25日(木)
研究室の秋レク。一泊二日の下呂温泉旅行に出発。ワイドビューひだがあんなに混んでいるとは思わなかった。立ちっぱなしは疲れたと思うけれど、先輩方の優しさと寛大な心に甘えることになってしまった。先生方だけでも座れたのが救いか。
基本的にフリーな二日間。先に荷物だけ持っていくタクシーはあってよかった。日帰り温泉は奥田屋八峰苑へ。屋上の露天風呂は見学だけ。いいお湯でした。平日の昼間は人がいない。貸切気分で楽しめた。
天気もよく、足湯や飛騨牛の串焼きなどを楽しむ姿があちらこちらで見られて何より。
旅館は「民宿みやの屋」。大学生の団体に抵抗感を持っていらっしゃるところを無理にお願いした。そりゃあトイレが詰まって配水管が割れて水浸シティになれば、嫌になろう。宿泊客は自分たちしかおらず、卓球、古いオルガン、大満足の夕食に満足のご様子。4年主催のレクも無事に終わって何より。
そう、このレクが心配だった。名司会のM氏のおかげだ。自分にはあのキャラクターを演じることができない。嫌でも適材適所という言葉が頭に浮かぶ。しおりを作ったり、事前にいろいろ調べたり、案内したり、まとめたりする事務作業は得意だが、カリスマ性は皆無、盛り上げ役は務まらない。少し自分の行くべき道が見える気がしたが、どこか悔しい気もする。
26日(金)
下呂は冷える。少し風邪気味。雨情公園を散策し、菅田庵のトマト丼を頂く。トマト丼は飛騨牛とトマトの相性が思ったより良く、トマトの甘さが後味さっぱり感を演出していた。おすすめです。ご賞味あれ。
生憎の雨模様の中、下呂発温泉博物館をみんなで見学し、お土産を買い、帰路に着く。いい先輩に恵まれた。至らないところの多い旅行だったけれど、大目に見てくださった。来年、再来年、自分はどんな先輩になれるのだろう。苦手分野の一つだけれど、鞭打って身を律するしかない。
帰りは途中のM駅で下車し、実家へ。時々帰るのも悪くはないと思った。本も読めたし。
しかし、平日の昼間から温泉に入るなんて、何という贅沢。ああもったいない、有り難い、申し訳ない。
27日(土)、28日(日)
ひたすらのんびり。父も母も祖母もうめ様も元気そうで何よりだった。気温の差が大きいこの頃、健康でいてほしい。特に祖母の溌剌さは……想像以上だった。少し心配。
29日(月)
二週間かけて作り溜めた原料が、予想以上に多く手元にあることに驚く。不純物が入っているような気がするが、TLCでは1つのスポットしか見えないし、NMRもそんなに汚くないことを語ってくれてるし、次の反応を邪魔するようなものじゃないし、と、言い聞かせる。カラムで取って見てみるまでは、分からない。
携帯大破。ディスプレイ損傷。今の機種は使い始めてからもうすぐ3年経つからなあ……替え時だ。お世話になりました。ありがとう。
30日(火)
先程の雑誌会で就寝。同期の頑張りを耳にしないなんて、最低。本当に申し訳ない。
そしていつもの問題にぶつかる。何事にも好奇心旺盛でいるためには、さまざまな分野に興味を持つためには、どうすればよいのだろう。NHKの討論番組か何かで学生が「諺なんて知らなくても生きていける」と豪語していたのを思い出す。そう、知らなくても生きていける。勉強しなくても、新聞を読まなくても、人と話をしなくても、流れるように生きていける。ならば自分は何のために、誰のために勉強し、本を読み、汗をかき、悩み、もがいているのだろう。
と思うと苦しいのでここで止める。
日ごろ謳い文句を持論として判断している自分が、まさにその持論でもって厳しく指摘されるときが一番情けない。ああ結局自分も自分勝手なのだなという思いが身に沁みる。いや、どうせならこの痛みぐらいは続いてしまえばいい。
銀杏の葉が落ち始めた。再びやってきた同じ季節を前に、自分は去年と何か変わったことがあるだろうかと自問しながら、つま先で葉を撫でてみる、10月末。
研究室の秋レク。一泊二日の下呂温泉旅行に出発。ワイドビューひだがあんなに混んでいるとは思わなかった。立ちっぱなしは疲れたと思うけれど、先輩方の優しさと寛大な心に甘えることになってしまった。先生方だけでも座れたのが救いか。
基本的にフリーな二日間。先に荷物だけ持っていくタクシーはあってよかった。日帰り温泉は奥田屋八峰苑へ。屋上の露天風呂は見学だけ。いいお湯でした。平日の昼間は人がいない。貸切気分で楽しめた。
天気もよく、足湯や飛騨牛の串焼きなどを楽しむ姿があちらこちらで見られて何より。
旅館は「民宿みやの屋」。大学生の団体に抵抗感を持っていらっしゃるところを無理にお願いした。そりゃあトイレが詰まって配水管が割れて水浸シティになれば、嫌になろう。宿泊客は自分たちしかおらず、卓球、古いオルガン、大満足の夕食に満足のご様子。4年主催のレクも無事に終わって何より。
そう、このレクが心配だった。名司会のM氏のおかげだ。自分にはあのキャラクターを演じることができない。嫌でも適材適所という言葉が頭に浮かぶ。しおりを作ったり、事前にいろいろ調べたり、案内したり、まとめたりする事務作業は得意だが、カリスマ性は皆無、盛り上げ役は務まらない。少し自分の行くべき道が見える気がしたが、どこか悔しい気もする。
26日(金)
下呂は冷える。少し風邪気味。雨情公園を散策し、菅田庵のトマト丼を頂く。トマト丼は飛騨牛とトマトの相性が思ったより良く、トマトの甘さが後味さっぱり感を演出していた。おすすめです。ご賞味あれ。
生憎の雨模様の中、下呂発温泉博物館をみんなで見学し、お土産を買い、帰路に着く。いい先輩に恵まれた。至らないところの多い旅行だったけれど、大目に見てくださった。来年、再来年、自分はどんな先輩になれるのだろう。苦手分野の一つだけれど、鞭打って身を律するしかない。
帰りは途中のM駅で下車し、実家へ。時々帰るのも悪くはないと思った。本も読めたし。
しかし、平日の昼間から温泉に入るなんて、何という贅沢。ああもったいない、有り難い、申し訳ない。
27日(土)、28日(日)
ひたすらのんびり。父も母も祖母もうめ様も元気そうで何よりだった。気温の差が大きいこの頃、健康でいてほしい。特に祖母の溌剌さは……想像以上だった。少し心配。
29日(月)
二週間かけて作り溜めた原料が、予想以上に多く手元にあることに驚く。不純物が入っているような気がするが、TLCでは1つのスポットしか見えないし、NMRもそんなに汚くないことを語ってくれてるし、次の反応を邪魔するようなものじゃないし、と、言い聞かせる。カラムで取って見てみるまでは、分からない。
携帯大破。ディスプレイ損傷。今の機種は使い始めてからもうすぐ3年経つからなあ……替え時だ。お世話になりました。ありがとう。
30日(火)
先程の雑誌会で就寝。同期の頑張りを耳にしないなんて、最低。本当に申し訳ない。
そしていつもの問題にぶつかる。何事にも好奇心旺盛でいるためには、さまざまな分野に興味を持つためには、どうすればよいのだろう。NHKの討論番組か何かで学生が「諺なんて知らなくても生きていける」と豪語していたのを思い出す。そう、知らなくても生きていける。勉強しなくても、新聞を読まなくても、人と話をしなくても、流れるように生きていける。ならば自分は何のために、誰のために勉強し、本を読み、汗をかき、悩み、もがいているのだろう。
と思うと苦しいのでここで止める。
日ごろ謳い文句を持論として判断している自分が、まさにその持論でもって厳しく指摘されるときが一番情けない。ああ結局自分も自分勝手なのだなという思いが身に沁みる。いや、どうせならこの痛みぐらいは続いてしまえばいい。
銀杏の葉が落ち始めた。再びやってきた同じ季節を前に、自分は去年と何か変わったことがあるだろうかと自問しながら、つま先で葉を撫でてみる、10月末。