どうなっているの

毎日のように目にする子ども虐待のニュース、
胸が締め付けられます。


今日は、義父と実母から凄惨な虐待を受けて亡くなった
３歳の女の子の公判の日でした。
裁判長は「無慈悲かつ卑劣」と断罪しながら、
懲役はたったの１２年６月（求刑・同13年）でした。



傷害罪については、
ふたりのどちらがやったか証明できないとして
無罪でした。
遺体を見た警官が
「女の子の顔にここまで酷いことをするなんて」と
絶句するほど、むごたらしい状態だったというのに。


目の周りが黒く腫れ、今にも泣き出しそうな写真、
部屋の隅で、怯えて正座している写真を見て、
関係のない私でも涙が出ました。
もう大丈夫だよと抱きしめてあげたいと思いました。


かと思えば、兵庫県では実の両親が
１歳の次男を床に突き落とし、
腹を蹴るなどして殺害しようとしたと
逮捕されました。
赤ちゃんは、意識不明の重体です。
この夫婦は過去に長男も虐待して逮捕され、
長男は児童養護施設に保護されています。


さらに、岐阜県でも実の母親が
生後３か月の長男の頭を揺さぶり、
脳死状態にしたと逮捕されました。


胸糞が悪くなる乳幼児虐待事件が後を立ちません。
１００万歩譲って、
育児ノイローゼの母親が一瞬だけ魔が差して・・・というのなら、
ほんの少し、同情の余地はあります。
心を病んでいる人は、
自分が何をしているかわからなくなりますから。


しかし、上の最初の２件において、
暴力をふるったのは、無職の大人の男です。
自分の生活の鬱憤を
抵抗できない子ども相手に発散したとしか思えない。
そんな性根の腐った輩だから、
仕事が見つからないんだと言いたくなる。


実の子かどうかは関係ありません。
弱いものに対し、命を奪うほどの激しい暴力を繰り返し振るい、
自分は日常生活を平然と送るという
その精神が私には全く理解できません。


しかし、私がもっと理解できないのは、
人が１人殺されたのに
たった１０年そこらの罪にしかならないこと。


この国で、子ども虐待死の罪は信じられないほど軽い。
平均寿命まで生きるとしたら、
８０年以上の人生を送るはずだった人間が
無抵抗で殺されたというのに。


これからの日本を築いていく
大事な宝が殺されたというのに。


子ども虐待死に限らず、
この国は、加害者に甘すぎる。
５０年以上も前に作られた刑法が
現代という時代に全く追いついていない。


世界にひとつしかない命が奪われたということ、
被害者がどんなに無念な思いで亡くなったかということを
もっと真剣に考えるべきだと思います。
そうでないと、被害者があまりにも浮かばれない。


罪を犯した人間は、いずれ必ず報いを受けるとしても、
刑務所での償いも、もっともっと長くすべきだと思います。
人ひとりの命、人生を奪ったのですから。


亡くなったお子さん、
今も入院されているお子さんのためにお祈りします。


弱いものを虐待して平気って、どんな神経？
そんな奴を正当に罰しない国って、どんな国なのよ。
私にはわからないことだらけです。




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