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一人暮らし男の食生活!

13年はパリを最後に海外に行きません。来年イタリア?サンフランシスコ?ピッツバーグ?

ヴァーチャル・ウォー

2007年09月03日 | 読書
小学生の頃に夢中になって読んだSF小説みたいでした。面白かった~。

ゆるゆるのベタベタだったけど、子供の頃の僕が読んだら大喜びするでしょう。

で、まぁ今でも大喜びしましたけどね(笑)

映画「トロン」とか「ザ・メイトリックス」とかのアノ路線です。

特殊能力を持った少年が同じく特殊能力を持った美少女と特殊能力を持ったライバルの少年(?)と3人で協力して「戦争」に挑む話。

大人の設定した「戦争」に疑問を持ちながらも戦うような戦わされているような・・・。

でも

この適当な設定がユルユルでベタベタで本当に楽しかった。

こんなSF小説は子供の頃にいっぱい読みました。

今になって、この路線に出会えて良かったです。

そう、愛知県図書館の子供向け図書の欄から借りてきたのでした~。

海底二万里

2007年09月01日 | 読書
ジュール・ベルヌの海洋冒険小説です。古典SFですね。

そりゃ潜水艦も存在しないし南極点にも人類が到達していない頃に読んだらワクワクする様な作品でしょうが、今読むと結構退屈感がありました。

僕は「80日間世界一周」の方が面白かったです。

科学を科学として物理を物理として生物学を生物学としてキッチリ描いているのが分かりますが、流石に長すぎる・・・・。

追いつ追われつとか、タイムリミットとか、滅亡の危機とか、そんな冒険劇が余り登場しないのが退屈の理由かな?

でも、ベルヌの作品ですから登場人物はそれぞれ魅力的です。

アナロックス博士も忠実な助手も微笑ましいです。銛打ちのネッドも楽しい奴です。

で、肝心のネモ船長ですが、中途半端で特に魅力を感じませんでした。世界でアレだけ有名な船長ですがね。

正直、上巻下巻と長かった・・・。

小説ジャイアンツナイター

2007年08月17日 | 読書
いやー、そんなに面白くありませんでした(笑)

僕は実相寺昭雄さんのファンなんです。実相寺さんの小説を読んでみたかったので内容は問わずに借りてきたのです。

でも、流石にジャイアンツV9時代の放映権獲得の裏話は大して興味がありませんでした。

実は先日衝動買いした本は実相寺さんの本なんです。

大丈夫かしら?

大して面白くなかったので

感想も適当。

一寸図書館ローテーションを失敗したので

明日は何を読もう?

アレかな?

チョコレート・アンダーグラウンド

2007年08月14日 | 読書
ラスト近くの展開が、やや都合良くて、やや簡単ってのを除いて今年のベストです。

凄く面白かったです。

チョコレートが禁止された某国。禁断のチョコレートを密売したり密造したり摘発を受けたりかわしたり・・・。

結構な冒険劇です。

主人公達が子供だってのがまた好感が持てます。「アンタッチャブルズ」の禁酒法時代のスリリングな展開が子供目線で描かれているのです。

僕は甘いものが大好きではありませんが、少しチョコを齧ってみようかと思っちゃいます。

作者のアレックス・シアラーさんは他にも秀作を多く執筆しているそうで

「青空のむこう」とか「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」を読んでみたい。

是非読んでみたい。去年の福井晴敏さんに嵌った時みたいに今回もドップリと行きたい。

途中で気が付きましたが、この本は活字が黒で印刷されていない。

全てのページがチョコレート色で印刷されている。

うーん・・・サブリミナル効果?



チョコレート・アンダーグラウンド

五体不満足

2007年08月07日 | 読書
乙武洋匡さんの自伝小説です。流石にパワーを感じました。

ご自身の障害をここまで前向きにパワフルに心理面も周りの対応も含めてバッチリと描いています。

僕も街で見かける障害者の方を「可哀想に・・・」という目線で見たことがあります。自分が車椅子生活をしていた時にも、そんな目線で見られたことがあります。
(皆さん優しかったですけどね)

何だか今回読ませていただいて今まで気が付かなかった何かに気が付いた気がします。

障害を個性と捉えて前向きに生きている素晴らしさを思い知らされました。これに引き換え僕なんて・・・と逆に思ってしまいます。

この本も万人にお勧めできますわ。

いい本でした。

特に子供さんに読んでもらいたいです。

ペプシマン

2007年08月07日 | 読書
ご存知ペプシマンの活躍する冒険活劇小説版!を期待していたのですが・・・駄目でした。

大抵はどんなに詰まらない本でも最後まで読むのが好きな僕ですが今回はそこまで行きませんでした。

10分でダウン。それ以上読む気が起こりませんでした。

理由は「この続きは○○ページへ」とか「こちらを選択した方は○○ページへ。あちらを選択した方は○○ページへ」って彼方此方飛ばされて訳が分からなくなる。

選択しないほうのストーリー展開も気になるし、突然「この続きはありません」とか冷たく強制終了してしまうし。

冒頭だけ用意された話の続きをインターネットで一般公募して作られた行き当たりばったり型のストーリーだから仕方ないのかもしれません。

たまには失敗に出くわします。

読まずに返却。

世界の日本人ジョーク集

2007年08月05日 | 読書
面白かったです。笑いました。

もともと僕は外国文化が好きで外人が好きで、その裏返しで日本の文化とか考え方とかが面白いと思っていましたからジャストミートで笑えました。

筆者の早坂隆さんは愛知県出身の方だそうで各国を回ってご自身が体験された様々なエピソードも多数紹介がされていて、それがまた興味深かったです。

しかし、こんなにも面白いネタが豊富だと途中で止まりませんね。一気に読んでしまいました。

・・・本屋の立ち読みで。

ジャガーになった男

2007年08月03日 | 読書
面白かったです。

落語の名調子を読んでいるかのようなテンポです。

幕末の武士がスペインに渡って彼方此方の女を捨てて戦いに身を投じてゆく・・・ってストーリーです。(すげー端折りました、笑)

いたずらに長くなくて飽きることなく読み終わった感じ。

舞台も色々と変わるし、何よりも登場人物が魅力的に描かれています。

微笑ましいような、悲しいような何とも言えない不思議な作品です。

ドッグファイト

2007年08月02日 | 読書
生頼範義さんの表紙イラストだけで読む気に成りました(笑)

犬と心を通わせる主人公達が自分達の惑星に侵略してきた地球軍と戦うレジスタンス物です。

まぁまぁ面白かったです。随所にSFチックなテイストが散りばめてあって飽きません。

罪の無い一般市民が大量虐殺されるシーンは細かい描写があるのに悪者の最後のシーンはアッサリ終わってしまうのね・・・。

人物の心理描写がもっとしっかり描いてあったら素晴らしいのに。
でも、メカニカルな部分はキッチリと文章化されていると思います。機械好きな人も満足できるのでは無いでしょうか。特に「ディザスター」とかね。


読みながら何故か場面をアニメーションでイメージしてしまいました。僕はアニメとか見ないのに。

この作品の中でしか通用しない専門用語が多数出てきて少々難解ですが、それだけ上手く世界観を表現しているのではないでしょうか。

シリーズ化しても良いかな?と思います。

うん。SF大好き。


東京小説

2007年07月19日 | 読書
面白かったです!

東京を題材にした短編小説集。5つの話が一冊の本になっています。

椎名誠さんの突然焼け出されることになった男の話に始まって

林真理子さん、藤野千夜さん、村松友規さん、盛田隆二さんと繋がります。

女性の目線で描かれている「1年ののち」はイマイチ僕にはピンと来ませんでした(しかも恋愛小説タッチで・・・)が、それ以外は完璧に面白い話ばかりです。

のんきなのんきな「主婦と交番」は笑いました。

アノ事件を意識して書かれているであろう「夢子」も余韻を引くストーリー。

ラストの「新宿の果実」は東京の怖さを描いていますね。怖いです。

いやー、軽い本を読もうと軽いであろう本ばかり6冊借りてきて全て面白かったですわ。今回はアタリ!!

さて週末もまた6冊借りてこようかな?

お墓がない!

2007年07月18日 | 読書
またまた本を読みまくっている僕です。

大女優が自分のお墓を求めて繰り広げるコメディ。

と、思って読んでみましたらクスクスと笑える秀作コメディで有るだけでなく

ラストはホロリときてしまう・・・いい話です。

登場人物が素敵なんです。主人公の桜咲節子も良いし一平も良いし!

キャラクター達が良い奴だと感情移入しやすいですね。本当に彼らを応援したくなります。

そして彼らに色々教わります。ガツンとくる「あのメッセージ」が素敵ですわ。

本当に面白い作品でした。

この話大好きです。

食べるお仕事

2007年07月17日 | 読書
国立民族学博物館館長の石毛直道さんが記した食に関するエッセイです。

これも新聞随筆欄に連載されていた文章を集めた本です。

最初は外国の食文化の紹介が中心。

途中で外国人の考え方とか物事の捉え方も中心にページが進んで

最後の方はお酒の薀蓄が豊富です。

気楽に心を許しながら読んでたのですが

流石に世界を飛び回っておられる学者さんです。

突然、以下のようなことが書いてあるのですよ。



異質の物を排除するという傾向が強い日本文化においては定住外国人の増加は歓迎されない事態と考えられることがよくあります。
しかし、文明というものは、違ったもの同士が衝突し交わりあうことによって活力を得てきたのです。
異民族との交流で文明は築かれてきたのだ、と言うことを考えてみる必要があります。
皆が同じ文化で同じような考え方をしていたら斬新なアイディアや創造は生まれてこない。
異なる文化に育って、違う考え方、違う物事の感じ方をする人々を隣人として迎え生活を共にする中で21世紀の世界の人々に共感を持ってもらえるような日本社会がつくられるはずです。


・・・なんて鋭いことが出てきてドキッとします。

いずれにせよ僕の意図した通りの柔らかい本で読みやすかったです。

語り口が好感が持てるし、内容も面白い本でした。

七つの怖い扉

2007年07月09日 | 読書
余りにも面白い本なので一日で読んでしまいました。

でも、凄く怖い・・・。怖い怖い。

何だか「ヒッチコック劇場」とか「トワイライト・ゾーン」とかの怖さと一脈通じます。

阿刀田高さんの「迷路」が凄く怖い。ラスト2行での驚愕のオチ!怖い怖い!

小池真理子さんの「康平の背中」も怖い怖い。どうしようもない怖さ!

鈴木光司さんの「空に浮かぶ棺」も不気味。SFチックなファンタジーチックな恐ろしさ。ひょっとしてアレの原作なのか?

その他も怖い話のオンパレードです。

一人で夜中に絶対に読めません。理由は怖いから!!!!!!!!!!!

風にのってきたメアリー・ポピンズ

2007年07月08日 | 読書
本を読みまくっている僕です。

今、愛知県図書館で6冊借りているのですが・・・ふらーっと立ち寄った本屋で1冊衝動買いをしてしまいました。絶対に買わないで置こうと固く心に誓ったのに・・・

さて、今回はメアリー・ポピンズです。映画が面白くて何回か見たのですが原作小説は初めてです。

映画と比べてメアリー・ポピンズが高飛車なのが面白い(笑)

時として冷酷な表情を見せるのも面白い(笑)

でも、ちゃんと子供達の心をがっちり掴んでしまう素敵なレディーです。

短編ストーリーを幾つも繋げた様な一冊ですから退屈せずに読めますし

何よりも罪の無い子供向けファンタジーとして十分楽しめます。

「不思議の国のアリス」も好きですが、こいつも好きです。

ラストも良いですね。

恐るべき子供たち

2007年07月05日 | 読書
先週の「地球の哲学」の書評で

>久し振りに宇宙人が地球にせめて来るような子供向け海外SF小説が読みたいです(笑)

・・・なんて事を書きました。

で、読んでみました。

ご存知「未知空間の恐怖 光る眼」として白黒映画でさんざん怖い思いをさせられて、リメイク版はジョン・カーペンターの「光る眼」で、これまた素晴らしいSF映画で得体の知れない不思議な子供達と戦う静かな・・・あれ?

違いますね。これは文学小説でした。「光る眼」とは全然関係が有りません(笑)

いやー。前回も書きましたが僕は文学が駄目です。読み手のセンスが無いので文章が持つ圧倒的な素晴らしさを感じることが出来ません。

ラストの救いの無い展開は読んでいて綺麗でしたが、それ以上のモノを感じることが出来ませんでした。

多分、あと何年かたって僕がもう1回り成長したら、色々と感じることが有るのでしょうが今はまだ駄目です。

そう、映画「プラトーン」だって高校生の頃見て「ふーん」って感想だったけど大人になってから見直してみたら言葉に成らない位にガツンと来る映画でしたモンね。

今回はそういうことで・・・