廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2004年7月(5)

2022-10-25 22:22:22 | Weblog
イレギュラー(後編)
at 2004 07/16 09:47 編集


 ある日の帰り道、急に気が向いて私は近所の『みずとりの浜公園』に立ち寄った。 ここは最近出来た埋め立て地の一角にあり、この埋め立て地が出来た為にそれまでの干潟が無くなって行き場が無い渡り鳥の為の人口干潟が作られているのだが、所詮“作り物”なのか波の浸食で干潟の面積が縮小してしまったりするなど色々と苦労をしているらしい。 それでも冬になると渡り鳥が来る事は来ているらしいですが... 遠くに瀬戸内の島々が見えます。 私の好きな故郷の風景です...


 広島城の近くには『縮景園』と言う大名庭園がある。 何でも中国や朝鮮半島など、各地の自然の景観を再現したと言うコンセプトらしいですが... どうも私はこの手の庭園って好きになれないと言うか感動しないと言うか... 旅行した先でも色々な庭園を見たのですがあまり感動した経験は無いです。 それよりも無名だけど自然の山とか川とか湖だとか海岸だとか島とかを見る方が私は好きです。 人間の手で自然よりも美しいものを創り出すのは限りなく不可能に近いのではないでしょうか...?


1989年10月19日、その日はプロ野球ファンにとって“伝説の日”となった。 当時はライオンズの最強時代、その年はバファローズとの激しい優勝争いの末、最後の試合となった川崎球場でのバファローズとオリオンズ(現マリーンズ)とのダブルヘッダーに優勝の行方が委ねられた。 この二試合の内、バファローズが一試合でも負けるか引き分ければ既に全日程を終えているライオンズの優勝、そして連勝すればバファローズの逆転優勝となる。 第一試合は激戦の末にバファローズが梨田捕手(現バファローズ監督)のヒットで決勝点を挙げて勝利。 そして第二試合、勝ち越したバファローズはエースの阿波野投手を抑えとして送り込んだ。 しかし阿波野投手はオリオンズの高沢選手に同点ホームランを打たれてしまい、延長10回をもって規定により引き分け。 ライオンズが優勝した。 そしてこの試合の模様はテレビ朝日が緊急中継するなど話題を集め、10年以上経った今でも折に触れてこの試合の事が語られている...


 1994年のセ・リーグは開幕から好調のジャイアンツが独走するかに思われたが、そのジャイアンツは夏場から低迷し、秋には追い付かれて混戦にもつれ込んだ。 そして10月、ジャイアンツとドラゴンズが同率首位となって最後の130試合目を迎えた。 最後の試合はナゴヤ球場での直接対決。 2チームが同率首位のまま最終戦を迎えるのも異例だが、その最終戦がその両チームの直接対決となるのは前代未聞の劇的な展開。 試合の方は場慣れしている(?)ジャイアンツの猛攻でワンサイドゲームになったが、それでもテレビ視聴率は48パーセントまで上がり“国民的関心事”とまで言われて大いに話題となった...


 以上の二つの“伝説”にはいくつかの共通点がある。 決着がシーズン最終戦(当時は130試合制)までもつれ込んだ事、またテレビが大きく取り上げて話題を読んだ事、なのだが実はもう一つあります。 それは“シーズン開幕当初には存在していなかった試合”だと言う事です。 いずれの試合も雨天中止によってたまたまペナントレースの最後の方に組み込まれた試合で、本当に雨天中止が生み出した全くの偶然によってこの試合が出来あがった事です。 もちろん選手達の頑張りもこの“伝説”が出来あがった重要な要素です。 選手達の必死の頑張りと自然のもたらした不思議な巡り合わせで“伝説”は創られました...


 何年前からか、新聞のテレビ欄にある野球中継の部分を見ると、『●●対XX』と言うタイトル、開催する球場の名前、実況アナウンサーと解説者の名前と続いてその下に「エース上原は猛虎打線を止められるか、息詰まる甲子園決戦!」みたいな試合内容を勝手に予想した(?)変てこな文章が入れられる様になっている。 何でこんな文章を入れるのだろうと考えて、元々この文章の部分には何が書かれていたのか思い出すと、ここには雨天中止の場合に代わりに放送する番組の紹介がされていたのを思い出した。 考えてみれば昔は頻繁に野球中継の雨天中止があった。 私も天気予報を見て雨天中止を予想し、年の為にビデオ録画を予約した事もよくあった。 今は全国にドーム球場が造られてプロ野球の雨天中止はかなり少なくなった。 しかし、それはかつてのナゴヤ球場決戦みたいな“伝説”の生まれる可能性がほとんど無くなった事でもあります...


10月25日の巡回備忘録
 今日は本など荷物が多くなる見込みだったので徒歩では無くバイクで家を出発⇒宮島街道に出る前にセブンイレブン五日市駅前店へ立ち寄りおにぎりとカフェオレを購入⇒宮島街道から平和大......

 そう言えば先日、マリーンズ球団が本拠地の千葉マリンスタジアムをドーム球場に改造してくれと千葉市に要望したと言う話を聞いた。 最初私はプレーに影響が出ている海からの風が原因かと考えました。 でもそれは違う、打球の行方を変えてしまう千葉マリンスタジアムの気まぐれな風ですが、マリーンズのファンがあの風を嫌っていて球団にドーム化を要望していると言う話は聞かない。 私はむしろマリーンズのファンは千葉マリンスタジアムの風を愛していると思うのですが? そうなるとやはりマリーンズが千葉マリンスタジアムのドーム化を願う理由は雨天中止を嫌っているのが原因なのでは...?


 昔、『プロ野球ニュース』(フジテレビ・すぽるとの前身)には“雨企画”と呼ばれているものがあったそうです。 複数の試合が雨で中止、日によっては全試合が中止になる事もあったのでその場合に放送する企画ものをあらかじめ用意しておくと言う一種の危機管理ですが、そんな普段の苦労の末にあの“視聴率48パーセント”があったのではないでしょうか? 日本中、ドーム球場だらけになり、雨天中止の影響をうけにくくなって楽になったでしょうか。 何もかも予定通りになって嬉しいでしょうか? でも汗も掻かず、リスクも負わずして大きなものを得られるはずが無いのはビジネスの基本なのでは? プロ野球はどうしても毎年同じ事を繰り返す“マンネリの世界”です。 それに強い輝きを与え、ファンの心に強い印象を焼き付けていたのが“10月の伝説”なのではないでしょうか...?


 自然の美しい日本にはやっぱり屋根の無いオープン型球場が似合っていると思います。 スタンドの向こうに山々が見え、自然の風が吹き込んで来て、月や星、太陽や雲の流れるのが見えて... 福岡ドームだって屋根を開けて試合を出来ないのでしょうか? 応援歌にも出て来る玄界灘の風が嫌いだとは思えないのですが。 ジャイアンツだって本当にテレビ中継の視聴率を回復させたいのなら東京ドームは捨ててグリーンスタジアム神戸みたいな総天然芝オープン球場を東京に造るべきなのでは。 情けない話ですが野球大国日本の首都・東京には国際基準を満たす野球専用スタジアムは無いのではないでしょうか。 本当に残念な話です。 日本の美しい自然と一体になった野球の復活こそプロ野球の人気回復に繋がると私は思います...

 ...以上です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 呉へ日帰りツーリング | トップ | 組織に競争は必要 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事