らしいと新聞に載せたことがある。これは、その変なアクセント自体が気になって、ほかのアナウンスが耳に入りにくくなるから、非常に危険である。

繰り返し連呼の馬鹿らしさのお話でした。散歩道

スローガンの威力

2009年12月05日 | Weblog
  "郵政反対!”と叫んで5年間も政界のトップを維持した人がいる。その功績にケチをつけるつもりは毛頭ないが、このスローガンなくしては5年間も政権を維持できなかった事は確かであろう。

”新型ウイルス”騒ぎも ”地球温暖化”もそうだ。ものごとの本質を確かめて事の真相を判断している人はほんのひと握りだ。

かつての戦争中は ”一億総何とか”ですべてが進み、敗戦を終戦と言い換えると
”マッカーサーの命により”ですべてが片付いた。政治の世界も ”民主党”と叫んだだけでは国民の失業と税金の苦しみは少しも改善されない。散歩道