図解 気象学入門 1章 雲のしくみ 6 

2019-02-26 12:33:46 | 読んだ本について
雲には、発達の仕方とできる高さで10種類に細分した十種雲形という分類がある。

十種雲形は、国際的に統一されたもの。



■発達の仕方(2分類)

1)対流雲:対流によって鉛直上向きに成長する雲

2)層状雲:水平方向に広がる雲



■できる高さ(3分類)

1)上層:5~13km

2)中層:2~7km

3)下層:地表付近~2km

※表記高度は温帯地方の場合。緯度や季節によって高度は異なる。







●十種雲形

1)積雲

■対流雲

■下層から中層

別名:わた雲

雲底は下層にある。背の高いものは雄大積雲とよばれる。



2)積乱雲

■対流雲

■下層から上層

別名:入道雲、雷雲

雲底は下層にあり、雲頂は上層に達する。激しい雨と雷を伴う。



3)巻層雲

■層状雲

■高層

別名:うす雲

ベールのように覆う。太陽のまわりに光の輪が見える。



4)巻積雲

■層状雲

■高層

別名:うろこ雲、さば雲、いわし雲

細かいさざ波のように広がる



5)巻雲

■層状雲

■高層

別名:筋雲、巻き雲

氷の粒が落下して、刷毛ではいたような筋状に見える。



6)高層雲

■層状雲

■中層

別名:おぼろ雲

空一面に広がって曇り空。太陽が透けることもある。



7)高積雲

■層状雲

■中層

別名:大まだら雲、羊雲、だんだら雲

段階が多数並んで広がる。



8)乱層雲

■層状雲

■中層を中心

別名:雨雲

中層を中心に厚く広がる。本格的な雨をもたらす。



9)層雲

■層状雲

■下層

別名:霧雲

地上に近いところに広がる。地表に接しているときは霧。



10)層積雲

■層状雲

■下層

別名:うね雲

畑のうねのように並び、雲底が少し黒っぽく見える。





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