DAWN BREAKER weblog~from Dusk till Dawnbreak~

ジャンル不問の音楽にまつわる独白集。
いわば「音楽百物語」。

GEHENNA「MALICE」~引っ張り出して聴いたらかなり良かったシリーズ①

2007-01-12 01:44:38 | CD
GEHENNAは素晴らしいバンドだった。
結局彼らもデスメタルになってしまったけど(それでも出来は結構良かった)、最初の「THE FIRST SPELL」、そして続く「SEEN THROUGH THE VEILS OF DARKNESS (THE SECOND SPELL」は、個性的かつ充実した名盤であった。
とりわけ「SEEN THROUGH...」の方は、「基本中の基本」でも紹介している通り、必聴盤。
ミドル中心の曲調なれど、荘厳だが派手すぎないオルガン調のキーボードがドラマティックさを演出するブラックメタル。
憂いや泣きの色調を帯びたトラッド/フォーク調のメロディが要所要所で出てくるのもよかった。

その名盤の陰に隠れて(?)、今日棚を見るまでしばらく存在を忘れていたのが、三枚目の「MALICE」。
前作のサウンドを踏襲しながらも、より引き締まった曲作り、そしてよりタイトな音作りになっていて、素直にカッコイイ出来だ。
エッジの効いた明快なギターリフの導入により、よりヘヴィメタル的になっているとも言える。
が、やはりドラマティックなキーボードは活躍し、GEHENNA独自のサウンドになっている。
今回、久々に聴いて、しばらく放置していた自分を恥じました。
i Podに入れてしばらく聴きまくりたいと思います。

さて、キーボードを担当するSarcanaちゃん♀は、このアルバムを最後に脱退してしまう。
(4枚目にもゲスト参加していたが。)
その辺りの事情は寡聞にして知らないが、4枚目からサウンドが変化したことを思うと、初期のGEHENNAサウンドの鍵を握っていたのが、Sarcanaちゃんであったのは間違いないようだ。
今はどうしているのだろう、Sarcanaちゃん…。






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