[茨城のフワフワ猫 なつかれず]
日曜日の中山5R、デビュー戦のトーセンダンスは12着に敗れた。
昨年のPOGドラフトでは注目を集めた血統馬であるのだが……
確かにダンスインザダーク、ダンスパートナーの全弟で、ダンシングキイの息子、それに馬主の冠号「トーセン」を付ければ「トーセンダンス」が出来上がり……なのは分かる。
しかし、実は「トーセンダンス」は以前にもいたのですよね。
ダンスホールの産駒だから「トーセンダンス」。いずれも安易極まりない。
それがまた、一度2着があったとはいえ未勝利を脱出できなかった馬。
「安易」で済ませられずに、言ってみれば「軽率」
文化としての競馬も考える者には腹立たしくさえある行動だ。
馬主ご本人には競走馬を持つに際し、見栄とか世間体しかないに違いない……
失礼ながらそう断じてしまう。
トーセンダンス同名馬
かつての名馬で、僕の記憶にある限り先代同名馬の存在する馬がいた。
しかし、それは馬主さんが暖めていた名前であったり、妙なケチがついたものではない。
「ミスターシービー」は下にあるような経緯、「ニホンピロウイナー」にしても、第17回安田記念勝ち馬ブッシャンの弟ということで、結果はともかく期待をかけられた馬につけられたものではある。
実は、安田記念歴代勝ち馬には、ニホンピロウイナーと、ニホンピロウイナーを父に持つ馬、そしてニホンピロウイナー*(同名)を弟に持つ馬が含まれているのである……そう語れば少し因縁話めくではないか。
このトーセンダンスの経緯は色々な意味で残念なものである。
「ミスターシービー」という名には、生産者である千明(ちぎら)牧場を代表する馬という意味が込められており、同名・同生産者の競走馬が第1回東京優駿大競走に出走している。
ミスターシービー
安田記念歴代勝ち馬