2016年3月5日(土)14時開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
ワーグナー作曲
歌劇「さまよえるオランダ人」全3幕
指揮:沼尻竜典
演出:ミヒャエル・ハンペ
装置・衣装:ヘニング・フォン・ギールケ
【キャスト】
オランダ人:青山貴
ダーラント:妻屋秀和
ゼンタ:橋爪ゆか
エリック:福井敬
マリー:小山由美
舵手:清水徹太郎
合唱:二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部
(合唱指導:三澤洋史)
管弦楽:京都市交響楽団

レポートが遅くなりましたが、今回も初日を聴いてきました。
平成19年度から始まったびわ湖ホール・神奈川県民ホールの共同制作オペラに
前回からiichiko総合文化センター(大分)が加わりました。
福岡在住の私にはもちろん大分が一番近いし、九響さんのワーグナーにも惹かれるのですが、
大分公演だけは指揮者が違うようで、やはり沼尻さんで聴きたい私、
今回も結局、びわ湖まで遠征してしまいました。
(毎回そんなこと書いてる気が・・私の大分デビューはいつになるんだろう(涙)

という事情はさておき、今回も良いお天気。
もう7~8年びわ湖オペラに通っていますが、なぜか天気が悪かったことがありません。
湖畔のオペラハウスはロビーにも光が溢れ、嫌が応でも気持ちは上がり、
このロケーションこそ最高の演出だといつも思うのです。

演目は「さまよえるオランダ人」、舞台となるのも水(海)のほとりですが、
外の明るさとは打って変わり、物語は暗く激しい嵐のシーンから。
実際のセットとプロジェクションマッピングを駆使した迫力の舞台でした。
全3幕、約2時間半休憩なし、演奏する側もさぞかしと思いますが、
足腰をちょっと傷めている私は最後まで座っていられるか不安で、
端っこの席にしたりしたけれど、結局夢中になって痛みも感じず。まったく杞憂でした。
視覚的に直球勝負の(ように見える)舞台設定は気持ちを入れやすく、
そして何より歌手のみなさんの力強い歌唱と渾身の演技に鷲掴みにされた感じ。
今回の演出では、お芝居の自然な動きの中で歌うことが多く、
歌いながらの振りもあるし、そもそも正面向いて歌えるとは限りません。
それでもホール中に豊かに響き、
上階隅っこの私の心に沁みるように、刺さるように届く歌声が素晴らしかったです。
主役3人も大健闘だったと思いますが、
エリックを歌った福井敬さんの(さすがの)安定感ある歌唱も魅力的ですし、
マリー@小山由美さんも、登場するだけで場の雰囲気が変わるような、まさに圧倒的存在感。
お二人とももっと聴きたかったなあ、というのは超個人的率直な感想ですが、
こうした実力派が主役以外の役を歌うのも、びわ湖オペラの醍醐味だったりします。
ひとつだけ、「舵手」に関する演出には私もやっぱり「あれれ?」でした。
自分の見間違いか解釈違いか(何せ鑑賞素人なので)と思いましたが、
その後新聞評などでもいろいろ書かれていて、やっぱりそうだったんだなと。
でもだからこそ、あのオーソドックスな舞台があったとも言えるわけで、
感想をひとことで表すのはとても難しいです。

来年の共同制作は同じ演出家でいよいよリング。
年に1作ずつ、4年越しの新制作とのことで、これもまた話題になりそうです。
私はどの会場で見るんだろう・・(笑)
やっぱりびわ湖まで来てしまいそうな予感もします。
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
ワーグナー作曲
歌劇「さまよえるオランダ人」全3幕
指揮:沼尻竜典
演出:ミヒャエル・ハンペ
装置・衣装:ヘニング・フォン・ギールケ
【キャスト】
オランダ人:青山貴
ダーラント:妻屋秀和
ゼンタ:橋爪ゆか
エリック:福井敬
マリー:小山由美
舵手:清水徹太郎
合唱:二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部
(合唱指導:三澤洋史)
管弦楽:京都市交響楽団

レポートが遅くなりましたが、今回も初日を聴いてきました。
平成19年度から始まったびわ湖ホール・神奈川県民ホールの共同制作オペラに
前回からiichiko総合文化センター(大分)が加わりました。
福岡在住の私にはもちろん大分が一番近いし、九響さんのワーグナーにも惹かれるのですが、
大分公演だけは指揮者が違うようで、やはり沼尻さんで聴きたい私、
今回も結局、びわ湖まで遠征してしまいました。
(毎回そんなこと書いてる気が・・私の大分デビューはいつになるんだろう(涙)

という事情はさておき、今回も良いお天気。
もう7~8年びわ湖オペラに通っていますが、なぜか天気が悪かったことがありません。
湖畔のオペラハウスはロビーにも光が溢れ、嫌が応でも気持ちは上がり、
このロケーションこそ最高の演出だといつも思うのです。

演目は「さまよえるオランダ人」、舞台となるのも水(海)のほとりですが、
外の明るさとは打って変わり、物語は暗く激しい嵐のシーンから。
実際のセットとプロジェクションマッピングを駆使した迫力の舞台でした。
全3幕、約2時間半休憩なし、演奏する側もさぞかしと思いますが、
足腰をちょっと傷めている私は最後まで座っていられるか不安で、
端っこの席にしたりしたけれど、結局夢中になって痛みも感じず。まったく杞憂でした。
視覚的に直球勝負の(ように見える)舞台設定は気持ちを入れやすく、
そして何より歌手のみなさんの力強い歌唱と渾身の演技に鷲掴みにされた感じ。
今回の演出では、お芝居の自然な動きの中で歌うことが多く、
歌いながらの振りもあるし、そもそも正面向いて歌えるとは限りません。
それでもホール中に豊かに響き、
上階隅っこの私の心に沁みるように、刺さるように届く歌声が素晴らしかったです。
主役3人も大健闘だったと思いますが、
エリックを歌った福井敬さんの(さすがの)安定感ある歌唱も魅力的ですし、
マリー@小山由美さんも、登場するだけで場の雰囲気が変わるような、まさに圧倒的存在感。
お二人とももっと聴きたかったなあ、というのは超個人的率直な感想ですが、
こうした実力派が主役以外の役を歌うのも、びわ湖オペラの醍醐味だったりします。
ひとつだけ、「舵手」に関する演出には私もやっぱり「あれれ?」でした。
自分の見間違いか解釈違いか(何せ鑑賞素人なので)と思いましたが、
その後新聞評などでもいろいろ書かれていて、やっぱりそうだったんだなと。
でもだからこそ、あのオーソドックスな舞台があったとも言えるわけで、
感想をひとことで表すのはとても難しいです。

来年の共同制作は同じ演出家でいよいよリング。
年に1作ずつ、4年越しの新制作とのことで、これもまた話題になりそうです。
私はどの会場で見るんだろう・・(笑)
やっぱりびわ湖まで来てしまいそうな予感もします。