三都deドラマ

岩国・加古川・京都で演劇教育をすすめる3人の活動を報告します

人形劇・・・心豊かに夢ふくらませて

2010年12月26日 10時03分41秒 | 加古川群読サークル「弁天小僧」
12月25日加古川市の勤労会館で予想超える!?たくさんのみなさんにきていただき、納冨 俊郎さんを講師に人形劇講座を開くことができました。
午前中は人形作りとちいちゃんのかげおくりの群読
よくもまあこんなものを人形にとおもいつかはったなあ、と感心。洗車用のスポンジをつかってちゃんと人形ができてしまいました。




群読は、納富さんのオリジナルの歌も入れながら、登場人物の内面に入り込んだ表現について教えていただきました。



お昼を食べながら「人形劇って、命をみつけることなんですよ」
命をみつけるか。なるほど午後からの絵本の挿絵のコピーを使った人形劇でそれがよくわかった。よく人形に命を吹き込むって言うけど納富さんがやると人形の生き方を探し当てていくっていうそんなかんじだよねえ。





ふくもといただきました。

「かいか」って開化じゃなくて開花じゃなくて階下だった

2010年12月24日 17時41分48秒 | 演劇

12月23日新劇場KAIKAのパイロット演劇シリーズ「GATE」へ行ってきました。

〈笑いの内閣 「非実在少女のるてちゃん トライアル上演」リーディング討論会部分のみ〉
破天荒なイメージのある笑いの内閣、ですが、東京都の青少年健全育成条約改正案に反対する作品として企画されたもの。さすが都議会までいって傍聴しただけのことはあるなあ。この条例の問題点とバカバカしさが、馬鹿馬鹿しく語られている。
表現規制の新たな拡大の一歩を踏み出す危険をはらむものであることは確かだね。
反対派賛成派の教師のくだりもなかなかのものだったけど、それはそうだけど、だけどそれじゃあおもろくないやろって言う感じ。ごもっともそれでというかんじで、ここにのるてちゃんがかんでくるともうすこしちがう印象がでてくるのかな。1月の本公演が楽しみ。
非実在青少年とは、『東京都少年の健全な育成に関する条例改正案』で創作された文字・視覚・音声情報で未成年と認識される創作上の架キャラクターを意味する法制上の専門用語(legalese)である。
2011年1月15日(土)14:00~ 19:00~ 16日(日)13:00~ 17:30~ KAIKA

〈紙本明子 「サレるわたし、スルわたし・・・ありがとう」〉
総勢13名?の笑いの内閣のかなりの存在感の後での一人芝居。どうなるの?いやいややる方はたいへんだろうなあとおもていた紙本一人芝居。いやあ完全に前の芝居を陵駕してくれました。ドッカンドッカンいってたねえ。すごい紙本エライ!
おめでとうって言えない主人公なんだっけなあ。じょうしょうじさんだっけ。紙本さんふんするその彼女の親友とのやりとり。というより37歳になった彼女。結婚する親友。自分に向き合えないいらだち。認めることでますます惨めになる自分。ありがとうって言う言葉が出てこない。
コレって紙本ワールドだな。体育祭のシーンははまった。私がしっている紙本さんがいて、別に舞台の先生がいて、その先生にだんだん共感しながら、「それって紙もっちゃんの事やろぉ」っておもってたらそれはいつのまにかそれを聞いている生徒と同じ共感だったりしてるんだなあ。ちょっとややこしいけど。
紙本さんの初作品。いい感じで仕上がってました。
おもしろかった。

〈KAIKA劇団 「飽和」〉
ベティこと渡邉君がプロデュースした劇団「KAIKA」の作品です。
場面を切り取りながら、役者の息づかいが聞こえてくるようなそんな芝居でした。
それぞれの生き方を探りながら愛してるからこそお互いに踏み出しきれなかった二人。
友人役としてでてきた酔っぱらいのベティ。なるほどさっきのシーンはそういうことね。そしてまた、再び繰り返される場面。この芝居むずかしいねえ。東京ノートのように間をどう使うかってかなり難解かもね。
これはこれでおもしろかった。

〈朝平陽子「ありがとう」〉
こりゃあたいへんだわ。さきにやってもあとにやっても。だってねたばれしてるし、この本書いたの向こうだし。それをあえてまたいくっていうのがいいよなあ。
自己啓発セミナーで幸せになる言葉のアンケートの場面。「立派」「きもちいい」を紙もっちゃんは、「下ネタの・・・」(コレはコレで受けてた)で、朝平さんは「セックスするときの・・」もういくっきゃないよなあ。それがまた、おもしろかったなあ。脚本に忠実にしてもおもんないわけで。本をぶっ壊すつもりでいやいやどれだけぶっこわせるかだわ。もっともっとやった方が見てる方は、おもしろかったし、それこそ同じ芝居を二人が演じ合う意味があるような気がした。
ご苦労様でした。

とまあこんな感じでハイ。




こまばアゴラ劇場「演劇入門」

2010年12月23日 12時55分16秒 | 演劇



金ちゃんがこのやくざな役者の道にはいるきっかけをつくったのが、この芝居に出演されている志賀廣太郎さんだそうで、久しぶりの再会となるべく、アゴラ劇場に向かいました。
受付で「満席」とのこと・・・「ああやっぱりね」
しかし、キャンセル待ちでと、101番と102番これならなんとか入り込めそうと、
隣のコンビニの肉まんや焼きそばをほおばりながら待つこと30分。
終演時刻が新幹線の最終時刻ぎりぎりなので出口近くの一番前を確保していただきました。
アトリエ劇研ぐらいのひろさかなあ。


さて、お芝居の方は、
引きこもりだった青年岩井の演劇の体験を辿りながら、表現するって?今を生きることって?家族って?ずいぶんかんがえさせられました。でも、楽しかったわ(笑)
冒頭のアメリカ南部の田舎の酒場のシーン
ん!?なにやら変? 歌舞伎の口上ような節回し  七五調の台詞にふわふわとした動作 「・・・・・・フォスタ~」 何この世界!?
これが主人公岩井氏の演劇との出会いだったそうな。
現実をベースにしてことばだけでなく、しぐさや観客の想像をもつかいながらその世界が表現されていく・・・。
東京ノートの冒頭の部分。美術館のベンチに入ってきた男その人物が入ってきたことで壊されていくこれまでの空間。大阪でみた東京ノートでそこまでかんじられてなかったかもなあ。いや、なんとなくその感じていたのかも、どっちだっけなあと考えながら演劇の深さを実感させられました。
そして家族どうしの葛藤 これがまた、とんでもなくリアルというか 空間と時間を駆使した(計算された)その迫力にぞくっとさせられたような。(荒れた高学年や中学生と接する時のあの感じなんだよなあ・・・)
川隅奈保子さんってたっしゃだなあ。なんでもやれちゃうって感じかなあ。
東京ノートでの元家庭教師役を山内さんと古屋さんがやってたけど、こんなに役者でちがうんだと妙に感心したりしました。

終演後会場を飛び出そうとしたとき、わざわざ志賀さんがでてきてくださって金ちゃんも久しぶりのご対面を済ませてぎりぎりで新幹線に飛び乗り帰ってきました。

 

 

 

 


 

 


演劇教育セミナーin兵庫・加古川

2010年12月21日 13時07分56秒 | 演劇教育

■□演劇教育セミナーin兵庫・加古川□■

加古川セミナー、日程が近づいてきました。
冬休みにいっぱい充電しましょう!

  ★.。.:*・゜★.。.:*・

人形劇・・・心豊かに夢ふくらませて
演劇教育セミナーin兵庫・加古川  

◆主催  加古川群読サークル<弁天小僧>
◆後援  日本演劇教育連盟
◆日時  2010年12月25日(土)9時30分~16時30分   
◆会場  勤労会館(加古川市野口町良野1739番地)
◆交通  [JR加古川駅から市役所経由のバスで10分市役所前バス停から徒歩5
分]
◆講座  人形劇・・・心豊かに夢ふくらませて
◆講師  納冨 俊郎
◆定員  30名
◆参加費 6,000円(日本演劇教育連盟会員5,500円)
◆問合せ・申込み TEL&FAX  079-422-8916 福本(夜間)
◎キャンセルは、12月24日までに電話またはファックスで連絡があれば、
 指定口座に振込み代金を差し引いて返金いたします。
※このセミナーは日本演劇教育連盟「演劇教育指導者養成プログラム」の
 単位取得の対象です。


ワークショップで学びをつくるシンポいってきました

2010年12月19日 08時25分57秒 | WSD(ワークショップデザイナー)

現場で生きるワークショップデザイナーシリーズシンポジウムVOL2が青山学院大学で開催されました。
教師枠のパネラーは阪大からということで行かせていただきました。アーティスト代表は女優のわれらが金ちゃんです。
何をはなせばいいのぉ・・・という不安もありつつ、せっかく東京いかせてもらえるんだからと気軽にOK!(結局トンボ帰りになってしまいましたが・・・)

さて、基調講演の佐伯ゆたか先生

学ばない日本人・学びからの逃避から始まって、根源的学びの必要性、最近接発達領域の問題を男女の問題も絡めながら具体的に説明。
愛とは、評価とは・・・示唆に富む公演でした。若干全日の記念パーティのお疲れもあったようですが・・・(笑)この講演の資料をいただきたかったのですが、あっさりことわられてしまいました・・・。シンポ全体のまとめか記録ぐらいはいただきたいですが・・・・。

さて、シンポジウムは企業代表・医療代表・行政代表・・・とそれぞれの立場からの発言があり、私の方からは、ワークショップを作っていくうえでの合意することの難しさと楽しさと教育の現場も今ワークショップ的な学びを求めていることをお話ししました。青学のキャンパスのイチョウやケヤキなども視点を変えることで自らの気付きを元にした学習を作り出すことができるんですねぇ。(医療代表のやぎさん「ちゃんとしこみしてありましたねぇ」とお声をかけていただきました。)なんかぐたいてきで実感的な話の方がいいとおもったのでねえ。シンポの中でだされたキーワードは、つながる・体感・気付き・・・あとなんだっけなあ そうそうデザイナーズセンスっていうことばをかなりコーディネーターは多用してたかな。

交流会は、熱気熱気熱気です。
あつかったですねえ。交流会にも100名を超える皆さんが参加され(シンポには160名が参加)その半数がこれから受講を希望されている方だったとか。
教員の方や地域で子どもたちと活動をされている方、公民館の職員さん等々・・・。みなさんなにかやらなければいけないんじゃないのっていう熱い思いをどの方も持っておられて、たくさんのパワーをもらいました。たけださん(ヨッシー)の防犯のワークショップは古川小でもできれば実施したいと現在計画中です。



阪大4期のメンバーも参加していました。(大浦さんと林さん)


さて、きんちゃんとアゴラ劇場へGO!
「演劇入門」飛び込みで入れるか?どうもいっぱいらしいのですがとにかく行ってみようと駒場方面へ出発!

 

 

 


WSD阪大4期ワークショップ子ども達の感想

2010年12月07日 21時17分08秒 | WSD(ワークショップデザイナー)

いつものように元気に登校してきた子ども達に「どうやった?」とたずねると「むっちゃたのしかったで」「おれなすぐあの飴を買いにいってん。むっちゃおいしかったわぁ」と興奮気味に話してくれる。「わたしあのあと他の友達といっしょに忘年会してん。そこでやったよあのゲーム」とみんな楽しんでくれていたようでした。

さて、感想を
1年生女の子
きのう・・ちゃんのいえでひるからよるまでぼうねんかいをしました。・・・略・・・おすしとまるいおさらにおいしそうなおかずがはいっていました。・・・略・・・たべておしゃべりをいっぱいしていました。たべおわったらこうもりががをつかまえるあそびをしました。つぎにわたしはだあれをしました。・・・略・・・おいしかったです。学校も楽しかったです。

2年生
・・・略・・・動物クイズをしました。どんどん難しくなるのかなあと思っていたら全ぶこたえられたのでうれしかったです。・・・略・・・4つ目のゲームは食べられるものや食べるものを毛糸でむすんでいくゲームでした。。わたしは、ニワトリだったので人間に食べられてしまうので人間のカードをもってる・・・ちゃんと毛糸をむすびました。さいしょはなにをするのかなあと思っていたけど、ゲームがはじまるとすごくたのしくて、今日はゲームをしながら動物のことがたくさんわかったのでさんかできてうれしかったです。また、クラスのみんなでしたいなあと思いました。

2年生
・・・略・・・こうもりとがをしました。どうぶつは、たべものがないと、生きていKてないんだなと思いました。さいごにもぐもぐぐるぐるというゲームをしました。どうぶつみんな見えない糸でつながっているんだなと思いました。その後てつひろさんのお話でした。お話ではあめをたべさせてもらいましたとてもおもしろかったです。また、土日にこんなイベントがあったら行きたいです。

2年生
・・・略・・・ぼくは、コウモリのやくでもガのやくもしました。
 コウモリのやくの時は早くつかまえられてよかったし、ガのやくの時はだのやくが3人いて、最後までのこれてよかったです。つぎのゲームは「もぐもぐぐるぐる」でした。そのゲームはういきもののカードがくばられて、そのカードの生きものが食べるものやその生きものがえさとなり食べられるものを糸をかけてしめします。ぼくはサメのカードで、サメはいろいろなものをたべるんだなあと思いました。楽しかったです。また、行きたいです。

 子ども達は、この2時間をとてもたのしく有意義な時間としてとらえてくれていたようです。1年生は1年生なりに2年生は2年生なりの理解の中でワークショップを受け止めてくれていました。子ども達のこの体験がさらに古川小の周辺の生きものたちを見たり観察する中でより確かなものとしてフィードバックさせられていけばよいと思っています。そういう意味でもその後フィールドワークができればよかったなあ。とつくづく思いました。しかしこれは仕方のないことですね。
今後の私たち学校現場のものが頑張らねばと・・・。がんばろう!

すこし宣伝ですが、この子ども達が来年2011年3月10日たぶん午後からこの体育館でプロの役者さん達と劇を作り公演することになっています。(文科省舞台芸術推進プログラムだっけか・・・)
もしよろしければ、どうぞいらしてください。くわしいことはいずれこのブログでもご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 


WSD阪大4期ワークショップ

2010年12月07日 07時22分57秒 | WSD(ワークショップデザイナー)

阪大WSD4期のみなさんが、古川小学校でワークショップを開催してくださいました。12月5日(日)123年生を対象に合計30名の子ども達が自然のクイズやゲームを楽しみました。

 

WS前のミーティング  みなさんかなり気合い入ってます。4チームにわかれて最後の確認


午前中は1年生が対象です。10分前になって少しずつ子ども達がやってきました。すこし遠巻きにみつめるメンバー。子ども達もこんなにたくさんの大人の中でちょっと緊張気味の出会いでした。子ども達に話しかける山田さん(責任者ね)


いよいよはじまり、みなさんせいぞろいしてごあいさつ!


〈どうぶつクイズ〉
すこしずつヒントをだしながらどんな動物か考えてもらいます。
どうぶつ博士の登場がとってもうけてましたね。
わかっていくたびにてをあげるのではなく鼻をおさえてあげていきます。みていてもとってもたのしかったです。




〈わたしはだあれ?〉
せなかにつけたカードはなになのかをペアに人に質問してみつけていきます。
ひとりおかあさんにもはいってもらってがんばってもらいました。どんな質問をしたらいいのかわかるようにしてもらいながら全員が自分のカードの生きものを当てることができました。めでたしめでたし。

〈コウモリとガ〉
コウモリは目隠しをして「コウモリ!」と超音波をだします。三匹のガは超音波を出されると「パタパタ」と音をだします。コウモリがガをタッチしたら食べられたことになるのです。つかまえるのすっごく大変だったね。コウモリの気持ちわかったかな?子ども達の大好きなゲームの一つになりました。教室でもやっています。


〈グルグルパラパラ?〉だっけ?
いきものの食う食われる関係を赤い糸を通して理解していきます。そして生態系の一角がくずれてしまうとそのバランスは一気に崩壊・・・。
その中心にいる人間はあっけなく落っこちてしまうのです。ハサミでバチッと切るところがとっても劇的でした。

さて、午後からの23年生です。
やっぱりパワーが違うなあ。
1年生から生活科で鍛えられた2年生
グルグルパラパラのハサミを入れた最後に「こんなん続くと人間は絶滅してしまうやん」という子どものつぶやきがこのワークの確かさを示していたように思いました。

子ども達の感想は次回に報告します。