二十歳を過ぎたころ

小さなことに一喜一憂する二十歳を過ぎた学生の軌跡。
→いつの間にか社会人4年目。二十歳を過ぎたころからのブログです

夜と、文化的なものなど

2014年05月20日 00時12分04秒 | 日記

懸命に明日の予習を頑張る妻の前でブログを書く夫は、その定期的な自己有用感の喪失と、先日のスポーツ大会の筋肉疲労により、心ここにあらずの夜を迎えている。昼は長く感じられた一日は、夜になると短く思われ、質も量も十分な睡眠を取りたいと思う一方で、貧乏性故にメリハリがつけられず一日を終える勇気がなく、結果効率が落ちる悪循環に陥っている。しかし彼は思う。これも定期的なことなのだと。

文化的なものに触れた時に自分の感受性が揺さぶられる感覚を感じられるかどうかが、心に潤いがあるかどうかを判断する材料になるのだったと、書き始めて思い出す。一度きりしかない人生なのだからとつづったメールの文面に、自分が発するが故のその言葉の浅さを思い知り、思い出しては、肩を落とすのだが、最近は本を読むことで潤いが回復しつつあるようにも思われる。自分の知らないことを知ることの単純な喜びは、なぜだか分からないが体を動かすと気分が晴れる気分になることと似ているように思う。

妻に詫びながら、寝ることとする。いつもありがとう。体大事にね。


2つの映画 コナンとアナと

2014年05月05日 00時43分16秒 | 日記

やけに活き活きとしていると先輩に言われたのなら、否定する気も起こらない。自分で決められるのはわずかなことなのだと身をもって教わったのだから。また、その環境下であっても、判断は周囲の評価であったとしても、自分が自分であることを確立させるために頼りになるのは誰の中でもない自分の中の価値基準なのだということも、また教わったのだから。

活き活きしているからなのかどうか知らないが、映画を2つも観てしまった。

1つはコナン。今はもう解散してしまったGarnet Crowが主題歌を歌った映画から毎年見ている。コナンは本当にオリンピック選手になれると思う。スノーボード関連の種目は金メダル総なめだと思う。本気で。外国人の名前が多くてついていくのが苦しいところもあったが、緊迫した場面を続かせて集中力を切らせない展開はすごかった。東京、特に浅草周辺をよく知る人は楽しめるのではないだろうか。
コナンの映画は、たいてい、前半の雑談が後半の伏線になっている。このアイテムは後で使われるのだろうというところまでは読めるが、そこで使うかなるほどと思わせられれば面白いと思い、ああここで使うんだろうなという読みができてしまうとつまらない。そう、実につまらない大人になってしまったものだと思う。
ストーリーとしてはあの人がまさかの展開で幕を閉じる。マンガの続きが気になるところだ。しかしいつまで続くんだろう。末永くやってほしい。

もう1つは、アナと雪の女王、字幕版。中国にいるときにカルチャーに詳しい先輩からおすすめされたので気になっていた。興行収入もなかなかのものらしい。観に行くしかないと思い立った。字幕版か日本語吹き替え版か大変悩んだ。松たか子の歌も評判高いことは知っていたから日本語もありかと思ったが、字幕版にしてみた。結果から言えば、正解だった。英語が少しでも聞き取れるなら、字幕をヒントにしてその意図をより正確に把握できるだろうと思う。「For the first time in forever」は「生まれてはじめて」ぐらいが子供にも分かりやすかったのかもしれないが、いや、字幕を評論できる立場にはないが・・・難しい。逆に英語だと味気なく思える部分も日本語ならではの情感が添えられて訳されているところもあり、それぞれにそれぞれを楽しめる。
ストーリーは、よくできていた。yahoo映画のユーザーレビューを見ると、原作を無視しているなどというコメントがあり、それはそれで非難されることなのだろうと思うが、原作を知らないので、ひどいことを言えば、その憤りを共有できない。夢と愛がディズニーの根底に流れるテーマであるというコメントには納得する。子供のころに見たかったというコメントにも。キャラが愛らしく、序盤の展開が早いので、引き込まれるのは間違いない。ほっと和ませるキャラのやり取りを把握するには、日本語吹き替えでは完全に把握できないだろうと想像する。
勘違いしてはいけないのは、ヒロインは二人いるが、映画のタイトルにもある通り、どちらかといえばやはりメインはアンなのだということ。ただ個人的には、中盤、雪の女王様が歌うlet it goに最も心を打たれた。魔法が持つ力を存分に見せつける圧倒的なグラフィックスと、抑圧から解き放たれる解放感と、それと共にある狂気と、その裏の切なさに、ため息が出た。映画館を出たら口ずさむというその歌が持つパワーと、その意味を咀嚼するには、もう少し聞かねばなるまいと思って、サントラを本屋でレンタルして聞いている。

もう一度映画館で見るならと聞かれれば、間違いなくアナと雪の女王の方だと思う。音楽と映像の完成度の高さは、大人も感動できるのではないかと思う。本編前のディズニーのショートムービーも味のある演出で面白かった。映画の歴史を感じることができたように思う。

あと少し。せっかくなので松たか子が歌う日本語版のlet it goをyoutubeで聞いてみた。なるほどこれも素敵だと思う。エルサの表情と歌詞がよく合っていて、伸びのある歌声が突き抜ける感情をよく表現している。繰り返すが、youtubeを見て観た気になってしまうのはもったいない。ぜひ劇場で、できれば少し前の方の席で、存分に体感することをお勧めしたい。

連休も残り2日。最終日は出勤日の予定。見舞いと旧友とのご飯と、普段はなかなかできない家の掃除をしようと思う。どうぞよい連休を。