goo blog サービス終了のお知らせ 

日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第22回 第1部 第2問

2013-08-29 10:24:32 | 第1章

IPネットワークにおけるパケット通信に関する説明として、正しいものを1つ選びなさい。

a.パケットは、送信側ホストと受信側ホストの間が物理的に最短距離となる伝送路を経由する。
b.送信するデータを、パケットと呼ばれる1つまたは複数のデータに分けて送信する通信方式である。
c.パケット通信では、送信側がデータを送信した順に受信側にデータが到着する。
d.IPv4のパケットサイズは固定長である。

コムたろう「パケット通信ってケータイの話でよくでてくるよね。1パケットいくらとか。」


ドット先生「そのパケットだよ。インターネットに情報を送る時は、ひとつのデータを複数に分けて送るんだ。」

コムたろう「わざわざバラバラにしちゃうの?」


ドット先生「大きなデータをひとかたまりで送ると、色々面倒が起るんだ。」
「たとえば途中でデータが破損した場合全部送りなおさないといとか、大きなファイルの転送をしていたらそれが終わるまで他の人が回線を使えないとかね。」


コムたろう「それは困るね~。」


ドット先生「そこで、パケットに分割するんだ。」
「パケットに分けてあれば送ったデータが破損していたとしても、破損した部分だけ送りなおせば済むから手間が減るし、一つのファイルの転送で最初から最後まで回線を占有することも避けられるんだ。」


コムたろう「なるほど。ちなみにパケットの大きさってどれくらいなの?」


ドット先生「IPv6のパケットのヘッダサイズは40バイトで固定長だけどIPv4は固定じゃないんだ。といっても通常は20バイトで特殊な場合増やせるようにしてあるんだけどね。」

コムたろう「ということは『d』は間違ったことをいってる?」


ドット先生「ここにはパケットサイズ(ヘッダサイズではない)とあるから、IPv4でもv6でも可変なんだ。環境に合わせて最適な大きさにするのが通信速度を上げるコツだよ。」
「ちなみにパケットサイズの最大はヘッダを含めて1500バイトだけど、通常はもっと小さくて128バイト程度かな。」


ドット先生「それから、パケットの伝送経路は送り側や受け側で指定はできないので必ず最短になるとは限らないし、全部のパケットが同じ経路で届くわけでもないんだ。」

コムたろう「経路はルーター任せなんだっけ。」
「だとしたら『a』も間違いだね。」

ドット先生「それと順番通りで届かないから『c』も間違いだね。」


コムたろう「じゃあ、正解は『b』だね。当たり前すぎる・・・。」


ドット先生「今回はちょっと簡単だったけど、油断は禁物だよ。」
「一応、問題文をよく読んで、正しいものを選ぶか誤ったものを選ぶか、1つか2つか、そこを間違えないようにね。」


コムたろう「了解っす!」






【 第22回 第1部 第2問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
a.誤
b.正 パケット通信はデータを分割して送信することで、ネットワークを占有しないようにするものである。送信パケットのサイズが小さい場合は分割されずに送信される。
c.誤
d.誤


第20回 第2部 第6問

2013-08-28 09:19:28 | 第2章

PCのメインメモリに関する記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

a.メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.メインメモリはROMで構成されている。
c.PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.メインメモリが不足した際でも、OSはHDDなどを仮想メモリとして用いるため、システムの速度が低下することはない。

コムたろう「メインメモリとCPUって実際にどういうふうに動作してるのかな~?」


ドット先生「うむ。基本中の基本、心臓部とも言えるパーツだけど、暗記だけじゃよく分からないよねー。」

コムたろう「そうなんだ。だから時々よく分からなくなるんだ。」


ドット先生「じゃあ、身近なものに例えてイメージをつかんでおくと分かりやすいから、そんな感じで説明していこうかな。」

コムたろう「よろしくお願いしまーす。」


ドット先生「たとえば、自分が初めての仕事をする場合を想像してみよう。」


コムたろう「今までにやったことない仕事はイメージできないなぁ。」


ドット先生「仕事の内容じゃなくて、どうやって仕事をできるようにするか大まかな流れで良いんだ。」
「まず、マニュアルを引っ張り出す。マニュアルを読む。仕事を片付ける。マニュアルをしまう。こんな感じの流れじゃないかな?」


コムたろう「まぁ、だいたいはそんな感じだね。」


ドット先生「PCに何かの処理をさせるのは、この流れに似てるんだ。」


コムたろう「へぇ~。毎回マニュアルをみるの?」


ドット先生「PCは電源を切るとメインメモリの内容を忘れちゃうからね。毎回マニュアルを読んでから仕事するんだ。」

コムたろう「そのマニュアルは消えないの?」


ドット先生「消えると困るから電源を切っても内容が消えないHDDに保存しておくんだ。」
「で、このマニュアルにあたるのがプログラム(アプリケーション)って事になるんだ。」

コムたろう「プログラムは、PCがどうやって仕事をするか示したマニュアルみたいなものなの?」


ドット先生「そうだね。PCがなにを見てどうやって判断するか、次に何をするか、そういったことがずらずらと書かれているのがプログラムなんだ。」
「でね、PCに処理させたい仕事に応じてHDDからメインメモリへプログラムを読み込んで、さらにメインメモリへ読込んだプログラムをCPUが見ながら仕事をするんだ。」


コムたろう「CPUは直接HDDを見に行かないの?」


ドット先生「残念ながらHDDとCPUは直接やり取りできないんだ。」
「CPUが一度に扱えるデータの大きさとHDDの読込みスピードなど諸々の事情でCPUが直接HDDを見に行くのは効率が悪いからやってないんだよ。」
「そうだなー。イメージ的には、マニュアルが本棚にあって、コムたろうくんが初めての仕事をする時に1工程ごとにに本棚へマニュアルを見に行くような感じかな。」
「そこで、マニュアルを本棚から一旦自分の机の手に届きやすい場所に持ってくると効率アップするよね。それがメインメモリに読込むイメージね。」


コムたろう「なんとなくCPUとメインメモリの関係は分かったよ。」
「でも種類とか色々あって、そこが分かりにくいよね。」

ドット先生「うむ、あとは選択肢を見ながら解説していこうかな。」




コムたろう「あ、『a』は今の話だね。○だ。」


ドット先生「そうだね。よく理解しているね。」
「次は選択肢『b』だね。ROMってのは『Read Only Memory』の略で、読み出し専用のメモリーなんだ。」
「工場出荷時に内容が書き込まれて、ユーザーが書き換える事はできないのでリードオンリーと呼ばれてて、これはメインメモリには使われないよ。」


コムたろう「そっか~、『b』は×なんだね。」


ドット先生「次は『c』ね。」
「メモリモジュールって言葉が出てきたね。」
「実は昔のPCでは、メモリのチップが高価なので後で増設するなんて人も滅多に居なくて、基盤に直に半田付けされていたんだ。」


コムたろう「今は違うの?」


ドット先生「今はかなり安くなったのもあって、ユーザーがわりと自由にメモリを増設してるね。」
「でも半田付けするとなると大変だろ?」

コムたろう「そうだねー。半田ごてとかボク苦手だな。」


ドット先生「なので、小さな基盤にまとめちゃって、メインの基盤(マザーボード)にはそれを挿し込むためのソケットを用意してあるんだ。」

コムたろう「それなら簡単だ!」


ドット先生「で、その小さな基盤にまとめたのをメモリモジュールと呼んでいるんだ。」
「モジュールってのは、細かい部品を組み合わせて、ある機能を実現するひとまとまりの部品の事だよ。」


コムたろう「なるほど~!こうすると付け外しがしやすくなって便利なんだね!」


ドット先生「そういうこと。」
「そして、メモリモジュールは大きさや規格が色々あってマザーボードの種類とかソケットの形状とかに合わせて色々あるんだよ。」

2026


コムたろう「じゃあ、『c』は○だね!」


ドット先生「うむ。」
「最後の『d』だけど、仮想メモリもまずは説明しようか。」

コムたろう「メモリが足りなくなった時に使うんだっけ?」


ドット先生「そうだね。メモリの容量が限られているので、メモリ上限以上に使いたい場合は、今現在使っていない領域をHDDに退避させて場所を空けるんだ。」

コムたろう「思い出してきたよ~。」
「HDDとメインメモリとで必要に応じて入れ替えながら使うから、入れ替えの分時間がかかって処理速度が遅くなるんだったよね!」


ドット先生「お、よく思い出したね~。」
「つまり選択肢『d』に書いてある、『システムの速度が低下することはない』というのは?」

コムたろう「×で~す。」


ドット先生「はい正解~。」






【 第20回 第2部 第6問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a.正しい。メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.誤り。メインメモリはROMではなく、RAMで構成されている。
c.正しい。PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.誤り。仮想メモリはHDDを利用するため、速度が遅くなる。


第22回 第2部 第52問

2013-08-27 10:12:49 | 第4章

パケットフィルタリング型ファイアウォールの動作について述べた文として、適切なものを1つ選びなさい。

a. IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判別する。
b. 外部ネットワークから内部ネットワークヘの不正アクセスの兆候を検知し、自動的に対策を施したり管理者に通知する。
c. 外部ネットワークにも内部ネットワークにも属さないセグメントを作る。
d. プロキシサーバを利用して、内部ネットワークと外部ネットワークを分断する。

コムたろう「ドット先生~、ファイアウォールについて教えてくださ~い。」


ドット先生「ファイアウォールは大きく分けて、パケットフィルタリング型とアプリケーションレベルゲートウェィ型があるんだ。」

コムたろう「う~ん、そもそもファイアウォールって何をするものなの?」


ドット先生「むう、そこからか・・・。ファイアウォールつまり防火壁。火の延焼を防ぐ、敵の侵入を防ぐ防壁だね。」

コムたろう「なんかカッコイイね!」


ドット先生「インターネットを使うときに必要な情報が入ってくるのは問題ないんだけど、ウィルスが入ってくるのは困るよね。」

コムたろう「そりゃそうだよね。」


ドット先生「そういう外部からの不要な情報をカットするハードやソフトをファイアウォールというんだ。」


コムたろう「大事な役目だね。」


ドット先生「うん、でもかなりむづかしいから、ざっくり理解してね。」


コムたろう「がんばりま~す。」


ドット先生「以前やったOSI参照モデルは覚えているかな?あれは7層まであったよね。」


コムたろう「うん、あったあった。」


ドット先生「あれのネットワーク層(レイヤ3)やトランスポート層(レイヤ4)で動作するのがパケットフィルタリング型ファイアウォールなんだ。」
「IPパケットのヘッダ部分を見て、通していいか否かをチェックするんだ。」


コムたろう「はあ・・・。」


ドット先生「ルータのNAPT機能って覚えてる?」


コムたろう「えっと、IPアドレスを変換する機能だよね?」


ドット先生「それはNAT。それ+ポートも変更する機能のことをNAPTというよ。PはポートのPだね」


コムたろう「あ~、そっかそっか、そのNAPTが関係あるの?」


ドット先生「NAPTがあるとインターネット側からはルータは見えるけど直接パソコンはみえないだろう?」


コムたろう「うん、そうだね~。」
「外から見えるのはルーターのWAN側アドレスで、パソコンは見えないんだよね!」


ドット先生「だからこれも一種のファイアウォールなんだ。」


コムたろう「なるほど!」


ドット先生「パケット型ファイアウォールはNAPTとセットで使うんだ、ヘッダ情報の宛先と送信元のアドレス・ポートをチェックして通してよいパケットか否かを判断するんだ。」

コムたろう「へぇ~、賢いんだねぇ。」






ドット先生「次は、アプリケーションレベルゲートウェイ型ファイアウォールの説明だよ。」
「これはアプリケーション層(レイヤ1)で動作し、プロキシサーバーというものを経由して外部と接続するんだ」


コムたろう「プロキシサーバーって使ったことないなぁ。」


ドット先生「そうだね、主に企業が外部のネットワークと繋ぐために使うものだから普通の家庭には滅多に置いてないね。」

コムたろう「じゃあ、家じゃ使わないんだ?」


ドット先生「そうだね、絶対使わないわけではないけど、一般的ではないね。」
「特長としては、①プロキシサーバーを利用する。②ブラウザやファイル転送ソフトなど、ソフトごとにプロキシサーバーを用意する。③パケットのヘッダだけじゃなくて中身もチェックするといったところかな。」

コムたろう「中身を全部チェックするの!?」


ドット先生「そう、だからパケットフィルタ型より厳しいチェックになるんだ。」


コムたろう「うーん。難しいね~。」


ドット先生「どうしてコムたろうくんのファイアウォールは知識を通してくれないんだろうね・・・。」


コムたろう「きっとチェックが厳しいんだよ!」


ドット先生「なんでドヤ顔なの。」







【 第22回 第2部 第52問 解答&解説 】
[解答] a. 
[解説] 
a. パケットフィルタリング型ファイアウォールは、IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判断します(正解)。
b. パケットフィルタリング型ファイアウォールは外部ネットワークから内部ネットワークへの不正アクセスの兆候は検知できません。
c. DMZの説明です。
d. プロキシサーバを経由させるファイアウォールは、アプリケーションレベルゲートウェィ型ファイアウォールです。なお、プロキシサーバを利用しても、内部ネットワークと外部ネットワークの分断はできません。


第21回 第2部 第48問

2013-08-26 09:56:46 | 第4章

PCを買い取ってもらう際、情報漏洩を防ぐために施す対策として、もっとも適切なものを1つ選びなさい。

a. 個人情報などが入ったファイルを、ごみ箱フォルダに入れる。
b. OSを再インストールする。
c. 不正プログラム対策ソフトを新規インストールする。
d. HDDデータ消去専用のソフトを使い、HDD全体にランダムなデータを書き込む。
e. HDDにデフラグ(ディスク最適化)を実行しておく。



コムたろう「選択肢が5つある問題は難しいなぁ・・・。」


ドット先生「ははは。落ち着いて一つずつ考えていこうね!」


コムたろう「うん。まず『a』はまずいよね!?ゴミ箱にいれてもゴミ箱を覗けばまだファイルが見れる状態だもんね?」

ドット先生「そうだね。ゴミ箱を空にして初めてデータが消去されるから『a』は不適切だね。」
「じゃあ『b』はどうかな?」

コムたろう「OSを再インストールかぁ。OSだけ入れ替えても個人情報のファイルは残ってしまうような気がするなぁ。」

ドット先生「そうだね。OSと個人情報等が保管されている領域は別物なんだよ。」


コムたろう「次の『c』も不正プログラム対策ソフトのインストールをしても、PC内のデータは残ってしまうから不適切だよね?」

ドット先生「その通り!」


コムたろう「次は『d』かぁ。」
「データ消去専用ソフトを使うからこれは正解だと思うけどHDD全体にランダムなデータを書き込むってどういうことだろう?」

ドット先生「これはねHDDのデータの消去をするときにデータ消去専用ソフトが新たにデータを上書きしてしまうんだよ。」

コムたろう「どういうデータを上書きするの?」


ドット先生「ソフトにもよるけど数字の0とか1をランダムに上書きするんだよ。上書きしてしまえば復元はできないからね。」

コムたろう「どうして上書きする必要があるの?」


ドット先生「まず一つめの理由は、HDDのデータはゴミ箱を空にして削除しても、実は残ってるということ。」
「データの保管場所とかを記録した管理領域に削除した事が記録されるだけで、イメージ的にはねぇ・・・本の目次からは消えたけど実際の中身のページは残っているような状態になるんだ。」


コムたろう「え?じゃあ見ようと思えば見えちゃうの?」


ドット先生「それを見えるように復活させるのが、データ修復ソフトだね。」


コムたろう「へぇ~、なるほど~。」


ドット先生「そこで、復活できないようにランダムなデータで上書きするんだ!」


コムたろう「そういう事か~!」


ドット先生「だけどまだ安心しちゃいけないぞっ!2つ目の理由が残ってる。」
「実は残留磁気ってものがあってね。1~2回上書きした程度ではまだ微かに残った磁気の痕跡を読み取れちゃうんだよ。」


コムたろう「ええ~!?」


ドット先生「だから消去専用ソフトでは何回もランダムなデータで上書きすることで、残留磁気さえも読めないようにしちゃうんだ。」
「イメージ的には次の写真のような感じかな。」

21248

コムたろう「あ~、こんな事務用品見たことあるよ!」
「単色で塗りつぶすよりも、こっちの方が読み取りにくいんだよね!」

ドット先生「そういう事」


コムたろう「という事で、この選択肢『d』が正解なんだね!」


ドット先生「正解が分かったところで・・・最後の選択肢『e』のデフラグって、コムたろうくんは聞いたことあるかな?」

コムたろう「聞いたことあるけどよく分からないや~。」


ドット先生「たとえばHDD上にAAというデータがあったとして、新たにBBBというデータとCCCCというデータを追加したとしよう。」
「そうするとHDDのデータに保管されている順番はAABBBCCCCになるよね?」


コムたろう「うん。」


ドット先生「この内BBBのデータを削除したらどういう並びになるかな?」


コムたろう「えーっとAACCCCになるのかな?」


ドット先生「それがちがうんだよ~!BBBのスペースは空いたままだからAA CCCCが正解なんだ。」


コムたろう「そうなの!?」


ドット先生「そして新たにDDDDDというデータを追加したらどうなると思う?」


コムたろう「うーん。AAの後のスペースには入らないからAA CCCCDDDDDかな?」


ドット先生「ところがどっこい、AADDDCCCCDDになるんだよ。」
「まぁ、毎回必ずそうなるわけでもないけどね。」
「こういったデータがバラバラに保管されるのを断片化っていうんだ。英語ではフラグメンテーションだよ、ちなみにフラグメント(複数形でフラグメンツ)が破片とかそんな意味ね。」
「そして、このDDDDDのデータを読み込むときDが離れて保管されているから読み込みに若干時間がかかるんだ。」


コムたろう「へ~そうなんだ!?」


ドット先生「だからこの離れたD達をひとまとめにしたいよね?」


コムたろう「AADDDDDCCCにするってこと?」


ドット先生「そうだよ!こうすることによってDのデータを素早く読み込むことができるようになるんだ。」
「こういう断片化されたデータをまとめることをデフラグというんだ!」
「デフラグは、デ+フラグでここでのフラグはフラグメンテーションの略で、デってのは単語の頭に付いて否定の意味にする言葉だよ。」


コムたろう「デフラグって聞いたことはあったけど、そんな意味があったんだね~。なにかの旗かと思ってたけど違うんだ~。」
「またひとつ賢くなったよ!」


ドット先生「というわけで、デフラグをしてもHDDの中のデータの並びがきれいになるだけで、情報漏洩の防止にはなんら効果がないね。」

コムたろう「なるほど!よくわかりましたぁ。」







【 第21回 第2部 第48問 解答&解説 】
[解答]d.
[解説]
a. 不適切。ゴミ箱フォルダに入れただけでは読み取りが可能である。
b. 不適切。OSの再インストールだけでは、別領域に保存されたデータは残ったままである。
c. 不適切。不正プログラム対策ソフトをインストールしても、HDD内に保存されたデータは読み取り可能である。
d. 適切。HDDデータ消去専用のソフトを使うことで、他の人に読み取られる心配がなくなる。
e. 不適切。ディスクの最適化をしたとしてもデータが残っているので読み取り可能である。


第23回 第2部 第21問

2013-08-23 11:38:58 | 第2章

以下の画面は、Windows 7で「ipconfig /all」コマンドを実行した結果である。
この結果から判断できるものを2つ選びなさい。

23221

a. このPCでは正常にインターネットを利用できる。
b. デフォルトゲートウェイは、DHCPサーバを兼ねている。
c. グローバルユニキャストアドレスが1つ割り当てられている。
d. このPCが接続されているネットワークのサブネットマスク長は24ビットである。



コムたろう「あ~、難しい問題だ・・・。 この背景黒いのってなんかよく分からないよね~。」


ドット先生「ははは(笑)、そんなに毛嫌いしないでよ。 この『ipconfig』というのはIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイのネットワーク設定内容を表示させるコマンド(命令)なんだよね。」
「さらに『ipconfig』の後ろに『/●●』とオプションを指定することも出来るんだ。」
「ちなみ問題のように『ipconfig/all』と指定した場合は、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイの他にも、ホスト名やMACアドレス(物理アドレス)、DNSサーバーなど、より詳細なネットワーク設定内容が表示されるんだよ。」

コムたろう「なるほど~。この画面は誰でも見ることが出来るの?」


ドット先生「出来るよ!」
「[スタート]の[プログラム](Windows XPでは[すべてのプログラム])-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を選択すると真っ黒な画面が起動するよ。」
「そこに『ipconfig /all』と入力しENTERキーを押すとその端末のネットワーク設定内容が表示されるんだよ。』

コムたろう「へぇ~、今度やってみようかなぁ。」


ドット先生「うん、やってみると良いね。」
「情報を表示するだけで特に設定内容を変えるとかはしないから、やってみて動作が不安定になることもないし、実際に体験した方がイメージしながら覚えやすいと思うよ。」
「さて、じゃあ問題を紐解いていこうか。」

コムたろう「は~い!」


ドット先生「まず、aの『正常にインターネットを利用できる』だけど、『ipconfig』で確認出来るのは『ネットワークの設定内容』であって、『ネットワークの接続状況』ではないんだよね。」

コムたろう「ということは、この画面を見ても正常に利用出来ているかはわからない・・・ということだね?」


ドット先生「そういうこと。なのでaは×」


コムたろう「じゃあ、次のbに・・・。」


ドット先生「どうしたんだい?」


コムたろう「また謎の単語が・・・。」


ドット先生「デフォルトゲートウェイのことかい?」


コムたろう「DHCPサーバーも・・・。」


ドット先生「じゃあデフォルトゲートウェイの説明からしようね。」


コムたろう「・・・はーい。」






ドット先生「インターネットはLANなどの小規模なネットワークがいくつも繋がったものなのはわかるかな。」
「つまり、あるLANの中の端末が、別のLANの中の端末やサーバーと通信するのがインターネットの日常風景なんだ。」

コムたろう「あ~、わかるわかる。」


ドット先生「デフォルトゲートウェイというのは、あるネットワークから外へアクセスする際に使用する『出入り口』となる機器を指すんだよ。」
「一般的にはルーターがデフォルトゲートウェイ(出入り口)に使われているよ。」

コムたろう「へぇ~、あのルーターがねぇ。そうだったんだ~。」


ドット先生「次にDHCPサーバーだけど、これはネットワークに接続する機器にIPアドレスを自動的に付与したり、DNSサーバーのIPアドレスやデフォルトゲートウェイのIPアドレスやドメイン名など諸々の必要な情報を提供するサーバーなんだよ。」
「ブロードバンドルーターにこのDHCP機能が搭載されていることが多いね。」
「で、設問に戻り『ipconfig /all』の結果を見てみるとデフォルトゲートウェイ、DHCPサーバのIPアドレスがどちらも『192.168.0.253』となっているので・・・。」

コムたろう「同じ機器が兼ねているってことかぁ~。」


ドット先生「そういうことだね。」


コムたろう「じゃあ、bは○ってことだね。」


ドット先生「じゃ、次。」


コムたろう「グローバルユニキャストアドレスが1つ割り当てられているか・・・また意味不明な単語が。」


ドット先生「グローバルユニキャストアドレスというのは、IPv4で言うところのグローバルアドレスに相当するんだ。」
「ちなみにIPv6アドレスのユニキャストアドレスの一つなんだよ。」
「ユニキャストアドレスには『グローバルユニキャスト(2000::/3)』『サイトローカルユニキャスト(fec0::/10)』『リンクローカルユニキャスト(fe80:://10)』の3種類あり、それぞれアドレスの始まりが決まっているんだ。」

コムたろう「画面にはリンクローカルってのはあるけどグローバルユニキャストってのが出てないね。」


ドット先生「ipconfigの表示ではグローバルユニキャストアドレスは『IPv6アドレス』って表示されるんだ。」


コムたろう「なるほど!今回はリンクローカルIPv6アドレスしかないからグローバルユニキャストアドレスは無いね!」


ドット先生「なので、cは×ってことになるわけだ。」



コムたろう「あ、4つのうち二つ×が確定したから残りのdは○だよね(笑)」



ドット先生「・・・まぁそうなんだけど、ちゃんとdの説明もするからね!」



コムたろう「ネットワークのサブネットマスク長は・・・って、サブネットマスクって何だっけ???」



ドット先生「サブネットマスクというのは、IPv4のIPアドレスの32桁の中でどこまでが『ネットワーク部』でどこからが『ホスト部』なのかを識別するため使われるものなんだ。」
「ネットワーク部に当たる桁が『1』、ホスト部に当たる桁が『0』の二進数で、全部で32ケタで表されるんだ。」

コムたろう「サブネットマスクの項目を見ると・・・・画面には『255.255.255.0』ってあるけど、『1』なんてどこにもないよー!」


ドット先生「それは十進数で表示されているからだよ。これを二進数に変換すると『11111111.11111111.11111111.000000000』になるんだよ。」
「そして、この1が連続している部分の長さを『サブネットマスク長』って言うんだ。」

コムたろう「え~?10進数から2進数に直すの?」
「むーずーかーしーいー!」

ドット先生「255はとりあえずサービス問題だよ。」
「255は8ケタの2進数でオール1だから 11111111 だ。これだけは覚えちゃった方が手っ取り早い。」

コムたろう「うーん、まぁそのくらいならボクの頭脳をもってすれば覚えられなくはないかなぁ。」


ドット先生「で、ネットワーク部を表している『1』が24桁あるよね。」
「2進数では桁数の事をビットとも言うからね24桁ってのは24ビットって事だ。」
「つまり『サブマスク長は24ビット』ということになるんだよ。」

コムたろう「なるほどっ!」




【 第23回 第2部 第21問 解答&解説 】
[解答]b,d
[解説]
a.誤り。 このPCには、プライベートIPアドレスが割り当てられており、インターネットを利用できるかどうかはこの出力結果だけでは判断できない。
b.正しい。 デフォルトゲートウェイのアドレスとDHCPサーバのIPアドレスがともに、192.168.0.253となっており兼ねている事が判断できる。
c.誤り。 IPv6アドレスがfe80:で始まるアドレスとなっており、このアドレスはリンクローカルアドレスである。
d.正しい。 サブネットマスクの値が255.255.255.0となっており、サブネットマスク長が24ビットであることがわかる。