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一人暮らし男の食生活!

13年はパリを最後に海外に行きません。来年イタリア?サンフランシスコ?ピッツバーグ?

宣戦布告

2007年12月13日 | 読書
久し振りの読書ネタ。

面白かったです。物凄く面白かったです。

某あの国の潜水艦が日本海で座礁。武装した兵士が福井の山中に・・・ってストーリーです。

それに応対できない日本の警察と自衛隊が面白い。

攻撃されて日本側に死者も出ているのに日本側から一切攻撃が出来ないジレンマが面白い。

誰も責任を取る事が出来ずに武器の使用を許可する英断が発せられず、やられっ放しの日本側が面白い。

政界も民間人もアメリカも中国も韓国も暗躍するスパイも皆が活き活き描かれていました。リアルなんです。ダメ具合も含めてリアルなんです。

本当に戦争になるならこんな形になるのかなぁ?と思いながらページを捲ってしまいます。

読み応えがありました。

奇妙な昼さがり

2007年11月16日 | 読書
阿刀田高さんのショートショートです。

ブラックな感じが面白いです。ショートショートってストーリーが本当に短いので飽きる間が無い。

救いが無いようなブラックな感じが楽しめるのです。

本の前半は凄く短くてブラック。後半は・・・男女の・・・そういう部分が出てくる短編です。

どちらかと言うと前半の方が面白かったかなぁ。

お酒の纏わる話が多くて大人向けでした。



本のイメージが無かったので写真は渦中のA-RODです。

残留して欲しいなぁ。なんだかんだ言ってスーパースターでしょ。

アナザヘヴン

2007年11月14日 | 読書
面白かったです。物凄く面白かったです。

普通は電車の中でしか読まない僕ですが、家の中でも休憩時間でもほんの少しの空き時間でもどんどんと続きを読みたくなります。

一体この先どうなるのか?この展開の後でどうなるのか?大丈夫なのか?と読みたくなるのです。

猟奇殺人を追う刑事の話ですけど、それぞれの登場人物たちがキッチリ描かれていますし展開もスピーディーです。読んでいて飽きませんしハラハラしどおしです。

目を背けたくなるようなゾゾゾゾ~ッって描写もふんだんに有ってエグイですが面白かったです。

強いて難癖をつけるならラストが尻すぼみです。その前が凄く盛り上がるのに意外と簡単に終わっちゃう。

結局アレ(犯人の正体でなく飛行する方)の説明が無いのですねぇ。読み手に委ねているのかな?

続編が有るらしいのでそちらも読んでみたいです。

ブルーフォックス・パラドックス

2007年10月26日 | 読書
最初は訳が分からない不思議な小説です。意味不明ですっていうか普通です(?)

淡々とストーリーが進んでいくのですが、何か引っかかる感じ。

丁度主人公が同じように何か引っかかる感じに苛まされるのを読んでいて感じてしまいます。

ラスト近くに盛り上がりがあって楽しめるのですが「これはシュールな小説だ。シュールな小説として読もう!」と割り切ってからが特に楽しめます。

何よりも皮肉がタップリ詰まった文章が楽しいです。クスッと噴き出してしまいます。

十分楽しめる文体でした。

芦原すなおさんの小説はまた読んでみたいです。

あたしはバスにのりません

2007年10月19日 | 読書
青木満さんの児童向け(?)短編集です。

これは「詩」なのか?ってくらいに短い作品ばかりです。

子供が主人公だったりしますから優しくて微笑ましい作品ばかりです。

だから安心してページを捲っていたのですが・・・

あの作品に号泣してしまいました。

油断していました。しかも地下鉄の中ですわ。困ったもんだ。

最初は何のことか分からないんですけど、だんだん意味が分かってきて最後に号泣ってパターンです。

本を読んで泣きたい人はこの作品オススメです。今年一番読書で泣きました。

こんなにも短い作品集なのに。

死体の冷めないうちに

2007年10月19日 | 読書
芦辺拓さんの短編小説集。

架空の組織である自治体警察の活躍をコメディータッチに描きながらも唸ってしまう様な深いサスペンスが味わえる秀作です。

何よりも登場人物が皆素晴らしいです。

自治体警察側の人たちも犯人側も皆魅力的に描かれています。

好敵手が後のエピソードで何度も出てくるのがまた嬉しいですわ。

ショートショートですから都合良く話が進みすぎる傾向も有るかもしれませんが、僕は凄く面白く一気に最後まで読んでしまいました。

SRIとか時効警察とかあんな不思議な感じです。

でも、しっかりと犯罪描写が描かれているし「え?この先どうなるの?」って疑問がいつも頭の中にあるからどんどんページを捲りたくなるんです。

こういう本が「面白い本」であると思います。

ドラマ化するべきじゃないでしょうか?もしくは続編を作るべきでは無いでしょうか?本当に面白かったから、そう思います。


「闇吹く夏」 と 「ト・ロ・ル 200X年の黙示録」の2冊。

2007年10月12日 | 読書
今日は夜ポタ休み。乗る体力も元気も有るけど休みです。
と言うわけで、久し振りにゆっくりとパソコンに向かっています。

では、読書感想文を2本立てで


「闇吹く夏」荒俣宏

非常に読みやすい本でした。一つ一つの単元が短くてサラサラとページが進んでいきます。
風水師の主人公と邪気を孕んだ敵の風水師の対決を描いています。
遷都とか政治とかも少々描いていますが、サイキックSF小説として読みだした僕にとっては少々退屈。
登場人物達に感情移入出来なかったのが最大の失点。
表紙がクールで格好良いけど、それだけです。
シム・フースイ・シリーズの4作目らしいので頭から読めば、また感想が変わるかな?


「ト・ロ・ル 200X年の黙示録」橋本純

チープさを感じること以外は素晴らしく面白かったです。
自我を持ったスーパーコンピューターが世界を敵に回して暴走しまくるってのを制圧しようとする各国の軍隊と自衛隊。
主人公がメディアの女性リポーターで現地に突撃していく様も痛快でした。
アメリカの政治の闇とか地下の秘密研究室とかもスリリングで面白かったです。
ちょっと、ストーリーが強引で簡単でチープってのが気に成りますが好きです。面白かったです。
でも、挿絵が・・・いただけないほど・・・子供向き・・・で痛い・・・。

ドラゴン殺し

2007年10月06日 | 読書
面白かったです。

龍とかドラゴンとかに纏わる短編5話からなる小説です。

TVゲームとかRPGとかが苦手な僕ですから少しだけ出てきた「そっち系の描写」は好きではありません。

でも、それを差し引いても十分面白い作品です。

作者は荒俣宏さん、小沢章友さん、鳥海永行さん、中村うさぎさん、山本弘さん。

で、イラストを描いておられるのがまた素晴らしい面々。

天野喜孝さん、西村博之さん、山田章博さん、安彦良和さん、米田仁士さん。

それぞれ素晴らしい話でしたがラストの「ア・リトル・ドラゴン」のなかの以下の件が良かった。




「私はお前に父親らしいことを何もしてやれなかった。お前も苦労したと思う。
でも、パパやママを恨んでいる間は、まだ心が子供なのさ。
大人になると、パパやママが完璧じゃないことも、それぞれ欠点を抱えて懸命に生きていることも分かるようになる。
そうして初めて子供は大人の目で親を見ることが出来るんだ。
それが自立って事なんだよ。」

・・・うーん。親になったような気で読んでしまいました。
読み応えのある素晴らしい短編集です。


決してドラゴンズが連覇を逃したのでこの本を選んだわけではありません。

カンザス・シティ

2007年10月02日 | 読書
久し振りに外国人作家の本を読んでみたのですが

僕は面白いと思いませんでした。

ラストのあの感じは良いけど、こんなにも薄い本なのに退屈でした。

ギャングとかマフィアとかジャズとか政治とか出てきますが

登場人物に殆ど全く感情移入が出来ないのがその理由です。

変な犯罪者の夫を強引に助けようとする妻とか、大して良い人が出てこない。

悪い人なら悪い人なりに好感が持てるように作れば良いのに・・・

ストーリーも大して盛り上がらないで終わっちゃった。

早く次の本を読みたいです。

あ、ジャイアンツファンの皆様おめでとうございます。

僕も9回裏のノーアウト1塁からTVを見ておりました。素晴らしい攻防戦を制してのセリーグ優勝ですね。

ドラファンの僕は・・・ふー。(溜息)

後ろ向きのジョーカー

2007年09月29日 | 読書
飲み屋の舞台で客を笑わせるコメディアンの話です。

・・・。

殆ど面白さを感じませんでした。

もっとハードボイルで攻めるのかと思いましたが肩透かし

僕が生まれる(前の?)頃の舞台設定ですから感情移入もしにくかったです。

萩本欽一さんとかピンクレディーとかアフタヌーンショーとか

その頃のテレビ業界に詳しい人が読んだら面白いのかもしれません。

本の中で「最近のテレビ」とか「素人芸の笑い」を批判しているので

余計に読んでて居て困りました。

墜落のグノーシス

2007年09月20日 | 読書
凄く面白かったです。最近読んだ中では間違いなくベストです!

最初の数ページを読んだだけでグイグイ引きこまれる一歩先が読めない展開。

抗うことの出来ない強力な運命を感じちゃいます。堕ちていくのです。

で、怖いのです。心理的に怖い第一部と猛烈に怖い第二部。

(特に第二部の樹海の件は短いシーンなのに鳥肌が立つくらい怖かった、泣)

自分自身の存在の意義を問うってのはフィリップ・K・ディックにも通じる面白さです。

今まで信じていたもの(存在)が崩壊していく様がね・・・。

うーん。

これってサスペンス・ホラーなんでしょうね。

兎に角、読み応えバッチリの秀作です。素晴らしい本!

映画化されていないのかな?


美しい国のスパイ

2007年09月19日 | 読書
うーん。あんまり面白く無かったです。

近未来のアメリカと日本の諜報戦。

経済とか政治とか遷都とか色々あります。

でも、リアルな諜報活動ってこんな感じなのか静かにしか展開しない。

スパイってジェームズ・ボンドさんとかイーサン・ハントさんとかを思い描いてしまう僕にとっては退屈な小説でした。



本の写真が無かったのでミンケイビッチの3ランの写真を貼り付けました。

僕がヤンキースタジアムに行った時のファーストベース・マンは彼でしたから親近感を感じます。(ま、奴は僕に親近感を感じていないでしょうがね)

苦手オリオールズに大勝のヤンキースはついにレッドソックスと2.5ゲーム差ですか。凄い!

ドラゴンズも凄い!秋風の前に野球から目が離せません。

こんな一喜一憂もあと何日か?

日本が見えたらおこしてくれ

2007年09月13日 | 読書
終戦後も戦地に残った旧日本兵の数奇な運命を描いています。

最初は結構退屈でした。

大してストーリーも盛り上がらないし、静かにしか展開しないので詰まらなかったです。

でも、後半に近づくにつれて盛り上がります。

特にラストはグワーっと来ます。泣きそうでした。

いやー。僕も歳かな?


本の写真が捜しても無かったので、珍しくエラーをしたイチローの写真を載せます。

レフトのイバニェスと交錯したので仕方の無いプレイでしょう。捕殺も焦ったのかもですけどね。



因みに僕は名古屋市で彼は隣町の豊山です。

なのでイチローの高校時代のクラスメイトが僕の会社の後輩だったりします。

ま、その当時は鈴木君だったみたいですけどね。

僕が「高校のときのイチローは、どうだったの?」と後輩に聞くと

「○○○○。○○○○。○○○○・・・・」と言いやがった。

僕の後輩よ、きっと君の方が○。○○○○。○だろうよ。

蒼穹の射手

2007年09月12日 | 読書
面白かったです。航空自衛隊のパイロットの話。

パイロットのプライベートの憂鬱、仕事上の憂鬱をしっかり描いていました。

自衛隊の憂鬱も、例の憲法の憂鬱もしっかり描いていました。

作者さんは航空機に造詣が深いのか描写が細かくて臨場感が有ります。

ファントムはファントム・ライダーでイーグルはイーグル・ドライバーなんだそうです。普通知りませんよ、そんな事。

イーグルに特別な装備を施して諸外国に対して攻撃力を備えた特殊戦闘機の話ですけど映画「ブルーサンダー」みたいでスリリング。

アジア系のスパイとか殺し屋とかも暗躍していて物語に奥行きがありました。

続編もあるらしいので、機会が有ったら読んでみたいです。

モスキート・パニック

2007年09月06日 | 読書
まるで映画「アウトブレイク」の世界です。

防ぎようの無い感染症パニック小説。まぁまぁ面白かったです。

特に前半の感染が広がってゆく様は良いですね。スリリングで緊張します。

更に、識者が事態を治めようと進言しているのに権力者に巧く伝わらずに途中で折角の情報が反故にされてしまう描写が良いです。(それも何度も繰り返し)

あああああ、無力だぁ・・・。って虚しくなります。

僕は近未来SFパニック小説として読み始めましたが、あとがきに「医療小説」って書いてありました。

・・・まぁどっちでも良いや。面白かったから。