書感とランダム・トーク

人間の本質を根本原理から追求研究する内容さらに遡っては生物・植物その他をサイエンス的原理から考察する。どうぞ御寄稿を!

「十干十二支一覧表」    ランダム・トーク  寄稿者 六甲颪

2007年08月24日 | Weblog
十干十二支一覧表・・・十進法と十二進法の根源・・

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸甲乙丙丁戊己庚辛壬癸甲乙丙丁
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
_____________________

戊己庚辛壬癸甲乙丙丁戊己庚辛壬癸甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑
_____________________ 

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
寅卯辰巳午未申酉戌亥

(1)この十干十二支の組み合わせはこの60種類からなり甲子から始
まり癸亥で一巡する(つまり還暦する)。例えば甲子園球場は大正13
年甲子の年に完成し、めでたい年として球場の名前となった。

(2)十干十二支は中国で発明され韓国や日本にも伝えられたが、西
暦1800年以前には歴史的事件の時期を記述するのに年号と同時にこの
十干十二支が使われた。例えば壬申の乱(652)や戊辰戦争(18
69)等である。

(3)十干は10進法であり成績の十段階評価に使われた。十二支は
12進法であり、暦法の他 方角(辰巳とは東南を意味し、子午線とは
南北を結ぶ線を意味する)や時刻(24時制で正午は昼の12時を意味す
る)にも流用された。中国は欧米に先んじて10進法,12進法の特長を
生かし単位の制度化を実施していた。  [2007/8/22]          

         




科学する心の復活(2)  ランダムトーク 寄稿: 六甲颪

2007年08月09日 | Weblog
科学者になりたいと考えるのはどんな動機でそのようになったのか、ここでは自分自身のケースを取り上げて参考に供したい

まず家庭環境からいうと私の父親が蔵前高等工業出身の典型的な理工系人間であって万事物事を合理的に考える気風があった。しかし私は6人兄弟の末っ子であったためか、進学のことで父親から指示されたことはなかったが私の長兄は中学に入った頃からは理工系の高校を目指すように父から指示されていたようであった。

しかし人間は少年時代を終わる頃から精神的にも大人になり始め、自分の夢を持つようになる。私の長兄も中学3,4年の頃ふと読み始めた現代詩に夢中になり、理工系を敬遠するようになった。そして高校受験願書受付の頃、長兄は父親にどうしても文科を受けたいと涙ながらに訴えた。一月あまりその問題で父親とのやりとりがあった様だが長兄の熱意に負けて頑固な父親も仕方なく息子の希望を受け入れ文系の高校を目指した。

それ以来、長兄は現代詩、映画評論の分野で活躍し、93才になった現在も詩人として関西で現代詩の指導的立場に立っている。

さて私は長兄より10年遅れて中学に入ったがその頃は学校から帰ると家でレコード鑑賞をするのを楽しみの一つにしていた。そして色々の音楽を聴き解説書を読む中に、音楽家になりたいという思いが強くなってきた。特に作曲とは何とクリエイテイブな仕事と思いこみ、勉強をそっちのけで「作曲技法」や「和声学」の本を読み漁った。そして父親に音楽学校を受験したいと今日言おう、明日言おうと思い悩んでいたが、第2次世界大戦が始まってしまい、それどころではなくなって思わず理工系を受験した。今にして思えば私の場合は長兄と違い音楽の素質もなく夢のようなことを考えていたので恥じ入るばかりだが、今の若い人の心をとらえる面白くてたまらない理工系のテーマがあり、父親に理系に行きたいと訴えるようなテーマは無いのであろうか