衝撃の辞令だった。自分自身に対する辞令ではないが。
きっかけは自分にあったのかもしれないし、なくても同じ結果だったのかもしれないから、自分のせいだと思うだけ自分を追い込むことになって、マイナスに働くだけならこの思考は止めた方がよいと分かっている。送るべきメッセージではなかったのかもしれないが、送るだけの窮地へ追い込まれていたことは、事実である。
おそらくきっともう少しうまいやり方があったはずだった。そうやって、後からなら何とでも言える。気がつけばいつも遅いが、冷静に振り返れば、常軌を逸脱していた。こうなる前に是正できたという反省を乗り越えて、それでも出された辞令なのだと認識しようと思う。誰かにだけ責任があるわけではない。皆それぞれに、責任がある。
判断が早すぎたのではないかという思いはぬぐえないが、前を向くしかない。生きていかねばならない。誰もが。復讐ではなく、全く新しい世界で、能力が認められるところが見つかることを心から祈る。
きっと二度と会うことはない。LINEのやりとりもない。叱られたことの無かった自分を本気で叱ってくれた人だった。それによって成長できたところは大きかった。返すことはもうできないが、次の世代に引き継ぐことが、返すことにつながると信じる。
中国は南通の土曜日は雨。感謝、恐怖、尊敬、不信、いろいろな感情が入り乱れるのを落ち着かせ、静かに部屋の掃除をしようと思う。