ドクター吉田たかよしの医学・脳科学解説!

医学博士・心療内科医師
受験生専門の心療内科「本郷赤門前クリニック」院長
元NHKアナウンサー
【吉田たかよし】

5月24日(木)のつぶやき

2012年05月25日 | 脳科学・受験勉強の医学
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FM「Oh!Happy Morning」今朝、番組で話した内容をご紹介します!第17回:東京スカイツリーの人気を脳科学で分析!東京スカイツリーが開業。初日は雨にもかかわらず、22万人が来場した。なぜ、スカイツリーがこんなに人をワクワクさせるのか、脳科学で分析したい。

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スカイツリーのように新しい風景を目にすると、脳は見るたびに好きになる性質が見つかった。ずいぶん以前だが、完成予想図を初めて目にしたとき、どのように感じたか。明らかに今のほうが好きという気持ちが強いはずだ。テレビなどで繰り返しスカイツリーの風景を見ている影響で脳が好きになってきた。

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今後、スカイツリーを見るたびに、さらに好きになっていくかというと、そうではない。おそらく、今がピークで、だんだん、感動しなくなってくる。そんなの、飽きるから当たり前だと思われるかもしれないが、実はそうではない。脳のとても興味深い仕組みが働いていることがわかった。

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米国での研究で解明されたたのだが、人間の脳は、新しい風景はすぐに飽きるが、人間の顔については、ぜんぜん飽きない。それどころか、見れば見るほど、さらに好きになっていく。脳の中では、人の顔と風景では、まったく違う性質が働いくため。しかもそれは、人間が生き残るのにとても役立った。

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人の顔については、見れば見るほど好きになる、飽きが来ないというのは、集団で仲良く暮らすのに役立った。もともと人類は、小人数の集団で暮らしていた。毎日、同じ顔を見ても、飽きずに、どんどん好きになることが、争いを避けるのに好都合だった。

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一方、風景については、求められる条件が違う。安全な場所に定住するには、ある程度は同じ風景を好きにならないといけない。しかし、一箇所にとどまっているだけだと、繁栄できないので、適度に新しい場所に関心が必要。そのために、風景について、適度に飽きることが必要。なんとも合理的な理由だ。

by doctor_yoshida on Twitter

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