のはず。元気ですか?
おかげさまで読むべき本がだいぶ減りつつある。
ここ最近で読んだ2冊は次の通り。
『ひまわりの祝祭』(藤原伊織・講談社文庫)
ゴッホの「ひまわり」をめぐるハードボイルドミステリー。前作『テロリストのパラソル』が一作目。これが二作目。前作は江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞している。センセーショナルなデビューの後に書かれたこの作品の出来栄えはいかに。
……いや、面白いよ。作中の言葉を借りるならば、炸裂的に面白い。
“ハードボイルド”とは何ぞやと問われると答えにくいが、多分それは渋さ。主人公が、幼稚だけれど、頭がよくて、渋いのだ。『川の深さは』(福井晴敏)などに通じるものがあるけれど、もっと洗練されている。文章に無駄がない。先を読ませる力がある。
Amazonのレビューを見ると『テロリストのパラソル』の方が評価が高いようだ。自分もそう思う。それを差し引いても十分楽しめる。そう、炸裂的に。
『オーデュボンの祈り』(伊坂幸太郎・新潮文庫)
今をときめく伊坂幸太郎のデビュー作。新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
伊坂幸太郎は二作目『ラッシュライフ』でさらに人気者となり、続く『重力ピエロ』は直木賞候補となる。今後の活躍から目が離せないぞっ。
さてこのデビュー作。解説者はシュールだとおっしゃるが、むしろファンタジー(ファンタスティック?)だと自分は思う。小さな出来事を緻密に伏線を張りめぐらせて書ききった、そんな作品。随所に著者の主張が垣間見られる。そのあたりは分かりやすくてよい。
強烈なキャラクターが多く登場する。一番ユニークなのは、言葉を喋り未来が見えるカカシ。そのカカシが殺されるが、何故未来が見えるカカシは自分の死を防ぐことができなかったのかという問いが最後の最後まで続く。結末は心が温かくなる。「何だ、それだけの話か」と思うか、笑顔で「ふ~む。なるほど^^」と思うかは感受性次第だけど、自分はこういう話も好きだ。既に購入済みの『ラッシュライフ』に期待したい。
そして今日古本屋で4冊を新たに購入。読むしかないけど、自分、今週末に資格試験が控えているのを忘れているのでは?^^;
『てのひらの闇』(藤原伊織・文春文庫)
『臓器農場』(帚木蓬生・新潮文庫)
『閉鎖病棟』(帚木蓬生・新潮文庫)
『アフリカの蹄』(帚木蓬生・講談社文庫)
以上で420円。ああ。古本屋って最高。
おかげさまで読むべき本がだいぶ減りつつある。
ここ最近で読んだ2冊は次の通り。
『ひまわりの祝祭』(藤原伊織・講談社文庫)
ゴッホの「ひまわり」をめぐるハードボイルドミステリー。前作『テロリストのパラソル』が一作目。これが二作目。前作は江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞している。センセーショナルなデビューの後に書かれたこの作品の出来栄えはいかに。
……いや、面白いよ。作中の言葉を借りるならば、炸裂的に面白い。
“ハードボイルド”とは何ぞやと問われると答えにくいが、多分それは渋さ。主人公が、幼稚だけれど、頭がよくて、渋いのだ。『川の深さは』(福井晴敏)などに通じるものがあるけれど、もっと洗練されている。文章に無駄がない。先を読ませる力がある。
Amazonのレビューを見ると『テロリストのパラソル』の方が評価が高いようだ。自分もそう思う。それを差し引いても十分楽しめる。そう、炸裂的に。
『オーデュボンの祈り』(伊坂幸太郎・新潮文庫)
今をときめく伊坂幸太郎のデビュー作。新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
伊坂幸太郎は二作目『ラッシュライフ』でさらに人気者となり、続く『重力ピエロ』は直木賞候補となる。今後の活躍から目が離せないぞっ。
さてこのデビュー作。解説者はシュールだとおっしゃるが、むしろファンタジー(ファンタスティック?)だと自分は思う。小さな出来事を緻密に伏線を張りめぐらせて書ききった、そんな作品。随所に著者の主張が垣間見られる。そのあたりは分かりやすくてよい。
強烈なキャラクターが多く登場する。一番ユニークなのは、言葉を喋り未来が見えるカカシ。そのカカシが殺されるが、何故未来が見えるカカシは自分の死を防ぐことができなかったのかという問いが最後の最後まで続く。結末は心が温かくなる。「何だ、それだけの話か」と思うか、笑顔で「ふ~む。なるほど^^」と思うかは感受性次第だけど、自分はこういう話も好きだ。既に購入済みの『ラッシュライフ』に期待したい。
そして今日古本屋で4冊を新たに購入。読むしかないけど、自分、今週末に資格試験が控えているのを忘れているのでは?^^;
『てのひらの闇』(藤原伊織・文春文庫)
『臓器農場』(帚木蓬生・新潮文庫)
『閉鎖病棟』(帚木蓬生・新潮文庫)
『アフリカの蹄』(帚木蓬生・講談社文庫)
以上で420円。ああ。古本屋って最高。