二十歳を過ぎたころ

小さなことに一喜一憂する二十歳を過ぎた学生の軌跡。
→いつの間にか社会人4年目。二十歳を過ぎたころからのブログです

結局自分勝手

2007年10月30日 15時44分24秒 | 日記
25日(木)
研究室の秋レク。一泊二日の下呂温泉旅行に出発。ワイドビューひだがあんなに混んでいるとは思わなかった。立ちっぱなしは疲れたと思うけれど、先輩方の優しさと寛大な心に甘えることになってしまった。先生方だけでも座れたのが救いか。
基本的にフリーな二日間。先に荷物だけ持っていくタクシーはあってよかった。日帰り温泉は奥田屋八峰苑へ。屋上の露天風呂は見学だけ。いいお湯でした。平日の昼間は人がいない。貸切気分で楽しめた。
天気もよく、足湯や飛騨牛の串焼きなどを楽しむ姿があちらこちらで見られて何より。
旅館は「民宿みやの屋」。大学生の団体に抵抗感を持っていらっしゃるところを無理にお願いした。そりゃあトイレが詰まって配水管が割れて水浸シティになれば、嫌になろう。宿泊客は自分たちしかおらず、卓球、古いオルガン、大満足の夕食に満足のご様子。4年主催のレクも無事に終わって何より。
そう、このレクが心配だった。名司会のM氏のおかげだ。自分にはあのキャラクターを演じることができない。嫌でも適材適所という言葉が頭に浮かぶ。しおりを作ったり、事前にいろいろ調べたり、案内したり、まとめたりする事務作業は得意だが、カリスマ性は皆無、盛り上げ役は務まらない。少し自分の行くべき道が見える気がしたが、どこか悔しい気もする。

26日(金)
下呂は冷える。少し風邪気味。雨情公園を散策し、菅田庵のトマト丼を頂く。トマト丼は飛騨牛とトマトの相性が思ったより良く、トマトの甘さが後味さっぱり感を演出していた。おすすめです。ご賞味あれ。
生憎の雨模様の中、下呂発温泉博物館をみんなで見学し、お土産を買い、帰路に着く。いい先輩に恵まれた。至らないところの多い旅行だったけれど、大目に見てくださった。来年、再来年、自分はどんな先輩になれるのだろう。苦手分野の一つだけれど、鞭打って身を律するしかない。
帰りは途中のM駅で下車し、実家へ。時々帰るのも悪くはないと思った。本も読めたし。
しかし、平日の昼間から温泉に入るなんて、何という贅沢。ああもったいない、有り難い、申し訳ない。

27日(土)、28日(日)
ひたすらのんびり。父も母も祖母もうめ様も元気そうで何よりだった。気温の差が大きいこの頃、健康でいてほしい。特に祖母の溌剌さは……想像以上だった。少し心配。

29日(月)
二週間かけて作り溜めた原料が、予想以上に多く手元にあることに驚く。不純物が入っているような気がするが、TLCでは1つのスポットしか見えないし、NMRもそんなに汚くないことを語ってくれてるし、次の反応を邪魔するようなものじゃないし、と、言い聞かせる。カラムで取って見てみるまでは、分からない。
携帯大破。ディスプレイ損傷。今の機種は使い始めてからもうすぐ3年経つからなあ……替え時だ。お世話になりました。ありがとう。

30日(火)
先程の雑誌会で就寝。同期の頑張りを耳にしないなんて、最低。本当に申し訳ない。
そしていつもの問題にぶつかる。何事にも好奇心旺盛でいるためには、さまざまな分野に興味を持つためには、どうすればよいのだろう。NHKの討論番組か何かで学生が「諺なんて知らなくても生きていける」と豪語していたのを思い出す。そう、知らなくても生きていける。勉強しなくても、新聞を読まなくても、人と話をしなくても、流れるように生きていける。ならば自分は何のために、誰のために勉強し、本を読み、汗をかき、悩み、もがいているのだろう。

と思うと苦しいのでここで止める。
日ごろ謳い文句を持論として判断している自分が、まさにその持論でもって厳しく指摘されるときが一番情けない。ああ結局自分も自分勝手なのだなという思いが身に沁みる。いや、どうせならこの痛みぐらいは続いてしまえばいい。

銀杏の葉が落ち始めた。再びやってきた同じ季節を前に、自分は去年と何か変わったことがあるだろうかと自問しながら、つま先で葉を撫でてみる、10月末。

気がつけば10月下旬

2007年10月24日 01時18分41秒 | 日記
何なかんや、忙しい。
気がする。

NMRの測定中に寝てしまったらしく、
しかもそのときに別の研究室の先輩に起こされたらしく、
しかし自分は肩をたたかれても全く起きなかったらしく、
結局50分ほど寝ていた始末。
同じ研究室ならともかく、別の研究室まで醜態が晒されるなんて。馬鹿。
顔から火が出るほど恥ずかしいというのはこういうことを言うのだと実感。
はあぁ・・・・・・。

今週木曜金曜は研究室の秋レク。
一泊二日、下呂温泉へ。
行く前の準備で腹一杯。ややグロッキー。
むむ。もう1時か。帰らねば。

実験は遅々として進まない。
再結晶で得たものと、その残渣を混ぜてしまい、ひとしきり後悔。
だってカラムで分ければいいと思ったんだもんよー。
でも展開溶媒に溶けない雰囲気だったから結局再結晶しかないんだもんよー。
とにかくあと1日。データをまとめなければ。


気がつけば10月も下旬。
どんぐりが降ってくる季節が過ぎ、思い思いの色に染まった葉が落ち始める頃。
深夜の帰路は頭に沁みる。目を細めて肩を上げて風の隙間をすり抜ける。
目を細めている間に通り過ぎてしまう景色のもったいないこと。
せっかく過ごすのなら。せっかく生きるのなら。
小さなことを大切にする気持ちを、その気持ちを持てるだけの余裕を、
大切にしたい、と書いておく。
さあゆこうぜ。


中島みゆき  銀の竜の背に乗って

あの蒼ざめた海の彼方で 今まさに誰かが傷(いた)んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている
 
夢が迎えに来てくれるまで 震えて待ってるだけだった昨日
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を
 
失うものさえ失ってなお 人はまだ誰かの指にすがる
柔らかな皮膚しかない理由(わけ)は 人が人の痛みを聴くためだ
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに 僕はこの非力を嘆いている
 
わたボコリみたいな翼でも 木の芽みたいな頼りない爪でも
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を
 
銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を
銀の龍の背に乗って
銀の龍の背に乗って

○ 中島みゆき 銀の竜の背に乗って(youtube)

本当かどうか定かではないが、中島みゆきの父親も北海道の僻地を転々とした
お医者さんだったらしい。
そして銀の竜とは、医師の乗る自転車のことでもあるらしい。

帰ります。籠もベルもないけれど、眼光だけは眠そうに光る、銀の竜に乗って。

初の雑誌会

2007年10月17日 00時37分19秒 | 日記
今日は雑誌会。
最近の面白そうな論文を読み込んで、こんなのがあるんですよ、と研究室の
みなさんに紹介する会。
実際は良さそうな論文を拾ってこれるだけの眼力がないので、
先生から「これなんかいーんじゃない?」と紹介された論文を、読む。
初回だったためか、90分を4年生2人で担当した。
自分はコミュニケーション(速報)2報。
2報で50分だった。
90分やるためには……あと速報2つか、フルペーパー1つか、だろうか。
喋ることに精一杯で反応を確かめる余裕が無かったのは残念。
予期できた質問に対して対策しなかったのが無念。
しかし、何はともあれ終わった。
次。次。


「ぎりぎりまで頑張っておかないと不安になる」
と(いうような主旨のことを)言ったのは、ハネムーンサラダの斉藤遙子。

「大好きな絵にまで夢を描くことも無くなった」
と(同上)言ったのは、太陽のイヂワルの虹色のヒラメの絵描き。

この2つの言葉が妙に沁みる。
ぎりぎりまで頑張らないと不安になるほど歳を取ったということか。
いつか実験へのやる気もそがれる日が来るのではないかと、心配しているのか。
今はまだいい。
今はまだいいのだ、と思っておく。


秋の夜長はcowboy bebopのPiano bar。
めっちゃうまいです。楽譜があったら買いたいと思うものの、
どうやらないらしく、誠に残念。

○ Green Bird, Piano Bar, etc - Cowboy Bebop

おかげさまで天気が良い日が続く。
拾い拾われ、掬い掬われ、こなしこなされ、日々を送る10月中旬。

ポリマーズカップ

2007年10月14日 01時04分29秒 | 日記
高分子の分野の研究をしている研究室が集まってソフトボールを楽しむ大会。
農学部からの参加は自分の所属する研究室、ただ1つ。
他の7つは全て工学部の研究室。
あーやっぱり自分の研究室は工学部寄りなんだなあと思う。
3人の先生は全員工学部出身だしね。

天気には恵まれたけれど場所には恵まれなかったらしい。
会場の確保が難航し、去年より全体の競技時間が短くなった。
去年より試合数が少なく、先輩方の中には物足りないご様子の方も。
いやしかし一日中ソフトボールをするのも大変だろうと思うけれど。
難しいね。何はともあれ幹事の松下研究室の皆様、お疲れ様でした。

運動音痴の自分がピッチャーという摩訶不思議。
とりあえずコントロールの良さを買われて任命されたわけですが。
四球だけで満塁・押し出しという場合も非常に多く見られる中で、
自分はおかげさまで四球は一回もなかった。
けれども打たれすぎた。
速い球を投げれるようになりたいと思う。

しかし、三振って気持ちのいいものだね。
少し心が浮き足立ってしまった。
ああ、似合わない似合わない。

休日に何かのスポーツをみんなで一緒に楽しめる雰囲気があるということは、
ありふれているようで、実はとても貴重なものだと思う。
みんなが楽しめてよかった。そう思う。
遅刻をしたのだけは頂けないが。成長しろ、自分。

夜は懇親会。
とりあえず周りが工学部だということで、アウェイの雰囲気。
それでも、先輩の豪速球をキャッチする女性の先輩のファン(?)が、
お酒を注ぎ、注がれていた。
おいしいご飯も食べれたことだし。何よりです。


さて、日曜日。
寝て過ごすにはもったいない。
かといって研究室に行くのも気が滅入る。
(いや、やらなきゃいけないことが溜まっているんだけど。見て見ぬ振り。)
映画でも借りてこようか。
本でも読んで見ようか。
資格試験の残りを頑張ろうか。




ま、ともあれ、結局寝てるかもしれない、と、一応書いておこう。
どうぞ有意義な週末を。

今更反抗期でもあるまいし

2007年10月09日 23時53分27秒 | 日記
とにかく考え方が後ろ向きで、やけに反抗的で、
いいじゃんとか、どうせとか、興味ないしとか、うっとおしいとか、
そんな言葉ばかりが頭に浮かんでは消えていった今日。
幼児退行現象というのだろうか、とにかく、最近子供っぽくなってきた。
かなわない。

10月6日と7日で、無事に部活の50周年記念行事は終了した。
壇上で喋る機会を頂いたのだけれど、しどろもどろになってしまった。
ああ言えばよかった、こういうことも言えばよかったと、後になっていつも思う。
こればかりは、準備をしていかないと、うまくいかない。
準備をしても、うまくいかないというのに。
交歓試合も、パーティも、大きなトラブルも無く、終わったようだ。
トラブルメーカーはどこにも見当たらなかった。
やはり体育会の部活動出身者は、わきまえているのだろうか。
180人が集まるイベントをこなすだけの技量があるということ。
各委員会の委員のメインは50代、60代の大先輩方であるということ。
還暦を過ぎても尚、バドミントンを楽しめること。
恐れ入る。

自分が力添えした記念誌は、記念誌編集副委員長いわく、
「もって10年。10年読んでもらえれば十分だろう。」
とのこと。
願わくは、時折開かれ、思いを馳せるその切っ掛けにならんことを。


話を戻してみると、どうだこの我が身は。呆れる。
機嫌の悪さを周囲に当り散らし、偉いわけでもないのにぶすーっとする様は、
まさに10年程前に訪れるかもしれなかった反抗期。

一つの原因は、今朝見た教育テレビだろう。
子供(2~4歳)が音楽に合わせてジャーンプ!ジャーンプ!
さーもう少し早くなるよー、というお姉さんの声がかかり、
バックミュージックが半音上がってテンポが速くなって、
ジャンプ!ジャンプ!
……のような番組。

ぬーん……………………駄目だ、自分は子供を好きになれない。
嫌いではないのだろうけれど、好きではない。
子供に限らず、人を好きになることが少なくなった気がする。
好き嫌いを感じるほどに関心を持つことが少なくなったのかもしれないけれども。
何だか、何と言ったらいいのか、これでいいのか、自分。
もう少し他にやり方があるんじゃないのか。
と、ぶちぶちと書き残す。
きっと後で読み返したら赤面必至。
考えない。考えない考えない。


しかし、何歳になっても反抗期というのはあるんじゃないだろうか。
いや、反抗「期」とまでは行かずとも、反抗したい気分のとき、は。
いつまでも餓鬼でいてもらっては困るのも事実。
茶目っ気も毒も闇もはらはらさせる不安定さも無いのはつまらないのも事実。
人の魅力って何だろうね。
自分には自分なりの魅力ってものが、向く分野ってものが、あるんだろうかね。
ぬーん。
ぬーん。
ぬーん。しか言葉が出ない、良くも悪くも長い秋の夜。

後期スタート

2007年10月04日 00時17分10秒 | 日記
学食が混み始めると、後期が始まったんだと思う。
一人で列に並ぶ間は、若者の熱気にむせ返って酔ってしまう。
自分も2~3年前、彼らのようだったのだろうか。
ずいぶん考え方が年老いたなと一つため息をつき、昼食を食べる。

研究室では穏やかに時間が流れている、ように見える。
今月末の秋レクについては見てみぬ振りだが、やらねばなるまい。
最近は、先輩と先生の神経が磨り減っている音が聞こえてくる。
論文が通りますようにと祈る。

部活の50周年記念誌が完成した。
見事。あっぱれ。よくやった。
制作期間は1年以上。自分が関わったのは半年だが、んん、満足。
父親よりも年上の先輩方と議論を尽くし、一つの記念を作り上げるのは、
非常に有意義だった。いい勉強になった。
機会が与えられたことに感謝します。ありがとうございました。


思うことは多くあるのだけれど、まとまらない。
やりたいことが全て中途半端で、気分が悪い。
もう少し時間があればと思う一方、時間は捻出するものだと思い、
努力不足を指摘し、反省する。
風が冷たくなり、就職活動の宣伝が目に入るようになり、
幾人かは風邪をこじらせ、秋の夜長に惑わされるこの時期。
流動的に生きる中にあっても、一つ一つ積み重ねていけたらいい。
頑張りどころは、今。やるしかない。


母が中島みゆきのコンサートに行ってきたらしい。ご満足のご様子。
気合を入れるこの一曲で乗り切りたい。
本人バージョンもTOKIOバージョンも、どちらもいい味を出していると思う。
オールはoarとallの2つの意味があるというどこかの誰かの指摘に妙に感動。

宙船(そらふね) 作詞作曲:中島みゆき

○ TOKIO宙船(youtube)
○ 中島みゆき - 宙船(そらふね)(youtube)

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか
その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
地平の果て 水平の果て
そこが船の離陸地点
すべての港が灯りを消して黙り込んでも

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

何の試験の時間なんだ 何を裁く秤(はかり)なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな