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My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

ベルリンフィル12人のチェリストたち

2016年07月08日 | Music
ベルリンフィル12人のチェリストたち 福岡公演
「熊本震災 復興支援演奏会」

2016年7月7日(木)午後7時開演
アクロス福岡シンフォニーホール 

ジャン・フランセ:朝のセレナーデ(オーバード)
カブリエル・フォーレ:組曲「ドリー」より子守唄
ユベール・ジロー:パリの空の下
ホセ・カルリ:オスヴァルド・タランティーノに捧ぐ
アストル・ピアソラ:愛のデュオ
アストル・ピアソラ:レヴィラード
アストル・ピアソラ:ソレダード(孤独)
オラシオ・サルガン:ドン・アグスティン・バルディ
アストル・ピアソラ:エスクアロ(鮫)
アストル・ピアソラ:現実との3分間

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さいごはスタンディングオベーション。
また福岡へ来てくださって、本当にありがとうございました。

末永の森コンサート Vol.50

2016年07月06日 | Music
2016年7月3日(日)14時開演
末永文化センター

【プログラム】
J. パッヘルベル:カノン
F. J. ハイドン:3本のチェロのためのディベルティメント
J. ヨンゲン:4本のチェロのための3つの小品
G. ビゼー:カルメン組曲
R. ロジャース:サウンドオブミュージックメドレー
A. ピアソラ:リベルタンゴ
J. S. バッハ:シャコンヌ

【出演】
長谷川彰子(首席)/石原まり/重松恵子/清水潔子/鈴木淳/宮田浩久

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いつの間にか半分以上女性が占めるようになった九響のチェロセクション。
首席交代後、初めてのチェロアンサンブルを聴きに行きました。

人気のコンサートシリーズ。
住宅街の真ん中、交通の便も決して良いとは言えない小さなホールですが、
相変わらずの盛況でこの日もほぼ満席でした。
ご近所の私は早めに入場してかぶりつきの好位置に着席(^^)
こんなに間近で大好きなチェロを聴ける機会はなかなかありません。

個人的に聴けてうれしかったのはピアソラとバッハ(シャコンヌ)。
前半では初めて聴いたヨンゲンが圧倒的でした。
女性奏者が多くて華やかな印象ですが、深みのある九響チェロの音色は健在です。
特に、新しい首席の長谷川さんの音色は伸びやかで落ち着いていて、
楽器が身体の一部のように、語りかけるような歌のような、
そんなナチュラルな音色で素敵でした。

前半は長谷川さん、後半は石原さんがMCを担当。
多少たどたどしい進行も微笑ましく、温かな雰囲気の良いコンサートでした。



アンコールは「いざゆけ若鷹軍団」
ソフトバンクホークスの球団歌、チェロアンサンブルで初めて聞きましたが、
なかなかの迫力でした!

九州交響楽団 第350回定期演奏会

2016年07月03日 | Music
2016年7月2日(土)午後3時開演
アクロス福岡シンフォニーホール

ダニエーレ・ルスティオーニ(指揮)

フランチェスカ・デゴ(ヴァイオリン)*

ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」(原典版)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調*
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調


(↑画像は公式facebookより)

溌剌とした指揮に導かれ大いに盛り上がった2014年4月の定期演奏会の印象は、いまだ鮮やか。
2年ぶりに、ルスティオーニ氏が九響の指揮台に帰ってきてくれました。
しかも、素晴らしいヴァイオリニストとともに。

この日私が最も印象的だったのはそのヴァイオリン協奏曲でした。
じつはあまり期待していなかったのです(すみません)。
美男美女カップルに微笑ましく思う反面、
公私混同じゃない?なんてちょっぴり疑問を感じた自分、大いに反省です。

ヴァイオリン協奏曲の中でも非常に難易度が高いと言われるショスタコーヴィチ、
デゴ氏は終始集中力高く、強い意志でぐいぐいと推進していきます。
しなやかな中に強靭な芯を秘めた明るい音色。
どんな速いパッセージも細かい音の粒が立ち、滑らかに美しく響き、
また緩やかな歌には熱い心がこもっています。
途中からはあたかも耳元で筋書きのある物語を聴いているような気持ちになりました。

鳴り止まない拍手喝采に応えてアンコールを二曲。


これからきっと、ますます活躍されることでしょう。
忘れずに追いかけていきたいヴァイオリニストです。

さて、すっかり(私の中では)主役をヴァイオリンに奪われた感の指揮者ですが、
ルスティオーニ氏、今回もおおいに盛り上げてくれました。

颯爽とした気持ちの良い指揮ぶりは相変わらず、
豊かな表情と表現力で、奏者(と客席も)の心をつかむのが上手です。
オーケストラもその指揮にぴたりと寄り添い、
生き生きと躍動感ある演奏を披露してくれました。
この日は、昨季までコンサートマスターだった近藤薫氏が、
東フィルへ移籍されてから初めて、客演としてコンマス席におられ、
弾むような勢いある演奏、という印象がより強くなりました。
(2年前の演奏会でもこのコンビでした)

というわけで、1曲目の「はげ山」は、ムソルグルキー「原典版」でしたが、
荒削りとされるこの版も、
勢いづいたこの日の九響さんにはむしろぴったりだったかもしれません。

後半のラフマニノフ3番も、奏者にとってはプレッシャーのかかる難曲とのことですが、
指揮者の的確で(意外と)緻密な指示、奏者の皆さんの精妙かつ熱気のこもった演奏で、
終始変化に富む大曲、堂々として美しい大伽藍のようでした。素晴らしかった。

そうそう、この日の演奏会ではちょっと素敵なエピソードがもうひとつ。
演奏後、カーテンコールで呼び返されたルスティオーニ氏が、急に拍手を静めてスピーチを。
「どうもありがとう。今日は自分にとっても特別なコンサートだったが、
 もうひとり、今日のコンサートが特別な人がいます」
退団の決まっているコントラバスの音部幸治さんのラストコンサートだったのです。
(花ではなく)一升瓶をプレゼントされて、涙涙のご挨拶で、思わずこちらももらい泣き。
終演後まで九響さんらしい、温かなコンサートでした。



さて次回351回定期は月末(最終営業日!)。
指揮は上岡敏之氏だし、
モーツァルトの協奏交響曲では木管首席4人がソロをとるし、
メインのブラームス1番も大好きなので、駆けつけたいところなのですが、
仕事の都合でおそらく(というか絶対)間に合わないのが悲しい。。
なんとかブラームスだけでも聴きたいなあ。

九州交響楽団 第349回 定期演奏会

2016年06月01日 | Music
2016年5月27日(金)19時開演
アクロス福岡シンフォニーホール

ヨルダン・カムツァロフ(指揮)

ワルター・アウアー(フルート)*
佐藤美香(ピアノ)**

R. ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」第1幕への前奏曲
J. イベール:フルート協奏曲*
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)**

九州交響楽団
(コンサートマスター:扇谷泰朋)

(とりあえず記録のみですみません。後日余裕ができたら感想を少し書きます)


九州交響楽団 第348回定期演奏会

2016年04月27日 | Music
2016年4月22日(金)午後7時開演
アクロス福岡シンフォニーホール

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番*
R. シュトラウス:家庭交響曲

ミシェル・ダルベルト(ピアノ)*
小泉 和裕(指揮)

九州交響楽団
(コンサートマスター:扇谷泰朋)



今年度最初の定期演奏会。
私も定期会員を更新しました。
視覚的にも楽しみたい私はアクロスでは上階席を好みますが、
予算との兼ね合いもあり、毎年散々悩みます。
結局今年も2階バルコニーを選択。席番は昨年より少し前方になりました。
初めての席で余裕を持って行きたかったけれど、結局開演ぎりぎり滑り込み。

前半はベートーヴェンのピアノ協奏曲4番。
ソリストのミシェル・ダルベルト氏は以前NHKのピアノレッスン番組で
講師を務めたこともあるそうです。
個人的には、ベートーヴェンよりもアンコールのドビュッシーが印象的でした。
特に2曲目の「ゴリウォーグのケークウォーク」。
お洒落で素敵な演奏、遊び心もたっぷりで聴いていてわくわくしました!



さて後半はR.シュトラウス「家庭交響曲」、私はホールで聴くのはひさしぶり、多分2度めです。
家庭内のあれこれを描いたホームドラマ的音楽(?)ですが、
管楽器ずらりの大編成、
各楽器間で繰り広げられる登場人物たちの主題(とその変奏)のリレーも面白く、
思わず身を乗り出して見入る私。
もちろん躍動感あふれる渾身の熱い演奏にも酔いしれました。



最後にこの日の指揮者、音楽監督小泉氏から新年度の挨拶と、
熊本大分地方の震災復興のための募金協力依頼がありました。
(余談ながら、終演後のホール出口で小泉監督自らが募金箱を手に立たれており驚きました)

おかげさまで私や家族は皆、地震の影響もなく平穏におりますが、
熊本方面に住まう私の知人にも、今も避難所にいたり、車で夜を過ごしたりする方もおられ、
余震の続くなか、先の見えない不安と闘っています。
福岡にいる私は、自分のできることを着実に、と模索する毎日です。

誰もが憂なく音楽を楽しめる日が、ふたたび訪れますように。