三都deドラマ

岩国・加古川・京都で演劇教育をすすめる3人の活動を報告します

脚本作り

2010年08月31日 09時11分44秒 | 演劇
「演劇と教育」5月号に脚本家の篠原久美子さんの戯曲講座が掲載されていた。

わたしのように劇がやってみたいと思ってただ脚本を書いている者にとって興味深いものだった。


若干引用させていただきます。

陳腐になる3つのケース

1 題材が陳腐・・・交換可能な題材はぬるくなる。

2 テーマが陳腐・・・批判性のないテーマは甘くなる。

3 手法が陳腐・・・予見可能な手法は飽きる。


ドラマを孕む(はらむ)場所・状況・人物これもなかなか参考になります。

ただ、なんだかちょっと縛られちゃって

あれ

あれれ

身動きがとれなくなってきたぞ・・・。

わたしとしては、学校の現場を舞台にできないかとおもうのですが・・・

どうするかなあ・・・。

陳腐にならないようにかぁ・・・。








喫茶去

2010年08月31日 00時42分13秒 | 演劇
宇治田原町での公演は300名を超える皆さんにきていただき無事終わることができました。

あついあついなつやすみといっしょにおわりました・・・。

演じるってなんだろうね。

自分がこの芝居の中でなにをしたいのか?いろいろとまようこともいっぱいですが

ただ、やり終えたときの爽快感はかなり好きです。

さて、PTA演劇サークルフレンズの公演をどうするか・・・





リハーサルを終えて出演者の記念撮影のうしろで

同窓会

2010年08月30日 00時43分34秒 | 演劇教育
久世小時代の懐かしい顔ぶれがそろいました。

もう22歳なんだね

みんなかわっているけどかわらないなあ

本当に楽しい時間でした。(遅刻してきてごめん・・・)




「ピーター」の劇をした子どもたちでした

とってもやんちゃな学年だったけど

この劇でさらに前に進んでいける力をもらえた久世小での劇つくり第1弾でした

大人になれない子ども、ピーターパンシンドロームじゃあなくて

子どもの頃を忘れてしまったピーターパンの話だった

日曜日にりくちゃんとゆみだっけ? 

図書室のパソコンの前で一緒に脚本作って昼はラーメン作ってたべながら完成させてたっけな

空き教室で発表したよなあ

ピーターだれだっけ?フックは?ウェンズディは?



就活戦線厳しい中でがんばってるみんな

就活終了したみんな

新しい世界をきり開いて進もうとしているみんな

心の中をいっぱいいっぱい自分の思いで満たしながらわくわくしたりもがいてる姿がとってもいいよ

時々、目をつむって小さい頃の楽しかったのことを考えてみよう

そっと地面から足を離して、少しだけ浮いていられるか?

心の中にいつまでもピーターの心残しながら

これからすすんでほしいのよねえ

わたしゃこの年でまだ宙をとんでるよ

地に足ついてない?自称大人達がそう呼んだってぜんぜん平気!

そんな大人はほれ 足が地面にめりこんでるぜ


なんかげんきをいっぱいもらった2時間でした

ありがとう!




ともちゃん・なおちゃん・ありさ むかしとそんなにかわんないぞ

また、やろね

タイムカプセル探しとくね。


キヨッチ

ドラマケーション 第7回 ファシリテーター資格認定講座in大阪

2010年08月29日 00時00分10秒 | ドラマケーション
「どれぐらいあつまってる?」

「30にんぐらいです。結構こられてますよ。」と受付の川瀬さん

入ってみると尾田さんが30名の受講者を前にドラマケーションの基礎をファシリテートしてました。

落ち着いた雰囲気でよかったですね。途中からすこし参加させてもらいました。

顔ぶれを見てみると、岩国からのメンバーもたくさんこられていてヒロモッチャンも元気にぶつぶつなにやら言いながら参加してました。

8カウントおもしろかったね。8カウントして回りの相手に両手タッチ!

そのタイミングでできないと、退場~。

一回目の8カウントで退場になっちゃう人がいるんだけどこれなんとかしてあげたいねえ。

ドラマケーションの良さの一つはハードルの低さ。

誰でも無理なく参加していられるところ。

とすると、たとえば最後のアプローチとしてみんなでできるだけ退場者がでない工夫をしていく。

8カウント5回は退場者なしをめざしてみるとか

そんなことを考えながら見てました。


認定講習なので2日目には、それぞれがファシリテートして、正エグゼプティブFがそれぞれの観点からコメントするらしい。

大教大付属池田中の校長の田中りゅうぞう先生も2日目にはこられるのかな。お会いしてお話ししたかったです。

わたしもそういえば4年前だったかなぁ山中湖でやりましたねぇ。

夜通しあやしい太鼓を打ち鳴らしながらおどってたなあ。

みなさんがんばってください。

正さんともNGAの劇作りでちょっとだけ話をしました。

今晩ゆっくり飲みながら話したかったです。

残念


というところで


キヨッチ

フリンジシアター福ちゃんに

2010年08月28日 00時01分15秒 | 演劇教育
ことしの子どもたちと演劇人との劇作りをどうするか。そうだねえ。12年生がそれぞれがその子なりの振り返りや、未来にむけたなにかをつかめるようなものができればいいねえ。それから保護者にもぜひとも舞台に上がってほしい。わがことおなじとしごろになにをしてたんだろうねぇ。是非とも実現させたいですねえ。このブログをみた保護者の方どうぞ覚悟覚悟!

さて、はなしは変わりますが、烏丸ストロークロックの芝居がますますキレてきたとか。福ちゃんは前回の作品をみたらしいのですが、これがまた、すごかったとか。ずっとこのばからされなかったとか。もっとその雰囲気をあじわっていたかったと初めて思ったと感動の弁。最後の老夫婦の化野?への旅行の場面は秀逸だったとか。マキマキさんがんばってるなあ。

キヨッチ

笠取第二小でドラマケーション

2010年08月27日 12時55分32秒 | ドラマケーション
友人の石田先生から依頼をうけた夏期研修でした。全校が22人のちいさなのんびりとした学校です。山間の村の学校です。前段でコミュニケーションについて、少しお話をして、ワークショップにはいりました。
本日のメニューは

(1)仲良くなりましょう。

だるまさんがころんだ

ウォーキング

・ストップ&スタート

・グループウォーキング
ゲームワーク

・007、ジップザップ、カウントアップ

ペアワーク

・背中でコミュニケーション(背のせ→あいさつ→けんか→背合わせ)

・ふりこ(3人5人  おまけ観音倒し・身投げ)

 

・主人と従者

 

 


(2)五感を覚醒させましょう。

 

 

・ブラインドワーク(死の寿司・磁石・ガードマンとどろぼう)

 

(3)コミュニケーションしてあそびましょう。

・音送り

・手裏剣合戦

・アタマ取り

・うそつきゲーム

・イエスマンノーマン

・ボイスフラッシュ

 

・ワンタッチオブジェ

 

 

 


3時間という短い時間でかなり内容の濃い研修となりました。
先生方にはかなり楽しんでいただけたようにおもいます。
おつかれさんでした。


大切なことは、コンテクスト、結果ではなく相手との関係自分自身との関係だと言うことを強調したように思いました。

また、どこかでであえるといいですね。大阪ドラマケーション来てください。

 


キヨッチ

ダメだしぃ・・・トホホホ(笑)

2010年08月25日 23時49分01秒 | 演劇
「向先生もっと演技を」

「ハイ~・・・」

「目線変わってない」

「はい~・・・」

「堂々ともっとその世界に入って」

「はい~・・・」

演出からだめ出しをいただきました。

ありがたいことです。

いい公演にしたいですねぇ。

たしかにちょっとうるおぼえで自信なかったかも・・・

同僚見に来てくれてたんで、ちょとそっちの方へ視線を移しとこうかとおもって(さすがばれてました)

明日のけいこはしっかりえんぎしとこうかな

ということできょうはおしまい

「喫茶去」宇治公演

2010年08月25日 00時56分55秒 | 演劇
最初と最後だけとあとちょこちょことでてますが、なかなか練習不足で台詞や役作りがすすんでいなくて・・・
しかし、29日もがんばりましょう。
いじょうです。

それから宇治公演見に来ていただいて本当にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。



若者のなかでがんばるおじじトリオ(加藤・向)

ダイアログ イン ザ ダーク

2010年08月24日 00時46分27秒 | WSD(ワークショップデザイナー)

8人でたいけんするんだ。

パンフの中の志村季世恵さんのメッセージより

森を渡ってくる風

子供の頃、目を瞑って自転車を漕いだことがあります。
どこまで、まっすぐにはしれるのかが試してみたくて。

電気を消してお風呂に入るのも好きでした。
浴槽の季の香りと立ち篭める湯気が体を包み込む、

その感覚が子供ながらに豊かに感じられ、
いつもなら早くお風呂から出て遊びたい私に
正しいお風呂の入り方を暗闇が教えてくれたかのようでした。
けれども、いつのまにか私は楽しかった遊びを忘れ、
目や耳にすっかり頼る大人になっていたのです。

あるとき、夜の森に遊びに行くことになりました。
明かり一つない暗闇のなか、蒸せ返るほどの季や落ち葉や土の匂い。
そこでわたしは靴を脱ぐことを思い出しました。
裸足で土の上に立ち、時には寝転び、真っ暗な森の中で
「ああ、私は、地球の子であった」と自分のw取り戻すことができたのです。

私は、目を使って歩くのではなく子供のときのように、足で森を歩くことができました。
土は、母親の肌のように、柔らかく温かでした。なんて豊かなことでしょう。
私は土と抱き合い空気や風と抱き合っていたのです。
子供の頃に知っていた風も戻ってきあした。

風は、吹くのではなく、渡ってくるのです。
目や耳で感じたものでなく心で感じたものは深く温かでした。
私たちは、大人になっても年をとっても、まだまだ感じ、そして知ることができそうです。
限られたものしか見ること、聴くことができす、
いつのまにか小さな自分の感覚に翻弄されていた私達。
きっと何も見えない暗闇のなかで本物を感じる力を取り戻すことができるでしょう。

この「Dialog in the dark」のなかで本物の自分と出会えるかもしれません。
すてきな自分の感性に耳をすますときを、どうぞご自分にプレゼントしてみてください。
きっと、人という生き物は、すばらしいものだと感じることができるでしょう。

DIALOG IN THE DARK JAPAN 理事/バースセラピスト 志村季世恵

※ダイアログインザダークのパンフより引用

こんな感じなんです。
生活科の気付きとつながるところがいっぱいあるね。
さらにはsense of wonderなんだなぁ


NGA公演「Haruka」 

2010年08月23日 00時00分00秒 | 演劇
文科省の教育フォーラムと同じ日だったのがラッキーでした。
力の入った力作ばかりでした。う~んやるなぁ・・・。感心しました。
子ども達のパワーが舞台のそこかしこに溢れ出ていました。
何人もの「Haruka」が7つの夢の世界を生きる。
いい舞台でしたね。
うちのパワフルウィンキッズにもあの力強さを

ちょっとだけ感想を
1、魔法使いの三人のボケと突っ込み。ちゃんと投げては受け手といい感じでの始まりでした。もっと名前吸い取ってちょうだいみたいな・・・そんなかわいさがいいねえ。

2、エアーベンダーだ!最初から焼き肉定食できたな。ウンいただきましょう!

3、学校舞台にするととたんに女子が生き生きとするというかそういう世界に近いというか。なんか「そうそうそうだよなあ」みたいな感じでみてました。三人きれてましたね。よかったです。実生活ではそんなことないよなあ・・・。

4、わんちゃんのHarukaだった。そうひろげてきたか。水玉さんかわいい。ビニールに手描きの虹がとってもわたしは好きだった。ワン

5、この肩の力の抜けた感じが好き。ちびっ子ギャングのイタリアーノ達もすごかったね。そんでもって一番のお気に入りはノホホンとした妖怪達だ。小豆洗いさんもぬりかべさんもねえ。ろくろっくびさんもごくろうさんでした。これうちでもやってみようかなあ。こんな感じで妖怪のでる劇。

6、ワタシノ ナマエハ ハルカ 手塚治虫の火の鳥だぁ!(宇宙編だっけか)そんな世界がありました。すごいね。 

7、植木鉢の花がさいたねえ。きょうからまたはじまる。そんなメッセージもらったね。(1年生の子ども達のアサガオどうなってるんだろう?ちょっとよぎった。)

きもち熱くなるそんな芝居がいっぱいありました。ありがとうございました。

帰りに所沢太陽劇団の伊藤さんと演教連常任の神尾さんにバッタリ!
そうだ神尾さんと伊藤さんにはショーレストランの写真わたせてないなぁ。ブログにだすわけにもいかないし・・・またいずれ送ります。

中村さんありがとうございました。これだけの人数の子ども達をこれだけの舞台にあげているみなさんの熱い思いひしひしと伝わってきました。元気になって帰ります。

「古川小であった怖い話」

2010年08月22日 00時01分00秒 | 京都 パワフル☆ウィン☆キッズ
古川校区の集会所で六回目の公演です。



会場設営もけっこうなれてきたんだよね。かなり手慣れた感じで。
怖い話なので、暗さがけっこう売りだったりするんだよなぁ。




おっとかんばんわすれてた あわてて表の看板描き。





やっぱ観客動員はアイスでしょう。
もれなくアイスがいただけます。
古川小学校の先生達も来てくださいました。
ありがとう! まりちゃん あっちゃん かばちゃん






今回デビューのりっちゃんとまちゃ きょうだいです。
りっちゃんの迫真の演技は、すばらしかったね。
マチャのボケに「まさき!」
ケン君入っていった家が火事にそして焼死体が・・・
しかし、そこには・・・。





4年生コンビフルチンとひーちゃん
あやしい夜の音楽室に忍び込みます。
そこで見た物は・・・。
そしてひーちゃんの手に握られていた紙切れは




6年生はさすが貫禄ですね。本番に強い強い!!
新しいメンバー、トモちゃん、アヤもがんばりました。


次回作は、吉本新喜劇だそうで。
ではどうも、みなさんおつかれさんでした。ポテチンっとぉ 
これ鳳啓介のギャグやった。それもよしもとちがったよなぁ。

コミュニケーション教育フェスタ 文科省

2010年08月19日 23時33分45秒 | 演劇教育
文科省主催のコミュニケーション教育フェスタが開かれ参加しました。
平田オリザさんの講演・小中高の実践報告・シンポジウムがおこわなれました。

平田さんの講演は「対話の時代のコミュニケーション教育」と題して30分という短い時間でしたが、富士見ヶ丘小でのワークショップの映像なども入れながら具体的で示唆に富むものでした。平田さん独特の言い回しがおもしろい。

簡単にまとめると

戯曲が減ってきた。指導が難しいし時間がかかる。
対話劇を開発した。 えんげきなのでウソをついていいよ。いちばんうまいうそをついて人がいいんだ。
対話劇の授業は参加率が高い。作文かけない子どもでも一生懸命に書いてくれる。
教師は教えたがる。これでは気付きがなくなってしまう。
表現が出てくるのを待つ勇気がいる。プロの演劇人は待てる。その経験を持っている。


杉並区立富士見ヶ丘小学校でのワークショップ(5年)
ワークシートにして(  )に書き込んでいく。

朝の教室の場面
決まらないグループへは援助に入る。
普段はどうしてるの?
今朝は?
こうやって自分自身の生活を振り返らせていくと子どもが話し出していく。言語活動を意識化させる。
なにも話さない子がいれが話さない役をつくってく。ぼくはいないという子がいれば遅刻してくる子の役にする
かたどおりに進むよりなにかイレギュラーがあったほうがおもしろい
学びは、閉じた空間に異文化が入ることで揺さぶりをかける。そこに教師や役者がそれを拾っていくことなんでは。

子どもたちのコミュニケーション
コミュニケーションが低下しているとは思っていない。
機会の減少
少子化
地域社会の崩壊
が考えられる。
”伝えたい気持ち”を育てることが大切。→伝わらない経験が欠乏しているのでは。
価値観やライフスタイルの違う人との出会いであって、演劇はその他者をシュミレートしていく活動である。
ちがいを認め、空間的秘計を理解する力を コンテクスト

最後に
吃音の子どもが入ったグループで詰まってしまってしゃべれにまま1時間目が終わったが、次の時間にこどもたちがその次の場面を「斉藤またおまえか」と有無を言わさず連れて行ってしまう場面にまとめてしまった。うまくしゃべれないというマイナスのカードを子どもたちが自分たちの知恵で乗り越えてしまった。本当に感動的な場面だった。そこに演劇教育の可能性を見ることができた。


実践発表
◆三島市立南小学校
パントマイムを使った言葉の授業
言葉重視の文科省方針の中で、「感性なくして伝え合いはないのではないか」という立場で実践。
1年 / 自己解放 / すきなものになる
2年 / 個から2人で相手を意識する / キャッチボール・・・
3年 / 身近な生活から対比する動き相手を意識する

※言葉を使わず感性からっていうところがポイントだなあ。学年別の目標となるとそうなるのかあ。

◆伊丹市中学校
伊丹市全小学校で週1時間の言葉科の授業
受け取る努力そして伝える努力
コミュニケーションとは情報を伝えすりあわせ妥協すること。
WSDわっきーのとこや伊丹といえばやるなぁ伊丹

◆青森県高校
クラス全員での群読がすばらしかった。


パネルディスカッション
「コミュニケーション教育の推進について」


〈平田さん筑波附属中高〉
数学と結婚できても・・・
身の回りだけでなく社会的なコミュニケーションが必要

平家物語を演劇にする
わからないから説明して
わからないから劇にして教えて
まだわからないから音や歌を入れて説明して

オリザ「知り合いですけど彼は本当にわかってないです・・・笑)」
http://yaplog.jp/iwaihideto/archive/1022 岩井秀人ブログ

〈堤さん〉WSDの授業で出てきた堤さんだ おだやかぁ・・・
子ども・教師・役者3者の気付きが大切 ここおもしろいねっていう拾い方が違う
役者は即興的な反応でダイレクトに変えてみたりしていける。
それぞれのふれあい方の違いが子どもたちにも様々な刺激をあたえている。
アーティストも普段とちがう気付きの中で創作をし、あらたな気付きをつかんでいる。
ダンスで理科を学ぶ 検索してみたらお隣の平盛小でもやってた!?

オリザ
「プロとアマの違いは時間処理のちがいです。12の班をすべて指導しながら処理できる。プロ将棋の棋士みたいなもんです。」
「2つの意見で班内が対立したらあと3つだしてやる。5つにしたらそこでけんかは終わるんです。」

〈野々平さん 教委〉
自分達の世界が外にむけて開かれる。自分たちだけで成立していうものがアーティストとして出会うことで他者に開かれていく。
授業が変わっていく。いままでのやり方で通用しない状況で取り組みが真剣になる。
他者と意識すること・伝えたい・わかろうとしたい・わかりたい」ここが鍛えられる。

〈鈴木 国語調査官〉
相手を意識し尊重することがすえられているか
効果はとらえにくい 崩壊の兆候が見られるクラスのとりくみでは、指示の入る時間が短くなったなど・・・
人材の育成
カリキュラムとの関わり

〈宮崎〉 
WS的学び
言語活動と学び






時間がそれぞれに短く若干の消化不良ぎみなところはありましたが、コミュニケーション教育・・・演劇教育の胎動が各地で起きていることを実感した1日でした。



各地の実践も持ち寄られていました。


演劇人とのドラマ

2010年08月16日 09時38分50秒 | 演劇教育
※画像と内容は必ずしも一致しておりません。 全劇研オプショナルツアー 六本木のショーレストラン香和へGo!



「子どもが演劇教育にであう時」 第59回全国演劇教育研究集会シンポジウムに参加して〈その2〉平田オリザさん(劇作家)・泉山さん(中学)・平林さん(高校)・私キヨッチ(小学校)、コーディネーターが正さんそしてという5人でのシンポジウムでした。

昨年度、京都府地域活性化事業としてNPOフリンジシアターと生活科で学習してきたことを劇でまとめようとプロの演劇人と子どもたちで取り組みました。
取り組みの様子は、2010年1月からのこのブログでよければどうぞ・・・。

http://blog.goo.ne.jp/dramadesse/e/b45c917d88064f336ab900b33bd80d89



取り組みの中での教師達の気づき
◆子どもたちの発信や反応をうけながら楽しく乗れて行けそうな設定を作ってくれる。導入の劇でいっきにチョイチョイ星の世界をつくって子どもたちを乗せちゃったねえ。
◆教師が指導するとこれはちょっとまずいんじゃないのっていうことも拾って実現してくれるんだよねえ。
(虫レンジャー・田んぼの神様・酔っぱらいのおじちゃんが芝居の進行役なんて教師だったら却下なんていうこともあるかもしんないよなあ。)

〈文科省コミュニケーション教育フェスタでの発言〉
※WSDの堤さん
「ここおもしろいねっていう拾い方がちがうんです。役者と教師と子どもたちのお互いの気付きあいが大切なんでは・・・」
※平田オリザさん
「プロアマの違いはここだと思うんです。それは時間処理の違いだと思うんです。12班あってそのどの班にも定格なアドバイスができる。将棋で100人ざしとかあるでしょう?それができるのがプロなんでしょうね。
・・・まさにそこかなあ・・・。
◆圧倒的な役者の技ですごさで、子どもたちが思った以上にのびていく。

◆教師サイドと演技者とのふりかえりができなかったのが課題かと。子どもたちの変容を教師とアーティストが共有しながら進めていくことがもう少しできればよかったかなあ。

シンポの最後に平田オリザ氏から小林志郎有明短大学長のあいさつで「ドラマ教育とは協調と妥協を学ぶ場である」の文言を紹介された言葉が印象的でした。

ドラマの世界で生きる子ども

2010年08月15日 19時16分59秒 | 演劇教育

※画像と内容は必ずしも一致しておりません。 全劇研オプショナルツアー 東京タワーからみた富士山

「子どもが演劇教育にであう時」 第59回全国演劇教育研究集会シンポジウムに参加して〈その2〉平田オリザさん(劇作家)・泉山さん(中学)・平林さん(高校)・私キヨッチ(小学校)、コーディネーターが正さんそしてという5人でのシンポジウムでした。2つめに言いたかったことは・・・。

「子どもが演劇教育とであうとき」

〈その2〉ドラマの世界で子どもたちはいきいきと広がっていくのです。

全劇研に一昨年から当時東京学芸大の小林志郎先生のドラマ講座を2年続けて受講しました。「はじめましょうよ。」「来年度は、皆さんの実践を持ってきてください。」これが受講での最後の言葉でした。とにかくやってみなけりゃわからないよなあ。そこで5年生で道徳「阪神大震災」の授業を。

今年は1年生の国語で説明文の「どうぶつのはな」をドラマの手法で実践してみました。


どうぶつのはな


これはなんのはなですか。

これはカバのはなです。

カバはぬまやかわのそばにすんでいます。

かばのはなはみずがはいらないようもぐるときははなのあなをふさぎます。


※原文とかなりちがいます。すみません。教科書が学校においてあるもんで・・・


この場面の授業では、まず通常の読み取りを行います。カバはどこに住んでいるのか。泳ぐときには体をどのようにつかうのか。など言葉に即した読み取りを行います。
その後、その場面を実際に子どもたちで演じます。その場面に必要な役を決めます。カバ・かわ・ぬま・木・草・魚・ワニなどが出され、やりたい役にはまっていきます。もちろん基本的に人数の制限はないので全員がカバでもそれは構いません。
残りの子どもたちは、本文の音読役となります。

「立体絵はがき」それぞれが役になって教室の前にでてきてポーズをとります。ここで記念撮影です。カシャ!
そして音読役の子どもたちの音読。

         
            ぞうの場面                       カバの場面 

「サウンドスケープ」
子どもたちはそのポーズのままで聞こえてくる音を10秒間出します。カバやワニの鳴き声・魚の泳ぐ音・草のそよぎ・木の擦れ合う音これを2回間をあけて行います。この10秒間で教室は一気にサバンナに早変わり2回目のサウンドスケープでさらにその雰囲気がより高まります。

「ムーブメント」
ここから30秒間それぞれが動き始めます。「30秒間劇場」です。私の手の合図で30秒間この続きをはじめます。そして30秒後また止まります。さて、子どもたちは、カバは幸せそうに川に入り、鼻をふさいでもぐったりするわけです。魚も気持ちよさげに泳ぎ回ります。木と草は風になびきながら周りを見渡しています。ところがところが、ここからハプニング発生!先ほどからやる気満々だったワニたちが次々と川にはいりこみ川にすむ生き物をおそいはじめたのです。魚をくいつくし、ついにはカバまでターゲットに近づいてきます。カバたちはあわてて教室中をにげまわります。おいかけるワニ・・・。(おいおいどこまで行くネン)
そこで「ハイ パチン!ストップ!!」終了です。

「ホットシーティング」

カバくんやワニくん食べられた魚たちにインタビューします。
最後に音読係兼お客さんに感想を発表してもらい終わります。

ただ単に言葉を追いかけて読み深めることも大切です。言葉からのイメージを豊かに正確にとらえることも国語の学習として大きな意味を持ちます。でもね。ドラマで授業をしてみると、お互いの役になりきった子どもたちがお互いに絡み合いながらまた新たな世界を作り出してくれるのです。サウンドスケープで簡単教室は熱く乾いた風の吹くサバンナに早変わりし、(子ども達がサバンナの乾燥気候をしっているかはおいといて)ワニの登場でのどかな川辺は楽しく緊張感を増します。カバたちは逃げなければならないのです。(ワニがカバを襲うことはないらしいですが・・・)それぞれの役が関係を持ちながら、新たな世界を作り出すことにこのドラマの魅力があるように思うのです。そしてなにより子どもたちはドラマが大好きなんですよね。





1年生の国語で「おおきなかぶ」もドラマを使って


「おおきなかぶ」はげきあそびとしても様々な実践が展開されていますね。いまさらわたしがって思いますが、最後まで読み取りをおわってドラマでまとめてみました。


学習のテーマは「カブを抜いたおじいさん達のその後」です。


①おおきなかぶを抜いたおじいさん達はこのあとどうしたのかそれぞれで絵を描いてみる。
子どもたちはいろいろなその後を想像します。多かったのはやっぱりみんなでカブパーティ。大きなカブをきるために今度は大きな包丁をもって力を合わせて切ろうとするところやおじいさん達がつくった料理を動物たちにもっていってやるところなどおもしろい発想がいろいろと出てきます。

②班で自分のその後を交流。
班での交流は、絵を見せながら子どもたちが床の上で寝っ転がりながら、机の下にわざわざもぐりこんでそれなりに楽しんでいるようです。あまり発表の仕方などにとらわれずに、自分の考えたその後を「あんな、あんな・・・・」と語る楽しさと「ウンウン」「なんで?」など受け止めてもらえる心地よさを感じてくれればいいのです。受け止めることの大切さを実感します。


③役を決めたところから衣装選び。
役決めはその班の力関係や人柄がでますねぇ。(ひとがらというよりその役への思い入れといった方がいいのか)でも、あまりそれにじかんをかけていると、話し合いの途中できよっちが教室の前のつくえのうえにドンと積んだお気に入りの端布がほかの子にとられてしまいます。とりわけ女の子は、バーゲンセールよろしく売り場からなかなか離れてはくれません。いくつになってもねえ。こればっかりは・・・。首に巻いたり、頭にかぶったり、ふたりで見せっこしたり。ハイハイお客さんもう閉店です。お戻りください。


④班でその後のおおきなかぶごっこをして楽しむ。(10分)

さて、あとはじぶんたちですきなように遊んでください。さっき交流したストーリーでなくてもいいんです。ちょっとした見通しやイメージつくりだったんですから。「ああこんなふうになるのね」みたいなね。
ここで班の性格がでますね。すぐに始まる班。沈黙のなかで修行してるような班。でもね。あまりこちらは気にしない。声をかけないのね。まわりがだんだん没頭してくるとそれに引きずられるようにして「じゃあそろそろわたしたちもやりますかぁ」てな感じで始まるのだね。


⑤立体紙芝居をしてほかの班のその後を当てっこする。
だんだん熱を帯びてきた頃に「ハイ終了」
順番に班で1つの場面を立体紙芝居で紹介してもらう。
整列→立体紙芝居→当てっこ→ムーブメント(10秒間劇場)→整列(正解を発表)
大切なのはメリハリで→のところは簡単な幕が合った方がいいね。左右で持ち上げて顔を出すときは下に落とす。これでぐっと演じる側と見る側の緊張感が生まれます。
おもしろかったのは、ムーブメントで落ちが付くときね。立体紙芝居だとカブをやいて食べてるところなんだけど、ムーブメントするとその網からカブがころげおちるのね。それで大騒ぎになったって言うことなんだけどその意外性がとってもおもしろい。
このような流れでおおきなかぶのまとめをやってみました。


これもやっぱりお互いのコンテクストをすりあわせながら楽しくコミュニケーション力を高めていくことになるのではないのだろうか。

「キヨッチぃドラマしよう~」



ドラマと小1プロブレム

2010年08月14日 17時54分30秒 | 演劇教育

※画像と内容は必ずしも一致しておりません。 全劇研オプショナルツアー はとバス内にて

「子どもが演劇教育にであう時」 第59回全国演劇教育研究集会シンポジウムに参加して〈その1〉
平田オリザさん(劇作家)・泉山さん(中学)・平林さん(高校)・コーディネーターが正さんそして私キヨッチという5人でのシンポジウムでした。パネラーとして参加させてもらい自分なりにこれまでの実践を整理できたことはよかったですねえ。・泉山さん(中学)・平林さん(高校)・コーディネーターが正さんそして私キヨッチ(小学校)という5人でのシンポジウムでした。パネラーとして参加させてもらい自分なりにこれまでの実践を整理できたことはよかったですねえ。

「子どもが演劇教育とであうとき」

〈その1〉小1プロブレムへ立ち向かうための手段としてドラマは強力なアイテムになるっていうこと

23年ぶりの1年生の担任となって、あらためてお互いにつながりにくいこどもたちが目の前にいるのです。その子どもたちにとって関わり合う活動は、大きな力になっています。私は、ドラマケーションをとおしてその関わりを深めようとしています。
入学して翌日の学級開きからアクティビティがはじまります。

「なかまあつめ」では、すきな果物で集まってみます。お互いをまだよく知り合わない1年生の子どもたちが自分の好きな果物同士であつまりはじめます。「ぶどうぶどう・・・」「ば・な・な・・」元気よく声を出して積極的にみんなをあつめるKくん。たちつくすHさん。それでもなんとかあつまりができます。そこでその果物を体で表現します。パイナップルのチームは、さっそくKくんがこえをかけてみごとなパイナップル畑を作ってくれました。頭の上のはっぱが、さもそれらしさを演出してくれています。そこにもKくんはそこにもかなりのこだわりがあり、手のひらが外側に開くことをしきりにみんなにおしえてくれています。Hさんは、ぶどうをひょうげんしています。一人でそっとしずかに・・・。となりでは、おなじぶどうの子ども何人かが集まってブドウを表現しています。まだまだ、出会ったばかりの子どもたち、別々に表現はしていますが、ブドウ一体感の中でその場を共有しているように見えます。そのグループそのグループでさまざまなドラマが起きているんですね。そこを観察するのもこれはおもしろい。というよりその心の動きを拾ってやることそして学級の子どもたちと共有してやることが大切なんだろうなぁ。

その後、「音(拍手)送り」をします。音をおくる→音をうける→音を送るそれを繰り返して始めの人に戻ります。これもなかなかおもしろい。パイナップルを上手にみんなにアドバイスしてくれていたKくんは送られてきた音をタイミング良く受け止められません。あわてちゃうんだろうね。逆にHさんは送られてきた音をタイミング良く受け止め隣に送っています。それぞれの個性というか行動のパターンが読み取れてきます。おとだけでなくポーズやリズムも送ってみます。そのころにはみんな相手を意識して、受け止めながらの「音送り」ができるようになっています。相手を意識すること受け止めることの大切さやつながることのおもしろさを少しずつつかんできてくれます。

「手裏剣合戦」は子どもたち人気のアクティビティです。
子どもたちは架空の手裏剣を投げ合います。上手に受け止められるかがっぽいんとです。気合いもろとも一気に投げます。気合いをいれてなげると受ける方も自然と気合いがはいってきます。1年生の子どもたちはすぐに夢中で手裏剣のやりとりにぼうっと牛ます。体育館でやるとだんだんと左右1列の並びがだんだんと入り交じり合戦状態に。このように相手からの見えない手裏剣が見えるようになるとほかの子どもたちのやりとりも見えてくるようになります。「今のささってる」「そんなとこにとんでない」見えない手裏剣をみんなで共有できるようになってきます。こうやって、1年生がスタートするわけです。


子どもたちと様々な日常の場面でこのような取り組みを作り出すことが大切なのでしょうね。

「お誕生会」も楽しいドラマの一コマになります。
1年生ではお誕生会を必ずと言っていいほど行っています。子どもたちにお誕生日を迎えた子どもたちの写真を貼り付けたカードを渡してみんなでお祝いします。最後にお誕生日の子どもたちはクラスのみんなからプレゼントをもらいます。
「なにがほしい?」
「3Dテレビ!」
いいでしょう!ではさっそく。特別席にすわってもらってすぐに3Dテレビの実演です。
「何がみたいの?」
「恐竜」
では、するとさっそく子どもたちが恐竜となって登場!ティラノザウルスとなんとかザウルスの闘いです。

「次の人は?」
「ローラーブレイド!」
「はいおまち」
さっそく4つんばいになった子どもが2人現れてくれます。りっぱなローラーブレイドです。その上にのりこみます。(立つのね)でもこれではあぶなくてすすめないので杖役の子どもが両側から2人。これで教室一周に出発。すると公園に到着。すぐに滑り台を作る子、木になる子などがでてきてくれて無事一周旅行が終わるわけです。
どんどん関わり合いながらお互いのイメージを共有させる楽しさを味わってくれてるように思うのです。

  3Dテレビ 恐竜の闘い                   ローラーブレードでおでかけ               公園に到着 すぐに滑り台が現れる


つまり私たちが大事にしたい力は、コミュニケーションする力なのですが、それはつまり、見えないものが見えるようになってくる力。見えないもの同士を共有できる力を持つことではないのだろうかと。「つもり」コンテクスト(Context)です。自分がどういう「つもり」でやっているのか。相手はどういう「つもり」でやっているのか。その「つもり」同士をどのように関わらせていくのか。コミュニケーションを成立させるための共有情報をもつことが大切であり、そのためには遊びをベースにしたドラマ的な手法は、今の1年生にとって非常に有効な手段ではないのかなぁ。

ドラマケーションのアクティビティについては、ドラマケーション普及センターのHPを参考にしてみてください。
キヨッチのドラマケーション講座も東放エンターティメイントスクール大阪校(毎月第4日曜日2:30~6:00)で開講しています。
よろしければそちらも。http://toho-osaka.jp.tl/m7.html