ついにやってきた、シカゴでの最後の晩餐。厳密に言うと日曜日に東京に発つのであと1日あるのだけれど、今日は友人のご好意に甘えて友人宅に泊めて貰うことになっているので、昨日がこぶたと2人での、このおんぼろアパートでの最後のディナー。
エレベーターが止まるのはしょっちゅう、ー10度の厳寒にヒーターが止まったり、温水が止まったり、1週間前には突然パイプから水が噴き出したり、どうしようも無いこのおんぼろアパート。でも静かで西向きの夕暮れの眺めが美しい、こぶたと3年間住んだ、不思議と愛着のあるアパート。
そんなハイド・パークのぼろアパートでの最後のディナーに開けたのは、こぶたと付き合う前のボーイ・フレンドに貰った、ドン・ペリニョン1990。20年前にこのシャンパンが生まれたとき、私は、、、1x歳、ぴちぴちの10代!1990年に作られて、今年2010年。10年のシカゴ滞在を経てこぶたとの新境地への引越しを迎え、特別のシャンパンを開けるこんないいオケージョンは無い。
20年という年月を経て、コルクがなかなか抜けない。ふんばるこぶた、そして「ぽ~んっ!」という冗談のように軽快な音と共に、20年ぶりに息を吹き返したドンペリ1990。
その色は今までに見たことも無いような深い琥珀色。そして鼻を近づけるまでもなく、トーストしたパンのような、強いトースト香にナッツの香ばしい香りが鼻を強くつく。あぁ、何年も何年も最高の機会を伺って待ち続けたドン・ペリニョン1990!元彼の怨念が詰まっていそうなこのシャンパンのそのお味は、、、発酵が進み、なんとも深い、シャンパンとは思えない、シェリーのような不思議なお味。
ほとんどの荷物をソウルに送ってしまったので、実はグラスは急遽買ってきたプラスチック(笑)、お皿も全てあり合わせのもので。そして合わせたおつまみも瓶物に缶詰。スモークサーモンをヨーグルトとわさびマヨネーズで和えたもの、紀伊国屋で買った秘蔵のタラバ蟹の缶詰、そしてホールフーズのキャヴィア。タラバ蟹の足にキャビアをのっけてお口へ、そしてドンペリで流し込む、、あぁ、最後の晩餐はこれでいい!(あ、でも出来れば雲丹も。。:)
冷凍庫に眠っていたイタリアン・ソーセージ、残っていたコーンの缶詰を、冷蔵庫の最後の野菜、玉ねぎ、トマト、スイス・チャードと炒めた。これも残っていたケイジャン・スパイスでちょっぴりピリ辛に。
プラスチックの器に、缶詰・瓶詰に、残り野菜。それでも思い出に残る、きっと一生忘れないディナーになりました。
次のブログの更新は東京からになるか、ソウルになるか分かりませんが、今まで星の数ほどもあるブログの中から小さな小さなこのブログを楽しみに読んで下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました。暖かいコメントに泣き笑いし、元気づけられ、ブログを始めて本当に良かったな、と日々感じています。世界中のどこにお住まいでも、これからもご愛読頂けたら、本当に嬉しいです!
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