本屋で見つけた気になる本。
芥川賞を受賞した。
なんで気になったか、・・・作家が遠野出身であること、
岩手大の教育学部出身であること、
そして、方言まじりで書いてあったこと。
読み始めて、リズムが心地いい、だが ストーリーが見えない。
読み解くうちに、彼女の境遇がじわじわと伝わってくる。
主人公は桃子さんだが、彼女の生きてきた道そのままかも。
夫、周造さんとの出会い、そして死別。
夫婦のあり様が見えてくる。
私たち、老後の生活へのメッセージが込められているようにも思う。
やや認知症化している私たち世代への応援歌でもある。
「おら おらで ひとり いぐも」 若竹 千佐子著 河出書房新社著