前略。大宮アルディージャサポ様？（自問しつつ） ホーム試合とはどんなもの？

ここ数日、「ホーム」って事に、再度思考を巡らしております。

「ホームスタジアム」「ホームタウン」「ホームの試合」。。。

そんな中、アルディージャの本部なのか？後援会なのか？電話があったようです。
「新潟戦に来てくださいね」みたいな趣旨だったらしい。（うんんん。そんなの行くに決まっているじゃないかあ！って思ってはみたけど。アルディージャの営業活動が実際に行われている事を認識し、どしどしやってくれと思った。本来はこういう営業が無くなるように、観衆を増やしたものだ）

どうすれば、お客が来るのだろう？？
大宮アルディージャにとっては命題の、この課題。

ある有名な古典にこんな趣旨の事があった。「相手を動かそうと思ったら、こちらから動かされたと思われてはいけない。人間が行動を起こす時、自らの中から沸き起こったきっかけしか、頼りにしないから」みたいな内容で。。。
つまりは、どんな理由であれスタジアムで大宮アルディージャの試合を見た人間の一人ひとりが、「自分の中でまた来たい」と思わなければ、再来場しないという事だ。それが強制的に思われたり、サッカー本来の魅力と全く違った内容で釣っても一過性に終わるという事だろうか？（サスケなどの例がそうかもしれないね。本体はサッカーであって、芸能人が主体ではないから。）。
やっぱり根本に、「サッカーが好き」「サッカーが面白い」というポイントで集客をしないと、継続的に観客は増えないと思われる。。。

私自身の事で考えても、「サッカーが好きだし」「大宮アルディージャが好きだから」。スタジアムに行くわけ。やっぱりそこなんじゃないだろうかあ？


と。

こんな事を書くつもりではなかった。。。。「ホーム」ってなんだろう？

そんな時、私の好きなクラブチーム（アルディージャとバルサ以外で唯一？）ボカ・ジュニアーズの試合を見ていた。そして興奮していた。リベルタドーレス杯と言って、まあ南米のチャンピオンズリーグみたいのかな？その決勝だった。そこにはボカのホームスタジアム、ラ・ボンボネーラが映っていたんだけど。まあ凄いよね。演出というか、サポやファンの熱気が凄まじいわけ。アルゼンチンという国民性もあるだろうが、凄い。声、歌、コールタイミング、怒号、そしてサッカーが好きという事を全身で表現する。すばらしい！

そしてもっと素晴らしかったのは、クラブ側の対応だ。この試合、ボカの勝利が濃厚になって観衆の興奮も最高潮になった時に、スタジアムに流れたアナウンス（まだ試合中なんだけどね）。

【試合終了後、３０分はスタジアムにいてください。もしくは居てもいいですよ】　だって。つまり観衆たちのうれしさや楽しさの熱を冷まさないために、クラブ側が配慮した処置なんですよね。勝利濃厚で、サポたちはスタジアムで踊り出す。行進をする。とにかく選手たちのために声をだし、鳴り物を叩き、拍手をし、スタジアムを後押しした。その結果、勝利濃厚。選手もうれしい、サポもうれしい。それを察したクラブ側が下した決断は、サポやファンへの「想像力」だったと思う。
３０分とアナウンスしたけど、実際には試合終了後２時間くらい踊ったりコールしたりするらしいのだ。ボカのファンにとっては、あのスタジアムでそれをやるから意味があるわけだし、ずっとこの勝利に酔っていたいわけなんだよね。

すぐに「清掃しますから、すみやかに退場してください。アルバイトスタッフが帰れないので速やかに観衆は帰ってください」とはならないんだよね。（まあでもこの辺の事情もわからないではないなあ。日本のほとんどのクラブは自前のスタジアムって持っていないからね。ほとんど自治体などから借りている形だから。イタリアと一緒で、ホームスタジアムと思っている器も、実はかりものがほとんどなんだ。愛着というのをホームを思っているというのが正確かなあ？？）


まあどちらにしても。リベルタドーレスの決勝を観ていて、羨ましいって思った（いつかボンボネーラには行ってやる！！）。
そしてホームの雰囲気は、「自分たちのチームを勝たせてやりたい」という気持ちの塊がないとダメなのかもしれない。。。
ただ単に、チームや選手たちを怒ったり、叱咤激励のつもりでやっている事でも、勝たせてやりたいという気持ちがないとダメかもしれないなあ。。。　応援歌のオリジナリティを求めたり、自分に従え的にシンパを広げる流れは衰退していくかもしれない、応援に関しては。根本に「勝たせたい」「ホームでは、絶対に相手に勝たせない」という気持ち／行動がないと「ホームスタジアム」と呼べないかもしれない。。。