廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2003年12月(下)

2021-04-30 22:22:22 | Weblog
メジャーリーグ・日本球界乗っ取りの大戦略
at 2003 12/21 15:54 編集


 昨夜、テレビを見ていると『ブロードキャスター』(TBS系)で”松井メッツ入団とMLBの戦略”と言う特集をやっていた。 その中で「日本プロ野球のスター選手を獲得すると中南米の選手に比べて獲得資金は掛かるが、日本のファンと言う”市場”も持って来てくれる為に”投資”は十分に回収出来る。」みたいな事が語られていた。 言われてみれば確かにそうだ。 日本プロ野球のスター選手はマイナーリーグで育てる手間が省ける上に集客面でも”即戦力”だと言う訳だ...


 番組の中でも言われていたが、メジャーリーグはヤンキースの開幕戦(デビルレイズの持ち試合・ヤンキースから見るとビジターゲーム)を日本で開催すると決定した。 イチロー選手が活躍するとマリナーズの試合を持って来て、今度は松井選手の”凱旋試合”を持ってくるのだから商売上手と言うか何と言うか... アメリカではバスケットボールやアメリカンフットボールの人気が高くて野球人気は頭打ちらしいが、それなら海外に目を向けるところが日本の考え方と対照的だと結んでいた。


 考えてみれば野茂投手(現ドジャーズ)が日本を”脱出”してメジャーリーグに飛び込んで行った事が全ての始まりだったか。 野茂投手の活躍はアメリカでも人気を博したが、それまで一部のファンだけが注目していたメジャーリーグが身近になり、以前からメジャーリーグ中継をしていたNHKが衛星放送の売り込みの為に飛び付いて大々的に売り出したのだったな。 そしてイチロー選手らの野手がメジャー入りし、日本人選手の情報を毎日発信出来る様になった事が”決定打”となった...


 プロ野球の来期契約更改がほぼ終わったが、今年はその席で”メジャー志向”を口にする選手が続出し、あまりの多さにさすがの私も辟易してしまった。 昔は給料(年棒)の高さがステータスで、最近は一億円が一流選手の基準となっていたが、これからはメジャーリーグ行ける事が超一流の基準になりそうな状況になって来た。 今まで何人もの識者が日本プロ野球がアメリカのマイナーリーグ化すると警鐘を鳴らして来たが、それが現実になりつつある...


 メジャーリーグも”ビジネス”だから当然”市場調査”ってものをやったと思うが、結果として日本には地域に根差したプロ野球チームが少なく、ほとんどの地域で自分達と全く縁の無い読売ジャイアンツの試合が放送され、当然ながらジャイアンツのファンが多い。 地域と全く無関係でも受け入れられるなら...そう、メジャーリーグが”取って代る”事は十分に可能だと考えたのだろう。 読売が自分達の商売の為に作り上げたシステムをまんまと利用されてしまった訳だ...


 これから日本のプロ野球はどうなるのか? 仮に崩壊し、潰れてしまったら、それならそれでサッカーのJリーグみたいな形で再建すれば良いと思っているし、その時は私も出来る限り何らかの形で尽力したいと思っているが、一方でプロ野球が崩壊すれば多くのものを失う人も多いと思います。 読売だって制約の多いメジャーリーグに参入する気は無いでしょう。 彼らには今が最後の機会だと思うのですが... 豊田泰光さんらが提唱する建設的な意見を取り入れてアメリカに対抗できる野球界を創るべきだと私は思います。 私個人的にはメジャーリーグは好きなのだが、日本のプロ野球も頑張って欲しい...


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クリスマスの予定
at 2003 12/22 06:57 編集


 今から大阪まで旅行に行って来ます...と言いたいところなのだが、6時41分の便で出発するはずが間に合いそうに無くなったので次の便にしてしまった。 こんな出鱈目が許されるのも一人旅ならでは...か。 一応、二泊三日の予定で24日の夜に広島に戻るつもりです。 電車の中でクリスマスというのも私らしいと言えば私らしいか。


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兵(つわもの)どもが夢の跡...
at 2003 12/25 23:55 編集


 12月22日から24日にかけて大阪方面に旅行して来ました。 初日は大阪に行く前に彦根(滋賀県)に立ち寄りました。 彦根城に行くのは前からの希望だったので。 ”城攻め”用に新調したトレッキングシューズが役に立ちそうだ。 実際に行って見てあまりの立派さにびっくり。 ここの天守閣は観光用の鉄筋コンクリート製ではなく江戸時代の本物が現存しています。 かなり小ぶりな天守閣ですが歴史の重みを感じて感激しました。 いい体験になりました...


 2日目は先日オープンして話題になった『なんばパークス』に行きました。 東京の『六本木ヒルズ』と対比される事もありましたが、こちらは”空中庭園”や吹き抜けを多用した落ち着きのある感じでしょうか。 私はブランド物とかに興味が無いので内部の各種ショップは無視し、パンフレット片手にさっさと7階へと向かった。 お目当ては麺類のテーマパーク『なにわ麺だらけ』と『南海ホークスメモリアルギャラリー』だ...


 7階... エスカレーターから降りてすぐの所に『南海ホークスメモリアルギャラリー』はあった。 ”ギャラリー”とは言っても壁にパネルなどで展示してあるだけなのだが... 最初は水島新司さんの漫画『あぶさん』の主人公・景浦選手の特大イラストが迎えてくれ、その次は球団創立から球団譲渡までの歴史。 そして歴代の名選手紹介。 あとモ二ター画面では南海ホークス黄金時代の映像が流されていた。 それと南海時代のホークスファンだった有名人のコメントも寄せられていた。


 ここで改めて昭和30年代の野球を見ていると、やはり鳴り物(トランペットや太鼓)などの音は全く聞こえず、大観衆の自然なざわめきや歓声だけが聞こえてすごく新鮮。 今、メジャーリーグの影響で”スタジアムの音”が注目されているが、日本でも昔は自然な音と歓声だけがスタジアムを支配していたのだ。 いつからあんな騒音まみれの世界になったのか? もはや”昭和30年代”に戻る事は出来ないにしても、スタジアムの雰囲気を”自然回帰”する事なら出来るはずなのだが...


 それと、展示では”大阪の庶民に愛された下町のチーム”、”かっこいい大人の集団”である南海ホークスの魅力が紹介されていたが、それならなぜその”大阪の球団”は九州に去らなければいけなかったのか...? 私が野球を見始めた頃、大阪市内最大の繁華街にあるはずの大阪球場はガラガラだった。 門田選手らの名選手も出たが球場に客足は戻らなかった。 確かに成績も低迷していたけど、最大の原因は勝っても負けてもタイガースにしか感心を示さない関西マスコミの責任が大きいと思います。


 ところで、「阪神タイガースのホームタウンはどこですか?」と聞かれて即答できる人はいるだろうか? 大阪...ではないし神戸でもない。 甲子園球場は西宮市にあるが、でも何か違う気がする。 だが大阪も神戸も京都も奈良もほとんどタイガースのファンだらけにあっている。 一方で「うちは大阪の球団です。」と宣言している球団は観客が集まらず他地域に出て行く事になる...


 以前、新聞にバファローズの親会社・近鉄グループの幹部が「球団を持つ宣伝面でのメリットはもう無くなった。」と発言していたという記事があった。 将来は上本町の近鉄デパートあたりに『大阪近鉄バファローズホークスメモリアルギャラリー』が出来るのだろうか? 本当、もっと地元の球団を大事にするべきなのではないだろうか?...とタイガース優勝の熱気がなまだ残る大阪の地で思いました...


草沼道と石内バイパス

 今日は祝日の後で夜勤が休みだったから昼も普段より早めに起き。 バイクで呉とかに行きたかったが外出自粛要請が出ている中なので遠出は避け、近場でちょっと”冒険”しに行きました。 通勤......

誕生!『黄金の内野陣』
at 2003 12/26 23:56 編集


 昨日書くのを忘れていたが、大阪旅行の3日目は大阪天満宮への”初詣”でした。 なぜ年末にするのかと言えば、お正月は物凄く混雑してお参りに集中できないから...まあ私が天邪鬼だからと言う事もありますが。 小学生時代、私は作文が苦手で苦手で授業中に書けず、宿題になったが徹夜しても書けずに涙を流していた事を思い出す。 文才の無い私が多少なりとも人の役に立つ文章を書けるのは天神様のご加護なのでしょう。 また来年も良い文章が書け、少しでも世の中に貢献できます様に...


 昨日書きました『南海ホークスメモリアルギャラリー』についてもう少し。 ここには南海ホークスのユニフォームも展示してあったが、この白地にグリーンのユニフォームは本当に懐かしい。 私個人的に好きな色使いだったのだが、ダイエーに買収されて黒基調のデザインに変わってからプロ野球のユニフォームに”緑”は消えた。 グリーン基調のユニフォーム、どこかのチームで”復活”させてもらえないだろうか...


 それと名プレーヤー紹介の展示の中に野村克也捕手(現社会人チーム・シダックス監督)がいなかったのは非常に残念。 生涯通算ホームラン歴代2位(1位は王選手)を始め、輝かしい大記録の数々は南海ホークス時代に作られたのだから、退団時のゴタゴタはあったとは言え、それでもちゃんと紹介するべきだと思います。 ちなみに、ホークスやタイガースでプレーし、今度大阪府知事に立候補した江本投手の写真は展示してありました...


 ところで、展示の中に『100万ドルの内野陣』と言うのがあって、私も思わず興味を持って見てしまった。 一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手いずれも”名手”で息もぴったり。 モニター画面の白黒映像で見たが、遊撃手が浅いショートゴロに飛び付いてベースカバーの確認も無しに(そんな風に見えた)即グラブトス。 すると二塁手が絶妙のタイミングでセカンドベースに入ってベースを踏み、一塁に送球してダブルプレーが完成。 見ていて思わず「上手いなあ...」と感嘆してしまった。 今、プロでもあんな守備は滅多に見られないのでは。


 考えてみれば最近は名手同士の二遊間コンビや三遊間コンビって聞かないなあ。 確かに宮本(スワローズ)、松井(稼・メッツ移籍)、小坂(マリーンズ)ら名手と呼べる選手はいるのですが、チームに息の合った同格の名手がいないので”コンビ”が成立しないのでは。 三遊間にしても両方に息の合った名手を揃えているチームっていないのかも知れない。 まして内野全員が名手となると...


 私は思うのですが、今こそ『100万ドルの内野陣』を復活させてはどうでしょう? しかし個別のチームでは難しいから”日本代表チーム”で実現させるのです。 それを来年のアテネオリンピックで披露して世界中の野球ファンに衝撃を与える。 選手の給料が昔と違う今、『100万ドル(約1億円)の内野陣』では面白く無いので名前も『黄金の内野陣』とします。 どこかで聞いた名前...ですか? そう、サッカー日本代表チームのパクリです。 こちらも”黄金のカルテット(四人組)”で世界を目指すと言う事で...


 誰をその『黄金の内野陣』に選ぶか... 私の考えでは一塁手は小笠原選手(ファイターズ)で二塁手は井口選手(ホークス)、三塁手は中村選手(紀・バファローズ)で遊撃手は宮本選手(スワローズ)を考えています。 いずれもゴールデングラブ賞を取った名手ですし、今回のオリンピックは事前にパルマ(イタリア)での合宿も予定されていると言う事で、準備さえしっかりやれば世界を唸らせる『黄金の内野陣』を作る事、出来ると思っています。


 最後に、今回行って来た『南海ホークスメモリアルギャラリー』ですが、『なんばパークス』と言う人気スポット内にある為に野球ファン以外の人も足を止めて見ていたな... 若いカップルとかは「ふーん...」と言う感じの反応で、年配の人達は「懐かしいねえ...」と言う感じの反応でした。 カープの歴史を展示した『ギャラリー・カルピオ』も繁華街に移して欲しいものだ...


(おまけ)1934年の12月26日、アメリカのプロ野球との対戦のため、日本初のプロ野球チーム、『大日本東京野球倶楽部』が創立されたそうです。 今の読売ジャイアンツの事です。 今日はジャイアンツの”誕生日”か...


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立浪選手の夢
at 2003 12/28 22:23 編集


 私が持っているカープグッズの一つに『2003年限定 カープ湯呑み』がある。 瀬戸物でできた中型湯呑みで白地に赤でカープ主力選手達の名前が書かれているのだが、その中の中心にあって他の選手より一回り大きな字で書かれているのは山本監督の名前である。 この湯呑みのデザインから見て、カープの”主役”は緒方選手でも前田選手でも新井選手でも無く、山本監督と言う事になるのだろうか...? 私は実際にプレーする訳でも無い監督個人に興味は無いのだが...


 ところで最近、『週間ベースボール』連載中の豊田さんのコラムを見ると、韓国や台湾、中国のプロ野球リーグと連携して『アジアリーグ』を実現しようと提唱されていて、大変に心強いです。 確かに歴史ではアメリカに勝てませんが、アメリカより面白い野球を創る事は不可能とは言えないのですから。 アメリカには勝てない、日本は飲み込まれるだけ...なんて諦めないで下さい。 巻き返せる方法はあるはずですから...


 突然ですが、またしても日経新聞連載の豊田泰光さんのコラムを無断引用させて頂きます。 今月は2回目ですが、このホームページに来られている野球ファンの方で日経新聞を愛読している人は少ないかも知れないので。 本当に度々すみません。 日本経済新聞さんと豊田泰光さんには本年も大変お世話になりました。 来年もよろしくお願いします...ってやっぱり無断引用はいけないですよね。 本当にすいません...


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 日本経済新聞スポーツコラム チェンジアップより


 『プロに指導ノウハウなし』


 長嶋茂雄監督は子息、一茂さんの素振りを指導してはいけない、などとまじめに議論されたことがあった。プロ経験者が高校生や大学生に野球を教えたら、アマチュア規定違反になるというわけだ。
 理不尽な壁に私もぶつかったことがある。青春時代を振り返るというNHKの企画で母校水戸商を訪れたとき、校庭への立ち入りを断念せざるを得なかった。へたに選手と接触しては危ないというのだが、野球人が野球の話をしてならないなら、長嶋家の食卓ではどんな会話を交わせばいいのか。
 最近は雪解けムードで高校球界もこのほど、プロOBの指導を受け入れる方針を固めたようだ。しかし断絶の後遺症は大きい。指導解禁はいいけれど、プロにそのノウハウがあるか。
 サッカーには指導者になるための資格制度がある。自分でプレーする才能と、教える才能は別物という認識で、スター選手でもJリーグの監督になるのに勉強し直す。
 野球界は違う。指導者の”資格”はあえていえば現役時代の名声。指導法も川上理論とか、王監督らが学んだ荒川理論など個別の流派が乱立する。一定レベルの選手が学ぶのにはそれでもいいが、基礎から教えるという経験がプロにはほとんどない。
 プロ野球のOBクラブで指導書を作ったときは、それこそ「百家争鳴」で大変だった。また理屈に傾きすぎた感もあった。打撃理論がその例。スイングにはバットを振り下ろすダウンスイング、水平に振り下ろすレベルスイング、打ち上げるアッパースイングの三つがあり......。
 古典的な分類を踏まえたものだが、アマの現場をみたらそんな教え方はとっくに放棄していた。自然に構えて振ったとき、最初はダウンの過程があり、レベルに移り、アッパーとなってフィニッシュ。一度のスイングのなかの出来事としてとらえ、打撃のバリエーションとは見ない。
 体の動きのとらえ方として極めて自然で、スムーズなスイングを養うにはこちらが実践的だろう。そんな指導ノウハウを蓄積しているアマに対し、我々は教科書一つ持たない。勇んで高校のグラウンドに立ってみたものの、教わることの方が多かったりして。


 豊田泰光さん(野球評論家) 12月25日
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 奇しくも一昨日(26日)、大阪で高校球児とプロ野球の現役選手とがシンポジウム形式で交流するイベントが行われたそうだ。 高校球児側がプロ野球選手側に質問をし、それに対して返答する形で技術を指導したらしい。 このイベントはまだ過渡期のもので”プロ・アマ和解”の糸口に過ぎないし、依然としてプロ選手が高校生を指導する事はもちろん、母校のグラウンドに足を踏み入れるのも難しい状況は変わっていない。 ただ、制約は多くてもプロ選手とアマチュア選手との交流は地道に続けて行くべきで、(素人の私が言うのも何ですが)プロ選手にとっても大いに勉強になると思います。


 引用したコラムで豊田さんが指摘しておられる通り、仮にプロ選手による指導が解禁されたとしても、人に技術を教える為の勉強をして来た人はほとんどおらず、第一実際に選手を指導しているプロのコーチですら指導ノウハウは無くて自分自身の経験を基に教えているだけなのでは? 実際、コーチが”人事異動”で代わると指導法が全く変わってしまって教わる選手が混乱してしまった話をよく聞いた事がある。 日本プロ野球の場合は先輩が後輩に技術を指導する(職人の世界みたいな)”徒弟制”が持ち込まれているのではないでしょうか?


 一方でサッカー界に倣って指導者のライセンス制度を導入すればどうかと言うと、日本のプロ野球では引退したスター選手を監督にして、チームの”看板”に利用する傾向が強い為、導入は難しそうだ。 本当なら”客が呼べる選手を監督にする”のではなく”客が呼べる選手を育てる”のが普通だと思うのですが、人は安易な道に流れると言うか... もっとも、監督は選手に比べて安い給料で雇える事もあるのでしょうけど...


 ところで、先ほどのシンポジウムにおいて高校野球連盟(高野連)の人は「将来はプロ選手が高校生を指導できる機会を作りたい。」みたいな事を言い、一方プロ側から参加の立浪選手(ドラゴンズ)は「いつか母校で後輩たちと一緒に練習出来たらいい。」みたいな事を言っていたそうだ。 都合の良い時(自分達の監視下)にプロ選手の指導を受けさせたい高校野球側と、気軽に母校を訪ねたり、一緒に練習がしたいと言うプロ選手側との考えの違いがちょっと気になるな...


 現在の”プロ・アマ雪解けムード”は不況や少子化で苦境に立つアマチュア球界側が歩み寄っただけで、プロ側の”熱意”が見られないのが気に掛かる。 大学進学が確定している選手をプロ野球が強引に指名・入団させる事が何度もあったが、これは高校側からみれば卒業生の受け入れ先である大学からの信用を失わせる行為なのだ。 これをマスコミが他球団を出し抜く”マジック”だの”豪腕”などと賞賛しているようでは... 私も”プロ・アマ雪解けムード”は歓迎するのだが、プロ側はこう言った過去のいきさつをちゃんと謝罪したのだろうか...?


 それと、プロ選手(OB含む)が自由に母校のグラウンドに出入り出来ないのは何故かと言うと、OBであるプロ選手による所属チームへの勧誘が行われる事を警戒しているのだろう。 もちろん、プロ野球の選手たちは”大人”だし、プロ野球に所属する”大先輩”に強引に勧誘されると、”後輩”である高校球児には断りにくいと言う事を本人達が良く分かっているから心配は無いのだが、球団フロント上層部の連中にはそんな高校生の気持ちに無神経な馬鹿もいるかも知れないから高野連が警戒するのも分かる気がする...


 立浪選手の夢... プロ選手たちが気軽に母校に立ち寄り、野球の技術を教えたり、後輩たちや野球部の先生と談笑したり、夢を語り合ったり、自主トレーニング期間などに一緒に練習をしたり...と、こんな日はいつになったら訪れるのだろうか? 私はプロ野球機構や各球団側の”誠意”や”思いやり”のある対応、そして決められたルールはちゃんと守ると言う精神次第だと思います。 自分さえ良ければ他人なんてどうなろうと知った事じゃ無い...では野球界、いや社会全体がすさんでしまうと私は思います...


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お正月週間
at 2003 12/29 18:55 編集


 あと3日で今年も終わり。 今日からはテレビの通常番組も休みになり、私の仕事もちょうど今週一杯休み。 そして“公共施設“である図書館も今週一杯休みなので新聞のチェックが出来ない。 今週中はスポーツ新聞のWEB版頼みとなりそうだ。 金を払って買った新聞と違い、ダイジェスト版みたいな記事なのは残念だが。 正月(2日~4日)には東海地方への低予算旅行も計画中です。


 デイリースポーツのWEB版によると、メジャーリーグのコミッショナーであるバド・セリグ氏は野球、いやベースボールのワールドカップ開催に意欲を見せているそうだ。 セリグ氏の語った(アメリカ側の)構想では2005年の3月にアメリカを始めとする8カ国が参加して行う予定だとか。 開催地や正式な出場国の選定方法に関してはまだ何も決まっておらず、現状では、“構想”でしかないらしい...


 8ヶ国と言う事は、アメリカ・日本・韓国・台湾・ドミニカ・プエルトリコ・キューバ・ベネズエラ...と言ったところか。 でも他にカナダ・メキシコ・オーストラリア・パナマなども考えられるし、8ヶ国では少ない来もするが。 それに参加地域も南北アメリカに東アジア、オーストラリアと限られてしまうが。 これでは世界的な関心を呼ぶのは難しいのではないかとも思えます。


 それと開催時期がシーズン開幕前の3月になるのも気になる。 オープン戦たけなわの時期になるが、日本ではこの時期はまだ調整段階で、あくまで開幕に合わせている選手も多いはずだが、日本代表チームに選ばれた場合は例年の調整ペースを繰り上げてワールドカップに合わせる事になるのだろうか? また3月にワールドカップがあると言う事は、代表チームの選手は2月半ばになると所属チームのキャンプを離れて“日本代表のキャンプ”に参加する事になるのだろうけど、それでは各国プロリーグのシーズンに影響が出るのでは...


 アメリカにも色々と事情があるのだろう。 メジャーリーグの“ワールドシリーズ”に盛り上がりの頂点を持って行きたい事を考えると、シーズン終了直後に“ワールドカップ”を持って来られては面白く無いのかも知れないし、厳しい生存競争にさらされているメジャーリーグの選手だから3月には実戦に入る事は出来るのだろう。 現時点での“構想”にはあくまでアメリカ側の都合に合わせて考えられている。


 ベースボール・ワールドカップが本当に開催された場合、日本が参加を断る事は考えられない。 それを考えると日本も早い段階から“ワールドカップ構想“に積極的に関与するべきだと思うのだが... 今のまま傍観していて、アメリカ側が提唱する“ワールドカップ構想“に慌てて飛び付く格好になると、日本プロ野球側の事情は全く無視されて著しく不利益を被る事になるかも知れないと思うのですが...


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地域の英雄
at 2003 12/30 23:48 編集


 私はお城が好きで地元の広島城にも良く行っている。 ここの天守閣に登って我が街・広島を眺めるのが好きです。 城内の展示物を見ると”広島城=毛利家”と言う印象を受けるが、毛利家は広島城の完成からわずか3年後に『関が原の戦い』に敗れて先祖の地である安芸の国と広島城を失い、長州・萩(山口県萩市)へと去って行った。 たった3年でも広島の人にとって”郷土の誇り”は毛利家なのだ...


 今年の夏、私は関東旅行の帰りに小田原城(神奈川県小田原市)に立ち寄った。 小田原城もすごく立派な城で天守閣から見る相模湾もキレイだった。 ここも城内の展示物は戦国時代の殿様である北条家(後北条氏・鎌倉時代の北条氏とは別の家系)中心だった。 ちなみに(再建された物を含めて)現在ある小田原城の建物は全て江戸時代に徳川家臣の大名が造った物で、北条家の小田原城とは全く別物だ。 にも関わらず地元の人にとって”小田原城=北条家”と言うイメージがあるのはなぜなのか?


 戦国時代、毛利氏は吉田(広島県吉田町)の小さな城主から数多くの戦いに勝ち、ライバル達を倒して中国地方の覇者にまでなって全国にその名を轟かせ、北条氏も浪人の身から大名にまで駆け上がった初代・北条早雲から5代に亘って関東の覇者として君臨し、小田原城もまた上杉謙信や武田信玄に攻められてもビクともしなかった名城として全国に名を轟かせた。 それに対して広島にしても小田原にしても、江戸時代の殿様は幕府によって送り込まれた存在に過ぎない。 全国にその名を轟かせた歴史は地域の誇りになる...


 今年のカープは6年連続で下位に低迷する苦しい成績だった。 来シーズンも戦力的には苦しいままだが、それなりの自力もあるのだし、少しでも勝ってプロ野球における存在感を示し続けて欲しいものだ。 地元・広島の”誇り”の為にも... 今期のタイガース躍進を受け、来期のプロ野球報道はジャイアンツとタイガースのみに焦点を当てたものになり、残り4チーム、いや10チームはそれに埋没してしまいそうだが、そんな事が続けばプロ野球は滅んで行くだろう。 来期はプロ野球の”底力”が試される年になりそうだ...


 聞いた話では松山市に本拠を置くサッカーの『愛媛FC』が2005年のJ2昇格・Jリーグ加盟を目指して本格的に動き出すとか。 これは本当に朗報だ。 今まで四国にはプロ野球もサッカーも無く、テレビはジャイアンツの中継ばかりでスポーツ新聞は関西版のタイガースネタ中心の物で、(学生スポーツは別として)スポーツ情報に関しては受け身の状態だったのだが、『愛媛FC』のJ2昇格を機に札幌や新潟、仙台の様に変わって行く事を大いに期待しています。 全国にプロチームを作り、各地から発信して行く世の中になれば、本当に日本は”スポーツ王国”になれると思います。


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良いお年を...
at 2003 12/31 03:30 編集


 とうとう今年も今日で終わりか。 不意に思い付いてちょうど一年前の日記を読み返してみると、「来年はイチロー選手(マリナーズ)のメジャー移籍によってメジャーリーグブームが起こった2001年の状況に似ている。 松井選手(ヤンキース)のメジャー移籍によってメジャーリーグへの関心が高まり、日本プロ野球は苦しい状況になるかも知れない。 プロ野球は過去に学ぶべき。」と書いたが、残念ながら予想は当たってしまった様だ...


 プロ野球のお偉いさんの考えはもしかすると「今年の巨人戦テレビ視聴率が悪かったのは、阪神が独走したからで、巨人・阪神が最後まで優勝争いをすれば視聴率は回復する。」と思っているのかも知れないな。 だからこそジャイアンツはこのオフも派手に戦力補強をしたのだろう。 思えば2000年シーズンで長嶋監督のジャイアンツと王監督のホークスが対決すると言う、マスコミから見れば最高のシチュエーションが出来たにも関わらず、”国民的関心”を巻き起こす事は出来なかった。 もう皆が同じ事に関心を持つ時代では無いのだが、人は安易な方向へ流れると言うか...


 来年はどんな一年になるのか分からないが、きっと大きな流れの中の一部なのだろう。 10年後くらいに振り返ればきっと”歴史の転機”だったと思えるのかも知れないな。 とにかく、今は見守ってみるか...


 それと、今年の反省として気が利いた事が書けずに煮詰まってしまってずっと掲示板への返信をしていませんでした。 今日を持ちましてこのホームページの掲示板を一旦休止して何年も放置したままになっている日記以外のコンテンツ更新をしようと考えています。 申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。


 それでは、来年も当ホームページをよろしくお願いします。

 ...以上です。
コメント
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