父の思いで

2010年01月05日 | 日記・エッセイ・コラム

おはようございます お正月気分も少し落ち着き、仕入れの為に秋葉原へ向かっています。 電車の中はそこそこ混んでいます。

目の前に、40代と60代の、親子か友人か…男性二人が立っています。競馬にいくのか、新聞をもち、何やら仲良さげに話しています。 ふと、亡くなった父を思い出しました。

頑固者で短気、お酒が大好きでいつもガミガミ怒られていた思い出しかないのですが、ずうっと記憶をたどると、それでも私が小さかったころは、優しかったのかなあ。

年代の割には長身で、見た目にはそれなりに自信があったらしいです。東京の荒川出身で、口は悪くて根にもたず、喧嘩っ早くて冷めやすいという、まあ、分かりやすいっちゃあ分かりやすい典型的(?)な江戸っ子タイプでしたね。価値観が独特っていうか、『これはアリだろう』『これはナシだな』っていうジャッジが難しくて、特にものの食べ方にはうるさかったなあ。でも、どうも基準が正しくとかキレイにとかではなく、一言で言えば『粋』、かどうかだったような気がします。お金はない家だったので、高い洋服などは着ていませんでしたが、着こなしやオシャレには気を使う方だったかな。だらしがないのは特に叱られました。

箸がきちんと持てないと注意されたり、正座しないでの食事はご法度だったりなどは、小さいころ辛かったですが、大人になって役立っているのは、私はもうやめてしまいましたがタバコのくわえ方、持ち方火の点け方、フィルターのついてない、いわゆる『両切りタバコ』の喫い方なんかは教わっていてよかったですね。また、つまみが肉ならおかずは魚、逆なら逆でとか、お刺身のわさびは醤油に溶かさず刺身に乗せて食べるのがいいんだけど、練りワサビでそうすると返っておかしいから、どうせやるなら本ワサビの時にしろとか、そういう所にうるさい人でして、そうした話を『ウンウン』と聞いているととても機嫌よく、いつまでもしゃべっている人でした。お酒の飲みすぎで手足がわるくなり、最後は歩くのにも困難な状態で亡くなりましたが、出来ればもっとトシをとっても一緒に出かけたり、温泉に入ったりしたかったなあ。

理想の父親…というイメージからははるかに遠いけど、やはり感謝は感じます。

今、会ったらなんて言われるかな、などと思うと微妙です(笑)

もっと頑張れって言われるかな~(^^;

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