図解 気象学入門 7章 天気予報のしくみ 1

2020-01-31 12:56:25 | 読んだ本について
天気予報に必要な気象観測

現代の天気予報は、スーパーコンピュータによって行う。
世界中から観測データを集め、数値予報を行う。

1.アメダスなどの地上観測
 降水量、風向・風速、気温、日照時間、積雪量

2.ゾンデによる高層観測
 気圧、気温、湿度

3.ウインドプロファイラによる高層気象観測
 風向・風速 

4. 気象衛星
 風向・風速
 ※気象衛星がスキャンした画像では、雲の表面温度や水蒸気量の分布といった気象情報は、得られるものの、数値予報に必要な数値までは得られない。
 下層や上層の雲の時間あたりの移動距離から、風向・風速を近似的に求めている。

図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 4

2020-01-23 12:59:01 | 読んだ本について
台風はなぜ日本にやってくるのか

台風は太平洋高気圧から吹き出す風に沿って移動するため、日本にやってくる。

台風は、ベータ効果及びベータジャイロという性質により、北西にゆっくり進むものであるが、

上空の大規模な流れに左右され、偏西風の位置および強さ、太平洋高気圧の季節変化に支配されている。



図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 3

2020-01-17 12:41:02 | 読んだ本について
台風を発達させるしくみ

ウォームコアと、風のメカニズムが台風を発達させる。

ウォームコア(熱帯低気圧の中心の上空に核をなして存在する、温度が高い部分)が形成されるにつれて上空から吹き出す空気が増大し、中心付近の地上気圧が低くなる。


それに対応して、大気境界層の吹き込む風や高層における吹き出す風が強まる。
大気境界層の風は、暖かい海面から大量の水蒸気を集めた空気をより多量に目の壁雲の下へ送りこむ。


目の壁雲の中における水蒸気の凝結量が増し、ウォームコアはいっそう強化される。


高層からの吹き出しが強くなる。
中心気圧がさらに下がる。


中心気圧が下がったことにより、水蒸気を送りこむ風が強くなる、、、

というように、ウォームコアと風のシステムが互いに強化しあうことで、台風を発達させている。


図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 2

2020-01-03 16:56:35 | 読んだ本について
台風はどのようにして発生するのか

熱帯収束帯で発生するクラウドクラスター(積乱雲の集団)が、地上に弱い低圧部をつくることで、周辺から空気が流れ込む。
流れ込んだ空気はコリオリ力が作用し、反時計回りに吹き込む弱い渦巻きとなる。
その後、ウォームコア(暖かい核)と風のメカニズムにより、熱帯低気圧を強力に発達させて台風が発生する。