天下分け目・広島

　今日は広島市長候補として優勢だと伝えられるある候補（公職選挙法の関係で実名は出せない）の選挙事務所にお邪魔しました。　私は別の候補者への投票を既に決めているのですが、私の目的は特定候補者の応援では無くサンフレッチェのサッカー専用スタジアム（サッカーのホームゲームは少ないのである程度の多目的利用は必要ですが．．．）を郊外型ショッピングセンターの攻勢に晒されて危機にある中心市街地に呼び込んで街を活性化、同時に郊外のショッピングセンターとの”共存”を図る事ですから、”策士”としては誰が市長になったとしてもサンフレッチェの移転問題だけは解決出来る様に”リスク分散”するべきだと思って他の候補者サイドとも接触を図っています。　関ヶ原の戦いの折、真田昌幸をはじめ全国の大名は豊臣と徳川、どちらが勝っても一族が生き残れる様に息子達を別々の陣営に参加させるなど涙ぐましい努力をしました、私もまた歴史上の人物達に学ぶ事にします．．．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　広島駅に着いた、駅構内のアナウンスによると東日本大震災の影響で部品不足になり間引き運転（何か嫌な言葉だな．．．）していたのが、部品不足の解消で明日から元のダイヤに戻るのだそうで、１時間に１本のまるで田舎のローカル線みたいな便数でＪＲ離れを危惧していた私としては一安心です。　そんな事を考えている内に問題の選挙事務所に着きました。　中に入ると事務所は比較的広く、奥に仕切られた部屋があるのが見えます。　そこに居たのは受付の女性だけで、私が「誰に投票するか決めかねている一有権者です。　前に頂いたマニフェストに関する質問があるのですが。」と言うと「少々お待ち下さい。」と奥の部屋に誰か呼びに行った。　私は運動員のジャンパーを着たオッサンが来ると思っていたのですが、やって来たのはスーツをビシッと着こなしたビジネスマン風の紳士だった。　私は「しまった．．．私は普段着なのに。」と斉藤道三の気分になりました。　やはり今の時代は肉体労働者もスーツ一着くらいは持っていないとダメだな、金に余裕が出来たら三井越後屋でイージーオーダーのスーツを買うべきかも知れない．．．

　気を取り直して”敵との交渉”を開始しよう。　私はこの候補者の公約は余りにも曖昧で、仮に当選しても役人を使いこなす事が出来ずに何も変えられず、旧態依然の状態が今後も続いて広島が活気を失って衰退すると決め付けていたが、本人は会っていないから分からないが少なくとも周囲のスタッフは優秀みたいだな、その辺はさすが”大政党”と言うべきか。　来た時は受付の女性しか居なかったけど、しばらくすると多くの人が引っ切り無しに出たり入ったり、ただ企業経営者風の支持者と私みたいな”個人”とでは明らかに扱いが違う、これは”市民派”などと言われる候補の事務所で感じた印象と明らかに違い、企業などの”大口”の支持者に依存して個人の扱いとつい差が付いてしまう、大きいが故に時代の変化に柔軟に乗り切れない難しさがあるみたいですね。　ただ、私の応対に出たスーツの男は普段着で現れた名も無き有権者一人にも丁寧に話を聞いて質問にも答えてくれて感謝そして感心しました。　その間にも何度も携帯が鳴ったりして忙しそうでしたけど面倒臭がる様子も無かったし、なかなか大した人物でしたね．．．

　そんな訳で私としては広島西飛行場問題に広島空港へのアクセス問題、西広島バイパスとアストラムラインの延伸問題、広島大学跡地、そして何より旧広島市民球場跡地問題について他の候補者の事務所でも聞いた事と同じ話を力説し、既に市議会で否決された緑地公園案の”再検討”についてサンフレッチェ、そごう、本通商店街ら直接の利害関係者も検討委員会のメンバーに加えて公開の場で議論して下さいと要望しました。　サンフレッチェのサポーターとしてやれるだけの事はやりましたし、後は選挙でどんな結果が出るのかを見て改めて”新市長への要望”として書きます。　それにしても今日は選挙事務所の雰囲気に緊張して疲れた．．．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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　．．．以上です。